お勧めの本の話 暗いところで待ち合わせ編


雪降ってましたね〜
久しぶりに見てちょっとテンションあがりました。
今週末はナイターでサッカーなんで
あんまり寒くなって欲しくないのですが・・・・

こんな寒い日は思わず
家にこもって読書したくなっちゃいますね。
今日はサッカーネタじゃないんですが、
久々に買った小説が
スマッシュヒット
だったのでご紹介させて頂きます。

ずっと前に音楽雑誌のJAPANの
レビューで紹介されていて
ずっと気になっていたんですが、
文庫本化されているのを発見してしまい
思わず衝動買いしてしまいました。
H14年に初版って事は
実に6年越しの衝動買いです。
いや〜またせたな〜。

今回紹介する、この作品の魅力はずばり、
“裏切り”の妙です。
ストーリーのそこかしこに、巧妙に仕掛けられた伏線が
ラストに向けて加速度的につながっていき、
素晴らしい逆転劇で読む側を圧倒していきます。

簡単なストーリーを裏表紙から抜粋しますと
“視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。
職場の人間関係に悩むアキヒロ。
駅のホームで起きた殺人事件が、
寂しい二人を引き合わせた。
犯人として追われるアキヒロは、
ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅に
うずくまる。他人の気配におびえるミチルは
、身を守るため、知らない振りをしようと決める。
奇妙な同棲生活が始まった。”








てな感じです。
う〜ん暗い。その辺は乙一作品の致し方なさですが、
主人公が全盲と殺人犯の容疑者ですからね。

ストーリーは潜んでる側のアキヒロと
盲目という深い闇の中、人の気配をおびえるミチルとの
二人の語り手が交互に話を進めていきます。
前半は“あ〜見つかっちゃう”とか、
“そこは触っちゃダメ!!”とか、
手に汗握る展開が続きます。
この辺の描写もかなり良いです。
場面転換が本当にうまいです。

そして後半。張り巡らせた伏線を
一気に収束させて物語は
素晴らしい結末で
幕を閉じます。この爽快感はそう無いですよ。
本当に良い意味で“裏切りの連続”。
読んでて思わず“やられた”と
言ってしまう展開です。

一瞬、彼の代表作「GOTH」に
似たりのサイコサスペンスかと
思いきや、かなり暖かい仕上がりになってます。
他人を思いやったり、
他人を思うってことの大事さが
しみじみ伝わってくる逸品です。

映画もあるみたいですが、
文庫本でじっくり読むことをお勧めします。






























































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