巨人の内野手の層が薄いことと育成での内野手大量獲得の狙い(1/22,206215,野球24,総合57)

巨人の支配下登録選手での内野手は13名で,そのうち2010年までのシーズンで1軍での出場試合数が10試合以上なのは,新外国人ライアルを入れても8名(小笠原(38才)寺内(28)坂本(23) 亀井(29)脇谷(30) ライアル(28)古城(35)中井(22))にすぎません.しかも,この中の亀井なんて本来外野手です.内野のポジションは4つあって控え選手も考慮すると1軍登録選手は7名前後が必要です.つまり,現時点で「あてにできる選手」が,1軍で必要とされる選手数にくらべて非常に少ないのです.
(参考,出場10試合未満の内野手:円谷(27)藤村(22)大田(21)仲澤(24)田中大(23)の5名,藤村・仲澤は出場試合0).

 次に外野手を考えます.巨人の支配下登録選手での外野手は12名で,そのうち2010年までのシーズンで1軍での出場試合数が10試合以上なのは11名います(高橋由(36)谷(38)ラミレス(37)鈴木尚(33)矢野(31)紺田(31)工藤(30)長野(27)松本(21)隠善(27)加治前(26)).10試合未満なのは橋本(21)のみです.外野のポジションは3つあり,控えを考慮すると1軍登録選手は6名前後です.内野と違って外野は控えを考慮しても優に2チーム分の「あてになる選手」がいることになります.

 ついでに捕手も考えましょう.巨人の支配下登録選手での捕手は7名で,そのうち2010年までのシーズンで1軍での出場試合数が10試合以上なのは5名です(阿部(32才)鶴岡(34)加藤(30)実松(30)星(29)).控えを考慮すると1軍登録選手は2-3名です.外野同様,2チーム分の「あてになる選手」がいることになります.

以上から,外野・捕手にくらべて巨人の内野陣の層の薄さが理解できると思います.フロントもこのことを考慮して,今年は育成ドラフトで4名の内野手を獲得し,内野手の育成選手は9名になりました.育成外野手の1名,育成捕手の2名に比べると圧倒的な多さです.ただ,今回の新規獲得選手に関しては気になることがあります.4名とも守備・走塁で一定のレベルには達しているが打撃が非力という評価の選手であるということです.1軍の内野手の層が薄いということは2軍の内野手の層も薄いことを意味しますが,今年から育成選手主体の「第2の2軍」を巨人は作る以上,2軍の方が人数的には深刻になります.それゆえ,第2の2軍が試合をするために「とりあえず守れる選手をかき集めた」ように見えるということです.4名の選手たち,和田(18)・荻野(22)・財前(23)・川口(26)が私の懸念を吹き飛ばしてくれることを願っています.

*外野手に比べて内野手の層が極端に薄いので,トレードで外野手を出して内野手を獲得すべきだと思います.捕手については,育成も含めると多量の投手を獲得していているので,経験のある捕手が多めに必要という球団側の判断があるかもしれません.

*具体的な候補としては工藤・加治前・矢野というところでしょうか.特に矢野を出せば,かなり魅力的な内野手を取れる可能性があると思います.私は矢野が好きですが,矢野個人のためには,外に出た方がよいかもしれません.

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