インカレ2回戦・専修大vs福岡大@味の素西/ラピュタのチャント/吐いても戦った選手
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sweet
2014年12月15日 14:16 visibility1370
明日はもうインカレ準々決勝。
移動時間にたっぷり寝ているものの(昨日は東京駅を出てすぐ熟睡。茅ヶ崎駅のサザンのメロディで起きた・笑)
中2日、中1日と試合があるため、レポをまとめる時間的余裕が足りません。
本来なら出場メンバー名もちゃんとレポに残したいのですが…。
今は、ネットの充実で、
いつでもそうした記録は引き出せるので、ネットさんにお任せして、
私は現場で観てきた光景と感じたことを優先に記録に残しておこうと思います。
中2日、中1日の試合で
大会に出ているチーム関係者や監督、スタッフ、大学生の選手たちは、すごく大変だと思います。
昨日の西が丘会場の第2試合は延長戦になりましたが、
延長戦が始まる前に、来季プロに内定している選手でさえも、ピッチに何度ももどして(吐いて)しまう光景もあり、
この大会の過酷さを物語っていました。
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BMWスタジアム、町田市陸上競技場、味の素スタジアム西、そして味の素フィールド西が丘の4会場に別れて行われた昨日、日曜の2回戦。
どの会場にしようか、すごく選択に迷いました。
でも最終的に背中を押されたのは
2回戦の相手が専修に決まったときに、福岡大の乾監督がメディアに向けて話していたこの一言。
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「4年間かけて関東の皆さんが倒せない相手なので、1回で勝とうかなと思います」
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この言葉に、なんだか、すごく惹き付けられるものがありました。
そのチャレンジをぜひ見てみたい!!
そう思った瞬間、行く会場は決まりました。
もちろん、1回戦で見た国士舘大、福岡大の試合を
もう1回観たい!と思った気持ちも、会場決定の決断をさせてくれました。
(国士舘大とびわこ大の第1試合のレポはこの日記の前にアップしてあります)
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第1試合からバックスタンドで観戦し
お揃いの応援Tシャツ(袖には、毎年チームのテーマに選んだ漢字一文字がプリントされています)を着て、タオマフを掲げて選手入場を待ち構える福岡大サッカー部員
隣で、キグルミちゃんが
今年の福岡大のコールリーダーの歌の上手さを絶賛(笑)
確かに!
対する専修大は、
ブラスバンド、学生服の応援団と少数の部員応援団で、すこし寂しい感じが。
去年は部員応援団ももっとたくさん居たように、ユニを着て応援していたように感じるのですが…
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13時24分
快晴の西が丘で両校、校歌斉唱。
左端が名古屋グランパス加入のキャプテン大武峻選手。その隣がV・ファーレン長崎加入の武内大選手。
二人ともすでに強化指定としてクラブに合流していたこともあり
プロの貫禄。
特に大武選手はプロ在籍数年のような落ち着きが(笑)
専修大
左端はジェフ千葉加入の北爪健吾選手。
専修大
福岡大
先に書いた、名古屋と長崎に内定している二人の他に
ベンチに福岡内定の田村友選手と鳥栖内定の山崎凌吾選手が控えるという豪華ラインナップの福岡大
第1試合の前半30分でメイン最後列は日陰になる毎年この時期の西が丘。
すでに冷え始めた会場で
専修ボールで13時半キックオフ!
均衡した試合になることが予想されたこのゲーム。
それだけに、
この時間帯のゴールに、驚きました!
前半8分
相手のパスを木本恭生選手がカッティングすると、このパスを受けた野嶽惇也選手がゴール向かって左側に思い切りシュートを放ち、先制!
乾監督の豪語がいきなり、形を伴って、実現させてきたという、衝撃に近い感動。
よく見てみれば、
4バックの左にボランチの瓜生紘大選手も下がり、5バックを形成するかたちで、
専修大の強靭な攻撃を網にかけていた福岡大
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専修大の北爪選手がサイドで仕掛け、シュートを放てば、
専修大の星野有亮選手のボールを奪って、福岡大の薗田卓馬選手がシュート!など一進一退の好ゲーム。
前半35分に
福岡大のFW薗田選手の右クロスからボランチの稲葉修士選手がヘディングシュートで飛び込んだり、
そのあとも
ゴールすれすれの場面が幾つかありましたが
福岡大のリードで後半に。
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後半頭からメンバーを入れ替えてきた両チーム。
専修は萩間選手に代わって小口大貴選手が
福岡は薗田選手に代わって鳥栖内定の山崎選手が入りました。
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後半10分
深澤知也選手に代えて
佐藤遵樹選手を入れてきた専修
するとすでに専修に傾き始めていた流れがさらに専修に。
専修がゴール前に畳み掛ける時間帯、専修のチャンスが続きました。
後半15分
サイドバックの河本有輝也選手に代えて
FW田村友選手を投入し、前へのバランスを厚くした福岡。
しかし、その直後の後半16分
右サイドで北爪選手→佐藤選手と繋ぎ、佐藤選手から上がったボールをFW山川翔也選手が頭で押し込んで同点に!!
試合序盤から、熱く応援されていたご父兄がいたのですが、応援する専修のこのゴールでさらにヒートアップ。
止まらない指示。ノンストップの応援の声。
このおじさんの独壇場と化していたメインスタンド。
インカレを見始めて今年で7年目ですが、
数年前、鹿屋体育大をひとりで応援していた年輩の応援おじさん(鹿島サポーター)と一、二を争う衝撃でした。
もちろん、応援スタイルは個人の自由でございます(笑)
あれだけ情熱を持って応援してくれる人がいるのは、専修の選手、しあわせだと思います。
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後半29分
私市一樹選手に代えて後藤京介選手を投入した専修
さぁ、残り15分!
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専修の小口選手の左クロスに後ろから走り込んできた佐藤選手がヘディングシュートを外せば
福岡も山崎選手がGK福島春樹選手との1vs1を上に浮かしてしまい
刻々と進んでいく電光掲示板の時計の針。
残り約10分
ここで福岡は瓜生選手に代えて、背番号18中野圭一朗選手
この選手が今大会三人目の「おっ!」と思った選手。
良くない流れのなかで
その流れを代えてくれた選手、その選手のワンプレーで敵に流れていたものが味方に繋がっていく
短い出場時間でそうしたものを見せてくれた背番号18中野圭一朗選手でした。
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専修は素早い寄せで福岡からボールを奪い、奪ってからも素早い攻撃で福岡ゴールに迫り
福岡も
相手のファウルを誘う動きでいい位置でチャンスを掴みましたが
決めきれず1-1で延長戦に。
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このとき、個人的にすごくうれしかったことがありました。
それは、延長戦に入る前の大事な時間に
福岡大が湘南ベルマーレのラピュタのチャントを歌ってくれたこと。
「えんーじいろ」の~
勇者「ふくおかぁ」
さぁ今日も行こう、勝利目指して
「えんーじ色」のぉ
勇者「ふくおかぁ」
ゴールを奪って、勝利を掴め
そうなんです。
「緑と青」「湘南」とラストの手拍子部分以外を完全コピーで歌ってくれて。
嬉しかったです。
福岡大と湘南ベルマーレに何か縁があったかな?って思いましたが、
来季浦和から湘南に移籍してくることになった坪井慶介選手が福岡大出身ですね。
去年までも、今年の1回戦でもラピュタを聴いたことがなくて今回初めて聴きました。
ちなみに1回戦に福岡大の試合を観に行った翌日、坪井慶介選手の加入リリースがありました☆
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延長戦前、水を飲んだり、マッサージを受けたり、いざみんなで円陣というすこし前、
ピッチ内・その脇でかがんでいる選手がいました。
武内大選手が苦しそうにしていて、何度も吐いていました。
その疲労感、緊張感、プレッシャー、
いろんなものが伝わってきました。
メンバーはすでに3人の交代枠を使いきったあと。
こんな状態でも残り20分の延長戦に立ち向かっていく姿に胸を撃たれました。
頑張れ!
ユニで口を拭う武内選手。
その、しんどくても「がんばらんば」な精神が来年、J2長崎のパワーになることでしょう。
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この日、生まれて初めて寒気団というものをこの目で目測した気がします。
スタジアム周辺の空に暗い雲がカーテンのように降りてきて(笑)
延長前半8分
まさかの、雨。
と同時に強い寒気。
座っている足がガタガタ震えました。
そんな冷えきったスタジアムに興奮の熱波が生まれたのが
延長後半5分
野嶽選手のゴール!
川上竜選手のボールが専修に奪われましたが、それを奪い返してのゴールでした!!
1回戦から福岡大のすべてのゴールをマークしている野嶽選手。
真っ先に後輩・3年生の野嶽選手に駆け寄った山崎選手。
野嶽選手はそのあと
ベンチメンバーの元へ。
野嶽選手のこのゴールが決勝弾となり、試合終了。
勝った福岡大の選手がピッチに倒れこむ光景が印象的でした。
対戦相手、専修がとても手強い相手だったことを、専修のファイトを証明してくれていたと思います。
寒気団が抜けた西が丘には再び柔らかな陽射しが。
こちらは乾監督と抱き合う武内選手。
吐きながらもがんばって良かったですね!
これで
福岡大が明日の準々決勝で、びわこ大と町田で対戦することに。
これはかなりの好ゲームになるのではないでしょうか?
連戦なだけに、どちらがよりベストメンバーを組めるか、そのあたりが鍵になりそうです。
今日は、このあと深夜0時までお仕事で明日は朝5時半自宅出発。
ちょっとハードですが
連日のように真剣勝負なサッカーが観られているこのオフシーズン。
ありがたいです。
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