千葉ロッテの地域密着とはなんだったのか 3
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あおいちぱんだ
2008年07月26日 00:28 visibility91
千葉ロッテの地域密着とはなんだったのか 2
の続きです。
■プロ野球の失われた10年
96年には倍程度の差だったアメリカと日本のプロ野球の収益が10年ほどで10倍に広がってしまったことに対して
荒木執行役員はまったく成長しなかった日本プロ野球の原因を4つに分けて話されました。
1.国際化対応の遅れ
2.IT化の遅れ
3.多様化い対する遅れ
4.財政赤字(親会社の業績悪化)
1の国際化に関してはメジャーへの選手流出に対するものなどで、特に3の多様化に対する遅れというものに
「サッカーのプロチーム化(Jリーグの登場に伴う人気低下)だけでなく、
テレビゲームの成長に伴うエンターテイメントの多様性」を強調しておりました。
近年ではファミコンだけでなく、プレイステーションなどの家でやるゲームだけでなく、ニンテンドーDSやPSPなどの持ち歩けるゲーム機の登場でゲームに拘束されるような形になり、結果今まで野球を見ていた人口が減っていったという論理展開なのでしょう。
■自立に乗り遅れると・・・
「近年では讀賣の視聴率が一桁になるなど、野球人気の低下という言葉がマスコミによって、ある種乱暴に使われておりますが、私自身は「何を以って言っているのか?」という疑問があります。それは経済環境というものがあり、そこから比較をしてみると昭和29年に大蔵省の通達による例外措置として球団を持つ会社は税金対策として処理していいよ」という通達が出たんですね。
ところが経済環境が変わった上に失われた10年の間で
どう自立するのかに乗り遅れると大変なことになったんですね。
自立するのに乗り遅れた結果、大阪近鉄が消滅しました。
潰れるべくして潰れたのか、それとも某球団しか野球チームとして認めない的な考えがあったのか(いや、マジな話あの時の某球団のファンの「他山の石」的な考え方には納得いかないんですけどね。)
ただ、日本にはまだまだマーケットの素地はいっぱいあったんですね。
特に大都市中心部とは離れた地方都市に移転した
福岡ダイエーホークス
北海道日本ハムファイターズ
東北楽天ゴールデンイーグルス
の3球団はプロ野球は地元住民の心を的確に捕らえました。
今までは「千葉ロッテが改革に乗り出した背景」として
いわゆるプロローグ的な話が出てきました。
次回以降はどうやって千葉ロッテがプロ野球に対して考えているのか、
戦略がどうやって成功したのかを話していきたいと思います。
sellパシフィックリーグ関連
- 事務局に通報しました。
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