
西の駅から32~初夏~僕の失敗(2013年6月1,2日イースタンリーグ公式戦巨人対ヤクルト観戦記&動画)
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茶柱立乃助
2013年06月04日 03:42 visibility399
ヤクルトの選手が1人・・・・・・・・
ヤクルトの選手が2人・・・・・・・・
ヤクルトの選手が3人・・・・・・・・・
ヤクルトの選手が・・・・・
・・・・・・・16人。。。
目の前をヤクルトの選手が16回通りすぎて行きました。
大敗です。
信じられないような惨敗です。
目前で繰り広げられた信じられない惨状に、欲求不満な団地妻のように開いた口が塞がりません。
もしも、映画バック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアンに乗れて過去にもどれるなら3時間前の僕に忠告してあげたい。
”今日はカメラよりカメアタマ(亀頭)を握っておけ”と。
この何にもなかった試合中で唯一僕と舎人親方が盛り上がったのは・・・
”ビッチャー投げた!バッター打った!打球はセンター前に抜ける!”
茶柱・舎人「やったぁぁぁぁぁぁ!ヒットだぁぁぁぁぁぁぁ!!!中井がセンター前ヒットだぁぁぁぁぁ!」
そう、試合中ワンセグで見ていた巨人の一軍の試合で中井がセンター前ヒットを打った場面だったのです。
それ程今日の試合はまるで見せ場がありませんでした。
それ程今日の試合はまるで見せ場がありませんでした。
困った舎人親方が口を開きます。
舎人親方「・・・・・・・・今日の1面どうする?」
茶柱「・・・・・・・・・・う~ん、、、、、”市川マルチヒット!”ですかね。。。」
顔を見合わせて2人で苦笑いをする2人。
戸田といえば前回来た時も2日連続の惨敗でした。
しかしながらこの時は”無抵抗”ではなかったのでまだ救われましたが、いかんせん今日は厳しすぎる。
メッタ打ちを食らった江柄子―市川のバッテリーが不貞腐れたような態度を見せましたし、正直途中から目の前の試合には全く興味を失ってしまったのです。
いや、失礼しました。
”全く”ではありませんでした。
ある左腕投手の急激な変化には大変興味をソソられました。
その左腕は8回裏から登板しました。
いつものようにマウンドにあがると後方から少し助走をつけて第1球を投げます。
”ズバン!”
小気味の良いミットの音が球場内鳴り響きます。
―速い!春先より全然速いじゃないの!!!
その左腕とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
育成2年目の柴田章吾です。
柴田といえば難病である”ペーチェット病”を抱えながらプレーしている事で、ドラフト時にテレビで特集が組まれたりして育成選手としては巨人で1番有名な投手です。
ですが、昨年茶柱はタイミング悪く、1度も生で柴田のその姿を見る事が出来ずに、初めて見たのは今年に入ってからでした。
しかしながら春先に見た柴田に関してはまったく良い印象を持てませんでした。
ストレートは130kmそこそこでコントロールも悪く、目立った変化球もない、”プロとしてやっていくのには厳しいだろう”と思ってしまいました。
いや、それ以上に”なんでこの投手ドラフトで獲ったんだろう”と思いました。
そう思っていた所での、このストレートですから正直驚きを隠せませんでした。
戸田球場はスピードガンが無いので正確にはわかりませんが、おそらくこの日のストレートは141kmくらいは出ていたと思います。
舎人親方に聞くと「最近は140km出るんだよねぇ」と言っていたので茶柱の見立てはそれほど間違ってないでしょう。
成長というよりこれが本来の柴田の姿なんでしょう。
プロ入りからこれまでは病気の状態もなかなか思うようにいかずに大変な苦労をしていたのだと思います。
それがここにきてようやく病気の状態が安定してきた事が最近の投球に繋がってきているんでしょうね。
今後柴田を見るのが楽しみになってきました。
何より柴田の若者らしくハツラツと投げる姿は江柄子の不貞腐れた態度を見た後だっただけに、尚更茶柱の心に響きました。
舎人親方「ところで明日は来ます?」
茶柱「一応来る予定ですが。。。」
舎人親方「そうですか、それでは松竜が先発だったら教えて下さい。そしたら急いで駆けつけますから。」
茶柱「親方・・・・・」
―6月2日(日)―
午前11時50分、戸田球場到着。
4月の時と同様に西浦和の駅から32分歩いて戸田球場にやってきました。
そういえば前回、土日の戸田球場が有料になった事はお伝えしました。
今回それに加えてマイナーチェンジがありました。
簡単にいうと、席が自由席から指定席になったのです。
風俗産業風に言うと、指名できるようになったのです。
しかしながら”デリヘル戸田球場”はチェンジ禁止です。
1度指名すると変更が出来ません。
これが実は非常にやっかいなのです。
戸田球場には下の写真のように大きい鉄柱があります。
場所によっては投手や打者がその鉄柱に邪魔されて見にくくなってしまうのです。
ですから今後はじめて戸田球場に行かれる方は、席を指定する時にスタッフの方に助言を求めた方が良いと思われます。
茶柱は何回も行っているので、見やすい場所は当然把握しています。
ですから、戸田球場でベストな席を選ぶ事など、茶柱にとっては造作も無い事です。
お茶の子さいさい、余裕綽々、赤子の手をひねるようのものです。
若干の検討をし、記憶と照らしあわせた結果”最良””ここがベスト”と思って自身満々で今回選んだのがこの席です。
完全にピッチャーマウンドと鉄柱がかぶっています。。。
―あれ、、、こんな筈じゃ、、、、、、、、、、、嗚呼、、、やっちまった。。。
この時ばかりは自分の容量の少ない脳みそを憎みました。
頭を抱えるしかありません。
しかしながらもうどうする事も出来ないのです。
―ううっ、、、とりあえず巨人の先発が左投手である事を祈るしかないな。。。
信仰心はないのにこの時ばかりは神に祈りました。
5分後、球場内にアナウンスの声が響き渡ります。
「読売ジャイアンツのピッチャーは今村」
―助かった、、、左だ、、、これならなんとかなりそうだ。
ほっと胸をなでおろします。
しばらく待つとスタメンの発表もありました。
巨人
4脇谷
6藤村
9橋本
8大田
7ボウカー
3横川
5坂口
D隠善
2加藤
P今村
ヤクルト
4荒木
9上田
D田中
7川崎
8松井淳
6谷内
5野口
2星野
3又野
P大場
4脇谷
6藤村
9橋本
8大田
7ボウカー
3横川
5坂口
D隠善
2加藤
P今村
ヤクルト
4荒木
9上田
D田中
7川崎
8松井淳
6谷内
5野口
2星野
3又野
P大場
今日もルーキーの辻の名前はありません。
ですが、打撃練習やシートノックでその姿は確認出来ていますので途中出場に期待します。
―午後1時―
試合開始とともに昨日ウンともスンともイ・スンヨプとも言わなかった巨人打線がいきなりヤクルト先発大場に襲いかかります。
四球2つでチャンスを作り、打席に立つのはこの男。
肉離れから復帰してきた4番大田泰示です。
初球のインコース高めを見送った後の2球目、真ん中アウトコースより低めのストレートを捉えると打球はライトスタンドのネット中段に突き刺ささる。
今シーズン第1号は自ら復帰を飾る先制スリーラン!
―おいおい、派手な幕開けだなぁ!今日は楽しくなりそうな予感。
その予感 にこちらも怪我から復帰のボウカーがレフト線ツーベースで応え、打席には最近好調の横川史学。
2球目の真ん中高めのストレートを叩くと、打球はもう打った瞬間それとわかる当たり。
第3号のツーランホームラン!
いきなりの5得点です。
昨日とはうって変わっての展開に正直ニンマリです。
―うはっ!楽しいったらありゃしない!これは昨日の16失点のお返しかな。ムフフッ♡
しかしながら楽しいのはここまででした。。。
先発の2年目今村が2回裏先頭の松井淳に死球を当ててから暗雲が立ち込めます。
連打と犠牲フライであっさり失点し、荒木に2点タイムリーを打たれあっという間の3失点。
余裕ムードはあっさり吹っ飛びました。
そして3回にはセカンド脇谷が怪我をしてしまうアクシデントも。
これによってショートにお待ちかねの辻東倫が入ったのは嬉しいのですが、脇谷の怪我という事を考えるとあまり喜べません。
大した事ないといいんですが。
その後今村はランナーを出しながらもなんとか無失点で凌いでいましたが、6回裏に連続で四球を出した所であえなくKOとなりました。
今村の投球は小手先、小手先ばかりでどうもおじんくさいです。
テンポが悪いし、高卒2年目の若い投手が試合の最初から最後までセットポジションってのは正直好きじゃない。
遠回りしてもいいからもっとスケールの大きな投手になれるように考えてやって欲しいと思います。
投手交代して出てきたのは審判に「梅宮」と辰兄扱いされた雨宮です。
小気味のいい投球が売りの投手ですが、慣れないリリーフでどうも勝手が違って戸惑っているように見えます。
案の定荒木にタイムリースリーベースを打たれてしまいました。
これでついに5対5の同点。
その後も負の連鎖は止まらず、替わった星野がアンラッキーなポテンヒットを打たれてついに逆転。
8回には一岡も内野ゴロの間にダメ押し点を取られてジ・エンドとなりました。
―結局こうなるのか。。。
5点差をひっくり返されての逆転負けに溜息しか出ません。
これで戸田では観戦4連敗。。。
―さすがに今年はもう戸田にくるのはやめておこうかな 。。。戸田での観戦は体力消費も半端じゃないし、、、、、、、、でもそう言いながらもまたどうせ来ちゃうんだろうな、、、ねぇ、どう思う?
道端に居た猫ちゃんにそう話しかけたものの返事などある筈もありません。
虚しさだけが募り、足早に家路を目指すのでした。
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