★シュミレーション★完全ウェーバー制の行く末・・・

  • 隊長53
    2007年03月16日 19:53 visibility119

この物語(シュミレーション)はフィクションであり、
実際の人物等とは一切関係ございません。


20X1年。ドラフト会議。
注目は東都リーグで活躍した左腕、大池投手。
抽選制なら8球団は指名するであろう逸材だ。
しかし、1位指名権は今年も万年最下位A球団。
12球団OKの姿勢を示していた大池投手だが、
A球団にだけは行きたくなかった。
大池投手は、A球団が指名を避けてくれること祈っていたが、
そんな大型左腕を放っておく訳がなく予想通りA球団が指名獲得。
大池投手は悩んだが社会人へ進むことに。
その後、大池投手は伸び悩み、下位指名でB球団に。
プロでもそこそこ活躍はしたが、
やはりあの社会人で無駄にした2年がなかったらと悔やまれる。


20X2年。ドラフト会議。
今年の注目は甲子園センバツ準優勝上の下(うえのした)高校の
大型ショート、茂時(もどき)選手。
関東の人気C球団志望。
今年は最下位に低迷したC球団の指名順位は2番目と早い。
相思相愛だけにほぼ決まりかと思われていたが、
何を勘違いしたかC球団は、東京六大学の特盛(とくもり)選手を獲得。
特盛選手が監督の母校だったこともあり監督の意向が大きく働いたようだ。
傷心の茂時選手はD球団の指名を断り1年浪人生活を送ることとなる。
一方バッシングをあびた特盛選手はプレッシャーに押しつぶされ、
目だった活躍もなく球界を去っていくことに。


20X3年。ドラフト会議。
C球団の指名順位は4番目と今年も早く
本来ならもっと有望選手を獲得できるところであったが、
前年の責任をとり茂時選手を最初に指名。
次の獲得は21番目の選手となり、不作の今年は特に痛手となった。
また、万年最下位のA球団は1位指名を獲得したが、
今年も断られ3年連続1位指名選手を逃すこととなった。
1位指名で選手に断られると次は24番目の選手しかとれないが、
これが3年も続いたA球団は大打撃を受けた。
目玉選手を採れというのはオーナーの指示であろうが、
ここまで断られ続ければ戦略の見直しも必要であろう。


20X4年。ドラフト会議。
日本シリーズでセリーグ球団が勝った瞬間、E球団の監督は、
「よっしゃ〜!」と手を挙げ大声で叫んだ。
パリーグ最下位だったE球団の1位指名権が決定したからだ。
今年の注目は甲子園で活躍した大型左打者服染(ふくぞめ)選手。
抽選制なら7球団は指名するであろう逸材だ。
しかし、E球団監督の雄たけび虚しく、入団拒否。
服染選手は社会人へ行くことになる。
また、最下位になり喜んでしまったE球団の監督の態度も問題となる。


20X5年。ドラフト会議。
注目はタイフーン投法で有名な社会人大型右腕模茂(もも)投手。
今年もE球団が1位指名権を獲得し模茂投手を指名。
12球団OKの姿勢を示していた模茂投手は入団。
その後模茂投手は優勝に貢献するなど大活躍したが、
5年に短縮されたメジャーへのFA権を取得し、
さっさと海を渡ることに。


20X6年。ドラフト会議。
今年の注目は甲子園で活躍した阿波田、相原のAAコンビ。
関東の人気C球団は、指名順位が下位のため
相原選手は獲得できないと悟り、阿波田選手と密約。
メジャー志望をちらつかせていた阿波田選手を
他球団が敬遠するなかまんまと獲得。


20X7年。ドラフト会議。
上位指名は毎年混乱するドラフトも下位指名は比較的安泰だった。
今年も順調に4巡目まで進んだが、
G球団と相思相愛の木倉選手をF球団がG球団の指名直前で指名。
世間は強奪と騒ぎ立てた。


20X8年。ドラフト会議。
今年の目玉は甲子園で怪物と呼ばれ、
東京六大学で活躍した迂川(ウガワ)投手。
高校、大学時代にドラフト指名を受けたが入団拒否。
1年浪人を経てのドラフトだったが、
今さらどこをどうやって突いたのかは定かではないが、
ドラフト直前に制度の不備をついてC球団と契約。
契約は無効とされ怒ったC球団はドラフトをボイコット。
国会でも問題として取り上げられ、
迂川選手をドラフトで指名したH球団とC球団の間で
トレードという形で決着を見ることに。
迂川選手−大林選手(C球団)の超大型トレードが実現した。

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