通勤時の楽しみ

  • はち
    2010年12月13日 14:29 visibility92

毎朝、私が通勤で駅に向かう時、4人の若者とすれ違う。

恐らくほぼ同年代の女性1人、男性3人だ。
歳は20代前半といったところか。
名前は知らないので仮に、A子、B男、C男、D男とする。

私は駅に向かって黙々と歩いている。
彼らは職場が私の家の方面のようで、毎朝ほぼ同じ場所ですれ違う。
方向からすると、製薬会社の工場か、お菓子会社の物流センターの社員と思われる。
以下は私が勝手に彼らを評価した内容です。

A子 : 背が低くておめめパッチリ。なのにかわいく見えない。残念。
     きっと本人は周りの評価以上にかわいいと思っている。


B男 : どこにでもいそうな特徴のない顔。背はやや高い。

C男 : すごくまじめそうな顔をした青年。服装は地味。

D男 : やや小柄ながらアイドル系の顔。ちんすこうの兄ちゃん風。


春からずっとA子が一人で歩いて、その20メートルくらい後を、3人組が歩いておりました。
その頃の印象はあまりありません。

それが・・・
梅雨時だったかと。A子とB男が二人で歩くようになりました。
B男はいつも女物のカバンを持って(持たされて?)歩いております。
あ~あ、自分のカバンくらい自分で持てよな・・・ってのが当時の私の感想。

蝉の声がピークだった頃、動きがありました。

B男が一人で歩き、その15メートル後ろをA子。もちろんカバンは自分で持ってます。
更に15メートル後ろをC男とD男が連れだって歩く。

何日か経つと、A子とC男、D男が合流。B男が孤独に先頭を歩く。

更に盆が明ける頃。
A子とC男が一緒に歩き出す。
時を同じくしてB男とD男は一緒に歩くようになる。

この頃、だんだん面白くなってくる。
まず、C男はカバンは持ってあげないようだ。
それを後ろで眺めているB男ってどんな気分なんだろうなあ、と、思っていたのも束の間、ひと月もしないうちに今度はD男がA子と歩いている。

どうせ長続きはするまい、と思っていたら本当に短命だったようで・・・

彼らは今、A子が一人で。15メートル後を男3人が歩いている。
春が終わり夏が過ぎ、秋も終わり冬となった今、ちょうど一回りした様だ。

A子の15メートル後ろで、彼らは何を話しているのだろう?
2週目は果たしてあるのか?

楽しみは尽きない。

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