「KIYAとY談と舎人」後編

両軍のバッテリーが発表され、まもなくスタメンも発表になった。

舎人さん日記参照

あとは試合を待つばかり。

その時です。

「トゥルルル！トゥルルル！」

電話が突然鳴り響いた。

ポチッ。

舎人さん「もしもし、どうした、何？お兄ちゃんにいじめられた？」

どうやら子供からの電話のようです。

舎人さん「今忙しいから！お兄ちゃんには帰ったら注意するから、じゃあね。」

ブチッ。

「トゥルルル！トゥルルル！」

再び電話が鳴り響いた。

ポチッ。

舎人さん「今忙しいいんだって！わかった、お兄ちゃんにかわりな。お兄ちゃん？ちゃんと仲良くしないとだめじゃない。うん、うん、とにかく家に帰ったら話聞くから」

ブチッ。

 「トゥルルル！トゥルルル！」

三度電話が鳴り響く。

ポチッ。

舎人さん「だ・か・ら今忙しいんだって！家帰ったらちゃんと話聞くから！とにかく仲良くやりなさいって！わかった？」

凄い剣幕で子供を一喝した舎人さん。

子供同士の兄弟喧嘩は大変そう。

４人兄弟 出身の茶柱にも身に覚えがあります。

しかしその後の言葉に耳を疑った。 

舎人さん「ああっちょっと待って！あれちゃんと録画しといてくれてるの？大丈夫？してる？ああそう、いい子だ、いい子だね???じゃあまたあとでね??」

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あれ録画してくれてるの？

アレ録画してくれてるの？

アレロクガシテクレテルノ？

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あれ録画してくれてるの？＝巨人の試合（菅野が投げる）録画してくれてるの？

なるほど・・・

心配だったのはそっちか・・・

そういえば舎人カメラは「子供達の映像を取りたいから」と奥さんにお願いして買って貰ったものだという事を思いだした。

しかし実際に撮影している回数は「実の子供」より「巨人の子供達」の方が圧倒的に多いという驚愕の事実。

ううっ、、、舎人さんの子供達が不憫だ。。。

巨人二軍のレポ屋稼業とはいかほどに険しいものなのか・・・

イバラの道だぞ、ジョン君。。。

審判の右手が上がる。

プレイボール。

始まって早々、巨人が橋本、中井の連打でチャンスを掴む。

そしてバッターボックスに向かうのは孤高の侍「小笠原道大」。

その時、観客席から痛烈な野次が飛んだ。

「この年俸ドロボー！」

言ったのは野球場に浮かれた気分できた野球通ぶった汚い親父である。

ムカッ腹がたった茶柱はその親父を睨んだ。

目が合い首を竦める汚い親父。

―たくっ、しょうがねぇな。

目の前に目を向けるといつものルーティーンで打席に立つ小笠原がいた。

当然あの野次は聞こえている筈、悔しい筈、しかし微塵もそんなそぶりを見せない。

二流選手なら客席に向かって言い返したリもするだろう。

でも小笠原はしない。

いつもの不動心だ。

２球目、フルスイング一閃。

打球はライト線に転がる。

悠然と２塁に滑り込む小笠原。

先制タイムリーツーベース。

男小笠原道大は黙って結果で見返した。

見たかクソ親父！

見てたかヤングジャイアンツ！

これがプロだ、真の侍だ！

 胸が熱くなる。

その時、舎人さんが優しく呟いた。

「嬉しいよね」

泣きそうになった。 

４回表、あの時以来 特別な感情を抱いてルーキー大塁がプロ入り初ヒットを打った。

心の中で呟いた。

「嬉しいよね」

（舎人さんと協力して作りましたた動画コーナー）

橋本マルチヒット！

市川マルチヒット！

真の侍小笠原道大

巨人中井マルチヒット！

巨人藤村タイムリー二塁打他

巨人ルーキー大塁初モノ尽くし！