ドライブインまほろば

”ドライブインまほろば”  遠田潤子著  祥伝社
筆者の作品は初読みだが良かった。
義父を殺した少年・憂が妹を連れて逃げ、
 「ドライブインまほろば」の店主・比奈子に匿ってもらう。
少年、女店主、少年を探す男、それぞれ過去に親との関係で
  心の傷を抱えていた。
実際、親に虐待された子供は自暴自棄になったり
 生きる気力を失ったり精神的に普通ではいれなくなる事が有る。
もし周りに手を差しのべてくれる人がいてくれたら
 何か違っただろうにと思う。
それでも憂が心の中で戦い、前を向けるようになったのは
 守るべき者(妹)の存在や比奈子さんに出会えて
  温かい優しさに触れた事が大きいのだろう。
十年池の存在が最後に皆に希望を与える事になる。

 

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