厚かったJ1の壁

  • うじ
    2011年03月06日 22:55 visibility149

5年ぶりのJ1での戦いとなるアビスパ。


記念すべき開幕戦はホームに新潟を迎えた一戦となった。


メンバーは以下


 


<福岡>


GK 1神山


DF 3山形(→8鈴木) 6丹羽 5田中誠 2キム


MF 7中町 22末吉 16岡本(→24重松) 14松浦(→11田中佑) 19成岡


FW 10城後


 


新潟のメンバーは省略


 


前半開始早々から新潟は、福岡の右サイド裏にガンガン蹴りこんでくる。


福岡のラインを下げておいて、前からプレスを仕掛ける。中町が中盤でボールを持つと、J2なら確実にキープできるのだが、新潟相手だと厳しいプレスにさらされる。


 


しかし福岡も、田中誠、丹羽がしっかりと体を張り相手を自由にさせない。


少なくとも前半は、福岡の守備はよく機能していた。今季新加入のキムは小柄ながら抜群のフィジカルをもち、この試合1対1ではほとんど負けなかった。


 


 福岡が最初に攻撃に出たのは、MF成岡にボールが入った時。成岡は柔らかなボールタッチで前向きにボールをキープする。新加入の19番がボールを持つと試合が落ち着く。


それより動きが際立っていたのは、MF松浦、そして左SBのキム。


前半はこの2人のコンビネーションで左サイドを制圧。


2人で崩し、キムのクロスから岡本シュート。こぼれ球を末吉ミドルなど、素晴らしい形を作る。 


 


 末吉の素晴らしいロングフィードから松浦に渡り、1対1を仕掛けた場面も非常に面白かった。 松浦はボールを持つと必ず仕掛けるし、アイデアも豊富で非常にいい選手。


キムはゴリゴリドリブル突破が武器で、この試合何本クロスをあげただろう。


残念ながら中の選手が競り勝てず得点にはいたらなかったが、左サイドの攻撃からは勢いが感じられた。


 


 しかし右サイドでは、ボールをキープできず、左一辺倒の攻めになってしまったのが反省点。技術のある高橋を右MFで使うのもアリだと思った。


前半は0-0で終了。


「福岡はJ1でもやれる」という手ごたえを感じさせる内容だった。


 


 


 後半、立ち上がりから成岡がシュートを放ち、福岡が勢いに乗るかと思われた。


しかし成岡、山形が立て続けに警告をもらったところから風向きが怪しくなる。


DFラインと中盤の間にギャップができ、新潟の前線の選手にスペースを与えてしまう。


7分、新潟に左サイドを崩され、フリーでクロスをあげられるとミシェウがつめ、新潟先制。


 


 


その後、新潟は福岡の右サイドを狙って攻勢をかける。MFチョが山形相手に1対1を仕掛け、どんどん崩してくる。本来なら岡本、末吉あたりが戻ってはさむ形を作りたいが、運動量が落ち、対応できない。チョにいい体勢でボールをもたれると止めるのは難しく、何度もチャンスを作られる。


 


後半24分には、左チョに簡単にクロスを入れられ、ブルーノロペスに決められる。


さらに30分には、藤田に決められダメ押し3-0。


 


福岡は、先制を許した直後に岡本に代えて重松投入、後半27分には松浦に代えて田中佑。


山形に代えて鈴木を投入し、流れを変えようと試みるが新潟の牙城を崩せない。


全体的に運動量が落ち、タテパス一辺倒の厳しい攻め。


左サイドのキムは個人技で突破しクロスまで持ち込むが、クロスにあわせる選手がいない。


重松のミドルや丹羽のウラへのパスから田中佑が抜け出しGKと1対1になった場面も決めきれない。 松浦を下げてから単調な攻めになってしまったのは残念。


更には成岡の退場。


試合を作る成岡、松浦の2人がいなくなると厳しい。


 


 


試合はそのまま3-0で終了。


 


3-0というスコアだが、そこまでの差は感じなかった、でも3点差で負けるところがJ1の壁。後半30分過ぎでの苦しい時間でもユースケや城後は厳しいプレスにさらされてたし、やはり新潟はレベルが高い!! しかし、福岡も前半はいい戦いをしてたし、松浦やキムのプレーは今日のピッチ上でもっとも光っていた(新潟の選手含めても)


少しショックだったのは、J2では鉄壁を誇った丹羽が新潟FWブルーノ・ロペスにぶっ飛ばされた事。J1であはそういう事もある。 丹羽はこの試合何度も決定機を阻止したし、J1でもトップレベルのDFである事は間違いない。


 


 


甲府戦では、左サイドからの崩しを何とか得点に結び付けてほしい。


松浦には昨年の永里のように、カットインからシュートに持っていくようなプレーを期待したい。また昨年は左SBの中島が最後列から見事なゲームメイクを見せていたが、キムはそういうタイプではない。 後半、福岡の攻撃がタテ一辺倒になってしまったのは、司令塔の移籍が原因の一つ。


 


次節は、MF成岡が出場停止。清水が出そうな気がするが、個人的にはMF鈴木を試してほしい。また、右サイドからも攻撃を作れないといけないので、新潟戦の終盤で見せた、末吉の右SB起用はアリだと思う。


 


GK 1神山


DF 3山形 6丹羽 5田中誠 2キム


MF 22末吉 7中町 16岡本 14松浦 21清水


FW 10城後


 


という予想だが、こんな布陣も見たい。


 


GK 1神山


DF 22末吉 6丹羽 5田中誠 2キム


MF 7中町 8鈴木 9高橋 14松浦 21清水


FW 10城後


 


まだ、シーズンは始まったばかり。


1敗しただけで下を向く必要はない!!


頑張れ福岡!!


 


 


この試合のMVPはパワーとスピード、運動量を武器にチャンスを演出した、福岡左SBのキムです!! 


 


 


 


 


 

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