ジョニー黒木、引退も視野・・・

ついにこんな記事が出ました。
オファーない…ジョニー引退も覚悟(スポニチ)


今オフ戦力外となった直後は西武、ヤクルトなどが獲得に興味を示したが、ここにきてトーンダウン。大学・社会人ドラフトが終わり、各球団の来季補強は整いつつある。それでも27日の第2次合同トライアウト(ナゴヤ球場)は不参加の予定で「12月以降に海を渡っている可能性がある。でも家族を養わなきゃいけない。稼がないといけないから」。あくまで現役にこだわるか、このままユニホームを脱ぐのか。ジョニーが決断する時は迫っている。


先日、サブローのブログでジョニー事黒木投手のことが書かれておりました。
http://ameblo.jp/saburo-blog/entry-10054829468.html


黒木知宏という野球選手は旧来の日本プロ野球を代表するような選手なんだと改めて思います。
そしてわれわれ日本の男たちが忘れていた何かを忘れずに持っている選手でもあると思います。

それは男のロマンと言えばいいのだろうか。
とにかくそんな香りが漂う野球選手だったなと自分のなかでは感想を抱いています。
入団当初から新聞記者にも、チームメートのサブローにも
「ジョニーが投げてサブローが打って勝つ」
と語っていた彼。

遠征などでも一緒に行動をしていて
「戦力外通告」を聞いたときに電話できなかった苦しさ。


親しい人だからこそ、いろんなことが思い浮かばれて逆に言い切れない。
なんだかこの一月ほど前、自分の師匠でもある人の出来事とも重なった。

どんな状況でも暗い顔せず常に前向きなその人が
自分の大切な家族を失い、悲しみにくれている姿を見て居た堪れないのと
上手いこと声をかけられなかった自分への情けなさでいっぱいだったのですが、
「仕事任せたりして忙しい中ごめんね。わざわざ遠いとこからありがとう。」
と声をかけてくださいました。

本人が一番苦しいはずなのに、何も出来ない自分に悔しさを覚えて。

藤井にしろ、黒木にしろ、酷使した挙句の戦力外は
フロントのわがままかもしれません。

配慮をして欲しいという意見は分からなくもありません。
でも、現実は違います。
ロッテは強いチームになってしまったのですから。

70人という枠の中でアジアシリーズに向けて勝ち進まなければいけない
そんなチームになってしまったんです。


「負けても構わない。たとえジョニーが投げて最下位でも毎試合必ず足を運ぶ。」

なんていう人はマリンスタジアムに1万人も居ないと思います。
むしろ現状より観客動員は減るだけだと思います。


ほかのチームにも言えるでしょう。
70人という枠がある限り、ジョニーを獲得する一方でほかの選手に対して
戦力外通告をしなければいけない。
ヤクルトみたいに今年の一軍登板が出来てない選手が多くて
70人枠を無駄に使っているようなのは別としても、その貴重な枠を削って黒木を獲得するほど
リスクを背負う自信は無いでしょう。
ましてや日本の企業なんですから。

あらかじめことわっておきますが、黒木投手に対しての未練や情を感じないわけではありません。


ただ、まだ救いの道はあると思います。
黒木が5試合以上登板した2001年とは違って現在では独立リーグも出来ています。
下部組織でのプロは来年から12球団出来ます。
(ファームも含めれば36球団。2009年からは14球団に増加の可能性が。
現実的な話をすると四国は赤字で北信越が発表されていませんが、ほかのスポーツで成功し、野球界に
ビジネスモデルを持ち込んだ新潟の成績しだいでこのリーグの運命が変わっていくような気もします。)

そしてまた多くのプロで戦力外通告を受けた選手が独立リーグへわたり、技を磨いています。
広島を解雇になった天野(写真)なんていうのがいい例で。

下部組織で所得が減っても現役であり続けるならコーチ兼任で向かうのも一つの道です。
九州では福岡・長崎に引き続き、再来年から黒木の地元、宮崎でもチームが発足するみたいですし。
育成選手以下の年俸になる可能性も否定が出来ませんが。

多分ロッテの四国IL買収→育成組織としての位置を明確化
させることで黒木も働き場はあったのでしょうが、現実に却下されてしまった事からも
70人枠の観点からも戦力外通告を出さざるを得なかったわけですね。



あと、昔から思っていたのが黒木は先発のままのほうが良かったのではないかと。
中継ぎで投げる彼のイメージがあまりよくありません。
魔の18連敗も結局は中継ぎという形で投入されて負けたわけですし。
無理に中継ぎ転向なんて考えず、基本線は先発であることを前提とした体作りをしたほうが
本人のためになったのではないかなと感じます。
特にこの時期に地味様がメジャー宣言して以降、再来年の先発の駒が不足することは予想されましたし、
YFKの後釜に久保を使って悪くは無かったことを考えれば久保をクローザー転向だって選択肢の一つとして考えられます。

もし昨シーズンオフからこの戦略を黒木自身に言い、先発の体作りをさせていれば
第7人目の先発として吉井なんて獲得しなくても良かったわけですし、仮に2008年オフに黒木自身の限界が来れば
その座を大嶺にスイッチするといった世代交代が出来ないこともなかったわけで。
先発といっても肩の調子云々にもかかってくる為、
コンディションを考えて投げさせて5回までという原則の投球術にして。
まぁ吉井自体が4回持たなかったですから、5回もてばラッキーなもんですし。

読みが甘いのかなぁ・・・。

それにしても一日でも早く彼がNPBのマウンドで投げられる日を願ってやみませんがね。
具体的な名前を挙げると球団のファンから怒られそうですが
明らかに黒木より戦力にならない「コネ」みたいなもので雇われてる投手なんて一杯いたわけで。

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