サムライ 「ブルー」

  • MASE
    2006年06月24日 20:16 visibility104

首の皮一枚つながって臨んだブラジル代表との試合。

 

スタメンの布陣は、ジーコも遂に見切ったかという印象。

(悪く言えば、いまさら)

 

ただ、この試合のスタメンや選手交代は、

(今までと比較すれば)まだ問題ないもの。

 

試合序盤からブラジルの猛攻をうけるものの、

川口がアトランタを彷彿させるセーブを連発し、

「これはもしかして・・・」と多くの人が思ったはず。

 

そして、玉田の先制ゴールのときには、

日本中の多くの人達が、わずかな望みに大きな期待を抱いた。

 

が、前半ロスタイムの失点で、すべてが崩れ落ちた。

結果、1-4で完敗。

 

 

前半1-0のままで終わっていれば、もう少し違う結果だったかもしれない。

しかし、肝心なところで失点したことは、

初戦のオーストラリア戦と同じことが繰り返されたといってもよい。

 

 

結局のところ、今の日本代表は、

(最初からわかってはいたけど)力がないということ。

 

個々の能力を考えれば、

欧州で活躍する他国の代表選手に比べ、

日本代表の選手たちが見劣りするのは、わかっている。

 

ただ、それでも今までは多少なりとも組織力や戦術で、

ある程度までは、 やってこれた。

 

しかし、今回は組織力や戦術がなかった。

「ない」というと失礼かもしれないが、他国と比べれば、ないに等しかった。

 

個々の能力と組織力で劣る日本が、

勝ち進めるほど世界は甘くない。

 

それはわかっていた。

 

それでもみんなが、僅かな希望に大いなる期待をしていた。

みんな、本気で日本代表を応援していた。

早朝の4:00に起きて、テレビの前で勝つことを、決勝Tに勝ち進むことを祈っていた。

 

だから、この敗戦は、やっぱりショックだった。

まさに、サムライ ブルー 。その一言がよく示している。

 

サムライ ブルーとは、こういうことだったのか。

 

 

 

そして、もう一つ言わなければならないのが、

「団結力」と「闘争心」。

 

残念ながら、今回のワールドカップでは、

日本代表チームに、「団結力」と「闘争心」を感じることができなかった。

 

ワールドカップのような大きな舞台では、

既述の個々の能力や組織力の他に、精神的な強さが必要となる。

(ジーコがどうこうは置いておいて)

 

しかし、今回の日本代表にそれはなかった。

 

ブラジルに敗れた後の光景がそれを示している。

 

チームスポーツは、なんだかんだで最後は気持ちが勝敗を左右することが多い。

その気持ちの面でも問題のある日本が勝つことは至難の技。

 


なぜ、気持ちの面で問題があったのか。

なぜ、団結力と闘争心がなかったのか。

 

それは、多くのマスコミが書いているようなことや、

その他にもいろいろな原因があるのだろう。

 

 

ただ、闘争心という点については、ほとんどが個々に原因がある。

これは個人個人が持たなければいけない。

 

この敗戦とグループリーグでの敗退を、

どれだけ悔しがっているかで、その選手に闘争心があったかないかを多少は判断できる。

 

ただ、その闘争心を一番持っていたであろう選手が、

団結力を阻害してしまう1つの要因となっていたことは、皮肉なことかもしれない。

 

このことには、いろんな意見があり、その意見も分かれるところだが、

ブラジル戦終了後の光景を見て、「どちらがプロフェッショナル か」、一方で「チームはどうあるべきか」、

その両方を考えされられた。

 

 

何れにしても、これで4年に一度の大会が終わってしまった。

 

この敗戦を、次にいかさなくてはならない。

この4年間で積み重ねたものを、次にいかさなければならない。

 

が、しかし、本当のところはこの4年間で失ったものも大きい。

 

 

それでもなお、前に進まなければならない。

気持ちを切り替えてがんばりましょう。

 

 

次の2010年は厳しいアジア予選が待っている。

 

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