それは・・・

静寂の中訪れた悲劇の始まりだった


 


 


誰しもが予想し得ない展開


 


──あの日のことは覚えている


 


先日私が実家に帰ったときの出来事


 


久々の家族での食事であった


 


時と言うのは無情のようで、会話もなく閑散とした雰囲気の中


 


私が芋の煮っ転がしに箸をつけた刹那、それは始まった


 


食卓を4人で囲む


 


私を基準に右に母上


 


左に兄上


 


正面に父上


 


我がトミ家では4年に一度集まるか、集まらないかの珍しい面子


 


ここで少し離れたテーブルに祖母が座っているご様子


 


あえて言わせていただこう


 


一家団欒であると


 


話は戻り


 


その惨劇の犠牲者は私からであった


 


ある異臭に気づいた私は皆に、こう尋ねた


 


私『なにやら異臭がするでござらんか?』


 


皆、一時の沈黙を経て兄上が口を開いた


 


兄上『それがしも感じられたでござ候』


 


父上『その方たちは、この団欒に乗じてすかしをした狼藉者がおると申すか?』


 


私・兄『御意にございます』


 


父上『ふうむ・・・・一連の申し事から察するに犯人は・・・


 


母上でござるな?』


 


だれもが、トミ家の大岡越前の守の見事な裁きにより


 


解決の方向へ向かうと思われた


 


 


 


──しかし


 


 


 


ずっと沈黙を保っていた母上が予期せぬ一言を発した


 


母上『はたしてどうかな?』


 


予想し得ないこの回答


 


はたしてどうかな?・・・・だと?


 


もう一度整理しよう


 


第一発見者&犠牲者は私だ


 


次に兄上が訴状を、言うなれば第二の犠牲者だ


 


そして、その状況を明推理した父上


 


消去法で考えるのであれば、母上が限りなく黒にちかい


 


いや黒だ


 


希望も込めて黒だ


 


日ごろの恨みもこめて黒だ


 


尋常ではない刺激臭からしても黒だ


 


・・・母上はニヤリとし、皆に問いかけた


 


母上『仮に貴様(私)が、第一犠牲者としよう・・第二犠牲者がお前(兄)というのが合点が


いかんなぁ・・・それぞれの位置と距離を考えてみろ』


 


私はハッとした


 


たしかに母上が犯人とするならば、母上の両サイドの人間に被害が及ぶはず、つまり私と父上だ


 


父上はなにも感じていない様子から察すると・・・いやまてよ?父上が鼻づまりだとしたら?


 


いや、そもそも兄上がライアー・ライアーだったら?


 


様々な情報が交錯する中


 


 


──私はある重大な答えに気づいた・・・・


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


──そう


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


この話事態どうでもいいことに・・・


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


あ〜くだらない。


 


実話なんですけど、こんなくだらない事で3時間楽しい我が家です。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 

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