2009年を振り返る(その3):記録をとる楽しさ(91580,23)

仕事柄,何らかの記録をとり,それを分析して結論を出すことが多いのですが,その分逆に,「趣味」であるプロ野球鑑賞については,そのようなことを ほとんどやってきませんでした.今季は,エクセルを使って,巨人の各選手の毎試合の成績を評価して,打者は0〜3の間,投手は-1〜3の間でポイントを与 え集計してました.1軍だけでなく,2軍も(原則公式戦のみですが)やってました.



単純な作業でしたが,やってみると面白かったですね.各選手の好調不調が,ある程度客観的にわかりましたし,結果として首脳陣の選手起用の理由とかが以 前よりよく理解できるようになりました.また,2軍がおもしろかったですね.上記の点数のつけ方は非常に単純だったのですが,ポイントが増えてきた選手 は,ほぼ例外なく1軍に上がってきました.



他方,このような点数で説明できない選手起用や1軍昇格,2軍降格があった場合は,その時点で,何に重点を首脳陣が置いているのかが推定できて,それも 面白かったです.たとえば,工藤・加治前・隠善の2軍での成績は大差ありませんでしたが,工藤は1軍に定着し,加治前・隠善は,ほぼ2軍暮らしでした.こ れは,ラミレスが外野のレギュラーである以上,外野の控えは,守備力・走力が重視されたと考えると理解できます.



・野球SNSのランキングや訪問者数を記録に取ってみたら,面白いグラフや関数になりました.それについても,何度かここで報告すみです.



・さらに,契約更改の金額も記録にとってみたら,巨人の2軍のレギュラーの給与レベルが約600万円で,1軍に少しでもでると800万円になるなんてこと もわかりました.ドラフト上位で入った選手の当初の給料はたいていこのレベルを越えていますから,1軍で活躍しない限り,このレベルに下がってきます.大 して活躍していないのに下がらない場合は,成績以外の何らかの価値がその選手に認められていることを意味します.ルーキーでドラフト1位の大田が1年目の 1200万円はともかく,1軍にちょろっと出たくらいで,2年目(来季)も1200万円の現状維持だったことは,1200-800=400万円の付加価値 が大田にはあるということです.主に,話題提供と期待に関する価値でしょうね.同じルーキーでドラフト4位の橋本が,1年目500万円でスタートして,2 軍レギュラーに定着して2年目(来季)が600万円でなく625万円になったというのは,プラス25万円分の期待が球団側にはあるということでしょう.こ ういう「発見」は大変面白かったです.



*まあ,こういう作業を続けられたのも,巨人がすきなのと巨人の成績が良かったからでしょう.来年も,このような作業を楽しく続けられることを願っています.


 

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