怪我の功名

「怪我の功名」。

当初は災難と思われたことが、かえって好結果をもたらすこと。という意味ですが・・・。

ちょっと書きたいのは、まさに「文字通り」のことです。


バンクーバーオリンピック、先日の男子フィギュアスケートで銅メダルを獲得した高橋大輔選手は、2008年に選手生命をも脅かす大怪我を負ったというのは、皆さんもご存知かと思います。

勿論、大怪我をしなければもっと技術を伸ばせた・・・ということも考えられますが、まさに「怪我の功名」がありました。

それは、当時弱いと言われていた精神力が、苦しいリハビリを乗り越えることによって鍛えられた、ということです。


フィギュアスケートのトップ選手は本当にわずかな差しか無く、全員が練習通りのことを出来れば誰が金メダルを取ってもおかしくない筈です。

それなのに、だいたいメダル争いの常連というのが決まってくるということは、最終的にはいかにミスなく演技が出来るか、プレッシャーに勝てるか、つまり精神力の勝負。

この最も大事な部分を鍛えるのは本当に難しいことだと思いますが、高橋選手の場合は、怪我を乗り越えるという形で強靭な精神力を手に入れた、ということです。

他にも、リハビリによって怪我をした部分の周りの関節が柔らかくなった、ということもあったそうです。

怪我も乗り越えれば、得る物が多いということですね。


ここから野球の話に繋げると・・・。

怪我をしてから良くなった選手も多くいますよね。

最近では、巨人のゴンザレス投手。

ヤクルト時代はやや力任せに投げていたイメージがあったんですが、巨人入団前にヒジの手術をして変わりました。

力の抜けたフォームで、スライダーの制球で勝負するタイプの投手になりましたよね。

これも、ヒジの怪我のおかげで余計な力が入らなくなったからでしょう。


プロ野球の世界で、怪我がちになってしまうことは良くないことですが、1度の怪我で見切りをつけず、怪我から復帰してきた選手に注目するのも良いかもしれません。


そういう意味で今年は、巨人の辻内投手に期待しています。ヒジの手術の後、どうなるか!

辻内投手の場合も力が入ってコントロールに難があるタイプの投手だったので、やや力感に欠けてもストレートのキレで勝負出来るような投手になって欲しいです。


怪我をしても諦めず、地道に努力すれば報われる。と信じて、プロ野球選手の皆さんには頑張ってほしいですね!

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