消えた球場(3) 大阪球場

  • Mr.black
    2007年12月13日 13:08 visibility1353

球場跡地めぐりの最後は難波の大阪球場。ここがどうなっているかは知っている方も多いとは思いますが、締めとして。

 

現在は「なんばパークス」という商業施設になっています。1期、2期と2回にわけて建設され、最近完成しました。1期の時に何度か訪れたのですが、当時は7階の「麺だらけ」という麺類のフードテーマパークの隣に「南海ホークスメモリアル・ギャラリー」がありました。歴代の名選手の写真、日本一のチャンピオンフラッグ、トロフィー、賞状、バット、スタジアムジャンパー、そして最後の監督杉浦氏のユニフォーム等が飾られていて、通りがかった人々が足を止めて見ていました。それが2期工事とともに一旦撤去され、移転されたとのことだったので今回確認に行きました。


・・・・・その場所なのですが、何でこんな所に?と言いたくなるほどでした。2期の建物の最上階のエレベーターホールの中に移転していました。ここは屋上庭園以外には何も無いところ。すなわち屋上庭園が目的か、またはこのギャラリーをわざわざ見に来る人以外には人目に触れない場所なのです。

「これはあんまりじゃないのか?いくら無料だからといって何もこんな隅っこに追いやらなくてもいいのに」そう思いましたね。

 

 

 

しかも気になったのは全面ガラス張りなこと。明るくて開放感があるといえばそれもそうなのですが、逆に太陽光がユニフォームやジャンパー、チャンピオンフラッグなどにまともに当たっていて、長期間ここに展示すると色落ちや変色、繊維の劣化などが起こるのではないのか?遮光性のガラスには見えなかったのですが・・・。かなり疑問。こういうものを残してくれただけでもありがたいとは思うのですが、もう少し展示場所は配慮して欲しいものです。

 

 

 

パークスの2階正面の通路にかつての球場と同じ場所にホームベースとピッチャープレートの埋め込みモニュメントがあるのですが、これも目立ちにくく、初めて行ったときにはそういうものがあると知っていながら見落としてしまうほどのものでした。

 

 

名門球団だったホークスを手放してしまった南海の気恥ずかしさからくるのでしょうか?この控えめさは。せっかく残しているのだからもっとアピールして欲しいと強く思います。ここが由緒ある南海ホークスの本拠地だったことを。

 

 

これは水島新司氏のプレートですが、「球けがれなく 道けわし」は「あぶさん」ではなく実は「球道くん」に出て来る言葉ですよね。まあ作者があえて入れた言葉だと思いますから・・・。(苦笑)

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