捕手難 --キャッチャーをどげんかせんといかん--
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そらまめ
2008年03月04日 07:20 visibility41
昨日のヤフードームのオープン戦。
阪神は今年の先発ローテーションを担うであろううちの、3投手が登場した。
神 000 000 000=0
ソ 000 100 13X=5
[投手]
(阪神)
安藤-福原-金村暁
(ソフトバンク)
スタンドリッジ-ホールトン-馬原
[勝ち投手]
スタンドリッジ 1勝
[負け投手]
福原 1敗
[本塁打]
(ソフトバンク)
松田1号ソロ
結果は上記の通り。
3月上旬の打撃はまだミズモノで、不安はあるもののあまりとやかく言うつもりはないが・・・
阪神にとって一番の不安を露呈するゲームとなった気がする。
それは、捕手だ!!
まだまだ四十路に足をかけた矢野輝弘捕手、それに次ぐベテランの野口寿浩捕手に頼らざるを得ない現実。
オープン戦初マスクの矢野捕手は、安藤優也・福原忍両投手の持ち味をしっかり醸し出す好リードを魅せた。
相手の動きもキチンと見据え、初回、二回とも盗塁を許さない。
相手の主砲、松中選手に対する安藤へのリードも見せ場を作りしっかり討ち取った。これにより安藤は3回を無失点。
福原をリードしていた5回には、それまでり福原の立ち上がりの悪さから4回に1点を奪われはしたものの、打者それぞれに違った形でいろんな配球を見せ、3者三振に討ち取った。
お見事だった。
矢野捕手は6回でお役御免。この後を任されたのが狩野恵輔捕手。
昨年の鮮烈な1軍での活躍と、浅井良選手の外野コンバートで、一躍第3の捕手の座を掴もうか、としている男。
しかし、リードの悪さ、キャッチングの悪さを指摘され、このスプリングキャンプでも、木戸コーチにしっかりと指導されてきたはずなのに、その成長がまったく見られていない。
新たに投手陣に加わった金村暁投手をリードしたが、まさかの大乱調。
この乱調を引き出してしまったのは、狩野捕手のリードだったと言っても過言ではないはずだ。
打者を追い込んでも、どの打者にも球を散らさず真ん中に持ってこさせる配給。
同じコースの球を何度も続ける配給。
打たれても工夫が見えず、変化の無いわかりやすい配給。
打者にとっても簡単に読まれてしまうリード。
以前にも監督からそのリードの悪さを指摘されていた。
捕手が代わって2回で4失点。
矢野捕手だったら結果は違っていたかもしれない。
狩野捕手には、もう一度しっかりと配給術を学んでもらわないと、将来がないだろうな。
矢野・野口両捕手とそれに続く捕手陣の間に出来ている広い差と溝が、さらに広いものだと改めて感じるゲームだった。
ベテランの両捕手の選手寿命はもう長くは無い。一気に両選手が現役を離れてしまったら・・・・
その不安はさらに大きなものになりそうだ。
今年もこの2人に頼らないといけないタイガースの現実。
リード・肩・キャッチングに定評のある小宮山慎二捕手が、もう少し打撃力をましてくれたら・・・・
矢野・野口両捕手と若い捕手の差を早急に縮めていくこと。
これが本当の今後のタイガースの課題だ。
ヤクルトの古田元捕手のように、良い捕手の好リードによって、投手も成長していく。
捕手の冴えたリードが、課題としている先発投手育成の何よりの肥やしになるんじゃないのか・・・・・
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