インスピ団体戦中級　その２

さて、続きです。

朝のうちは猛烈な冷え込みで、コートのまわりには真っ白に霜がおりていました。
こんな寒い日のテニスに申し込んだのはいったい誰だよ、と文句のひとつも言いたくなるくらいの冷え込みで、関節が凍りついているような気分がしたものです。
クレーコートも水分を含んで、ボールがはずまず、回転をかけたサービスもぜんぜん効果なし。

ところが、第２回戦あたりから次第にポカポカと穏やかな陽気となってきて、試合をしながら着込んでいたウェアを１枚１枚脱いでいくというような展開に。
なかなかよいテニス日和であります。
せっかく用意してきたカップ汁粉があるというのに、ぜんぜん暖かいものを必要とするような気温ではありません。

ところがところが、優勝決定戦である第４回戦が近づいてくる頃から冷たい風が吹き始めて、またしても強烈に冷え込んで来る始末。
しかも、その風がけっこう強く吹いたりして、インドア育ちのチーム・マタンゴとしては、非常にやりづらい。
そして、誰よりも人一倍風が苦手なのがこの僕なのでした。

優勝決定戦の相手は、第２回戦で戦ったチームです。
もうひとつのブロックの１位チームとの対戦で、１勝１敗から最後のミックスダブルスに勝敗を委ね、それがなんと５－５の１本勝負までもつれこんだ上で決勝戦まで勝ち進んで来たのでした。
１度勝っているチームとはいえ、Ａ家＆ひろりんのエースペアがまさかの逆転負けをくらっており、油断はできません。
今度は、Ａ家＆Ａ吉という最強ミックスペアを最後にまわし、男ダブがひろりん＆よし、女ダブがＡ川＆Ｆ田という体制で挑むことにします。
まずは、男ダブ。
Ａ家＆ひろりんというペアが負けている相手です。
風下からの僕のサービスで試合が始まります。
横回転のスライスサービスが、風に戻されてネットにひっかかるので、トップスライスサーブに変えて、少し高めを狙っていきます。
このサービスを返すのに苦労したところを、ひろりんさんが前で処理してポイントを稼いで１ゲーム目をゲット。
ようやく、ひろりんさんも復調してきたようだけれど、時々絶好のチャンスボールをアウトさせて「バカだあ！」と叫んでは両手をあげて踊っています。
それでも、なんとか順調にポイントを稼いで、４－０で再び僕のサービス。
ここで風がいちだんと強くなり、ダブルフォールトを連発してゲームを落としてしまう。
ううっ、なんてだらしない！
でも、それ以外は２人とも好調で、相変わらずストレート抜きを繰り返しつつ、６－２で勝ち。

続いて、女ダブ。
これが、厳しい展開となる。
相手ペアは２人して積極的にネットに詰めてくるのだけれど、Ａ川＆Ｆ田ペアが風下から打つボールがことごとく短くなってしまい、スマッシュの餌食に。
それでも、一進一退の展開となり、ついに５－５で、相手のサービスゲーム。
ここで勝てば優勝が決定。負ければ最後のミックスに運命を委ねることとなります。
そして、ここでも競り合い、フォーティ・サーティとなるが、Ａ川さんのリターンミスで惜しくも敗退。
敗退した瞬間、Ａ川さんは思わずラケットを地面に落として立ちすくんでしまう。
よっぽどこの１球が悔しかったと見えて、試合後でも随分とこの１球のことを悔やんでいた。
接戦だっただけに、あともう一歩の粘りがなかった自分が歯がゆかったんだろう。

そして、運命のミックスダブルス。
第２回戦では僕とＡ川さんが組んで６－１で勝っている相手なので、Ａ家さんとＡ吉さんのペアならなんの心配もないとは思うのだけれど。
ところが、風が強いせいか、Ａ家さんの調子がいまいちよくない。思っているコースに打てずに、しきりに首をかしげている。
でも、本人の意図と違うコースに飛んだボールが、けっこうポイントに結びついていき、本人の不満そうな表情とは裏腹に優勢で試合が進んでいく。
そして、Ａ吉さんがねばり、Ａ家さんがポイントを決めるという場面も繰り返され（でも、Ａ家さんがスライスボレーをふかしてアウトさせるという場面もけっこう繰り返されていたかも）、Ａ家さんのファーストサービスも好調で、６－１（だったと思う）で勝ち。

つまり、優勝であります。
チーム・マタンゴの優勝であります。
みんなで賞状をもらって（マスコットガールのももちゃんも賞状をもらいました）、記念撮影。
やったね。

なんと、終わってみれば僕ひとりが４戦全勝であります。
うーん、調子よすぎ。
なぜ僕が４勝できたのか分析してみると、たまたま調子がよかった、そして相手に恵まれた、この２点に尽きるようです。
つまり、また次回も全勝するためには、調子がよい時に、相手に恵まれさえすればいいということになるわけですね。
ダメじゃん、それって。

チーム・マタンゴ、隊長の仕事が忙しくなるので、しばらく活動を休止して、来年４月から活動再開の予定だそうです。
次はオープンクラスにチャレンジだ！