楽しいよ、この三人組(妄想注意)

阪神に来て初めてのお立ち台に立った新井。歓声に応えた後、ベンチに戻ると尊敬する兄貴分と美しき女監督の二人が、冷やかしと爆笑混じりの祝福で出迎えてくれた。


「ヒューヒュー！」
「新井ちゃんお疲れ！インタビュー楽しませてもらったわよ！」
「からかわんといて下さいよ、会長に姐さん〜」
「あはは…貴方達ホントに相変わらずねぇ。てかこれから新井ちゃん会見よね？アタシも新井ちゃんの話聞きたいんだけどなぁ〜。ねぇ、知憲さん？」
「ああ」

突然、二人の笑いが何かを企むような不敵なものに変わった。それを悟った新井は逃げんとしていた。


「(ヤバッ！)みなさんロッカーに行きましょう…」

しかし二人がそれに応じるはずもなく、兄貴に至っては逃げようとする弟分を捕まえる始末であった。

「逃げんとここで聞かせてくれや」
「そうよそうよ〜。別に減るものでもないし、いいじゃないのさ〜」
「やっぱり無理っす…すいませ〜ん！」
新井はたまらず逃げ出してしまった。


「あらま…逃げられちゃったわね」
「チッ…逃げ足だけは速いやっちゃ」
「……ところで知憲さん、新井ちゃんのヒーローインタビューは知憲さん的に何点だったわけ？」
「0点。あんなん0点に決まっとるやろ」
「『0点や』とか言っときながら…顔、笑ってるわよ…。ホントは新井ちゃんが頑張ってるのが嬉しいくせに」
「お、俺は別にそんなんちゃうぞ！」
「はいはい分かったわよ。…今度は三人一緒にお立ち台ね」
「ああ、そうやな」




……セリーグ開幕してから初めて長めの妄想書いたけど…何だこのツンデレ兄貴はー！(自分で書いたくせに
今日の妄想は「新井ちゃんの災難」。参考にしたのは今日のデイリー。この愉快な師弟コンビとレーツェル監督の三人組はかなりオイシイです。だっていろいろと妄想・暴走が出来るんですもの(笑)
うちの妄想監督三人組とはまた違った面白さがあります。