
映画「クラシコ」観てきたよ☆
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ゆー
2011年03月24日 08:57 visibility781
おはようございます☆
昨日は久しぶりに都内まで行ってきました!
池袋シネマ・ロサで上映されている、
北信越リーグドキュメンタリー映画の「クラシコ」を観に♪
この映画は2009年に撮影されたもの。
この年の北信越リーグは、松本山雅FC、AC長野パルセイロ、
JAPANサッカーカレッジ、ツエーゲン金沢などが所属していて、
全国地域リーグ決勝大会への出場を掛けた熱戦が
繰り広げられていました。
この映画のメインは松本山雅とパルセイロ。
Jリーグにも、栃木・草津・水戸による「北関東ダービー」など
ダービー戦はたくさんあるけれど、
山雅とパルセイロの信州ダービーの背景を目の当たりにしたら
北関東ダービーがなんだかちっちゃく見えちゃいました(^-^;
松本市と長野市は
サッカー以前に歴史的に深いライバル関係があって。
明治時代の廃藩置県で、松本市を県庁所在地にした筑摩県と
長野市を県庁所在地にした長野県が成立したものの
その数年後に筑摩県庁が火事により焼失、
そのまま長野県として併合されたという歴史がありました。
しかも松本市と長野市は山脈で分断され、
文化も風土や人々の気質もそれぞれ独自に築かれてきたもの。
そんなふたつの街に存在するチームの戦いはまさに「クラシコ」。
映画は、試合や選手よりも
それぞれのクラブのサポーターやフロント、裏方さんたちの
インタビューが中心で。
特にサポーターがお互いのチームについて語るときに
伝わってきたのは山雅やパルセイロ、
松本市や長野市をお互いに嫌っているわけではない、
だけど「ライバル」という意識がアイデンティティーとして
DNAレベルで根付いているんだな、ってこと。
理由もなく嫌悪しているわけではないから、
サポーターもスタッフもお互いのチームの素晴らしい部分は
認めてリスペクトしている。
だけど、自分たちが相手よりも劣る部分があっても
絶対に負けたくはない。
それは信州出身ではない選手や監督たちにも
しっかりと伝わっていて、チームに関わるひとたち全てにとって
信州ダービーはプライドを掛けた戦いになっていました。
この年、山雅とパルセイロは北信越リーグで2回、
全国社会人サッカー選手権予選と天皇杯予選、
全社本選で各1回ずつの計5回対戦。
結果は山雅の3勝2分、山雅は地域決勝で優勝しJFL昇格。
(くしくもこの決勝リーグ最終戦の対戦相手が当時の日立栃木、
現・栃木ウーヴァ!
とはいえ最終戦第1試合でツエーゲンが敗れていたので
その時点で山雅のJFL昇格は決定していたのですが……。)
そして一年遅れて去年の地域決勝で
パルセイロもJFL昇格を決めました。
震災の影響でまだ今年のJFLは開幕されていませんが、
新しい舞台で再開される信州ダービーは
きっと地域リーグ時代以上に熱い戦いになるんでしょうね。
もし日程が栃Sと被らなければサポーターの熱戦も含めて
ぜひ観に行きたいです!
(パルセイロには元栃S戦士の向慎ちゃんもいるし!)
映画の中では、ダービーだけではないサポーターたちの
いろんな姿や思いも見ることが出来ました。
山雅のサポーターの素晴らしさは有名ですが
ゴール裏もメインもJさながらに一体感があって
ゴール裏は老若男女様々だけれどみんな飛んで歌って腕振って、
息のあった応援をしていて。
栃木のゴール裏よりもサポーターの人数が多く見えたし、
みんな気持ちがまとまっていると正直感じました。
試合前にはスタジアムの外でチャントの練習をして、
みんなでメインに応援一緒にしましょうの挨拶周りをして。
あんなにたくさんのサポーターが集まるのに
みんながひとつになれるのには、やっぱりそれなりの理由が
あるんだな、と羨ましくもなりましたね(^-^;
また、上田ジャンシェンのサポーターが着ていたレプユニにも
グッと来てしまいました。
サポーターの人数は決して多くない、むしろすごく少ないけれど
そのレプユニに入れているナンバーが「11+1」。
サポーターは12番目の選手、という意味で「12」のナンバーを
入れているサポーターはたくさんいるけれど
(わたしも去年のホームユニは12だし)
「11+1」っていう表現の仕方は
本当にサポーターを意味しているなぁ、と感激。
JリーグやJFLも企業母体じゃない、地域から生まれたクラブが
たくさんありますが(というか地域クラブの発展が
Jリーグの言う「百年構想」の土台になっているんですよね)
地域リーグで今は小さくても夢を持って頑張っているクラブの
サポーターの姿を見ていたら、栃木負けてられないなぁ、と
改めて強く思いました。
栃SだってかつてはJFLで最大観客動員数の記録を
作ったことがあるんだし!
(その時はまだわたし、スタジアムに行っていなかったけど^^;)
きっとまだまだ盛り上がれるはず!
山雅のコールリーダーさんが言っていたこと。
「自分の中で飛んで応援することも大切だけど、
その熱さを周りに伝えることもサポーターの責任」
アルウィンに髪の毛が真っ白なおばあちゃんが
小さなお孫さんと2人で手を繋いで
「新聞に載っていたから生まれて初めてアルウィンに来てみたの」
「生まれて初めて来たから入り口も分からなくて」
そう言っていたけれど、すごく楽しそうで。
入り口を案内するボランティアさんが
「今度はお友達連れて来てくださいね」
とニコニコ言っていて。
強さだけを目指すんじゃなく、
コアなサポーターでもそれまでサッカーを知らなかったひとでも、
みんなが自然と溶け込めるようなクラブ作りって
むしろ地域リーグのほうがお手本になるんじゃないかな、
なんても思ってしまいました。
うむ。
山雅中心になってしまいましたわ(^_^;)
(実際はパルセイロの当時のバドゥ監督や
スタジアムの芝を管理するグリーンキーパーさんの
お話も興味深かったです♪)
でも、どのカテゴリーのクラブでも夢や目標はあるけれど、
なかなか普段知ることが出来にくい地域リーグの夢へ向かう姿を
少しでも見ることが出来たこと、すごく貴重でした。
公開場所が限られてしまっていることは残念ですが、
ダービーってなんだっけ、
とか
なんでこのチームを応援しているんだっけ、
とかすごーく単純だけど忘れがちなことを振り返ることが
出来るきっかけになる映画でした☆
リーグが中断されている今だからこそ、観られて良かったです。
ちなみにわたしはたまたまレディースデー価格でしたが、
応援するチームを証明するものがあれば
割引価格で観賞できるとのこと☆
宇都宮徹壱さん撮影の歴代地域リーグ決勝の写真展示もあり、
小さい映画館なのにたくさんのサッカーファンが
訪れていましたよ(^_^)♪
- 事務局に通報しました。
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