ほろ苦い結末

岐阜と仙台、やっているサッカーの内容に(ほとんど)差は感じなかった。
選手の(経験はさておき、)才能やプレーの質が(それほど)違うとも思えなかった。

後半34分に梁選手のPKが決まるまで、岐阜が追いつき追い越すに違いない、そんな気が(何の根拠もなく)していた。

チャンスの数は互角に思えた。(ただし岐阜の方が、中盤の軽いプレーでボールを失うことが多かったり、フィニッシュの精度に欠いてはいたが。)
事実、シュート数は岐阜の7本に対して仙台が9本であり、その差がそのままスコアに反映されたのだといえよう。

しかし、90分戦った後に残されたのは“敗者”と“勝者”という大きな差。岐阜と仙台、いったい何が結果に影響したのだろうか?

そんなnaiveすぎる試合後の余韻に浸っていた自分の前を、一人の仙台サポーターが通り過ぎた。彼が着ていたレプリカシャツは14番、(平瀬ではなく)岩本“TERU”輝雄のものだった。
(仙台にあって、)岐阜に決定的に足りなかったのは歴史そのもの。そう陳腐な結論で、妙に腑に落ちてしまった、ほろ苦い夜。


岐阜の四日市大コンビについても少し。二人とも、ひとまずはおめでとう。
Jリーグデビューの野垣内、ミスもあったけれど、いいプレーも多かった。これからも頑張ってほしい。
そして今季初出場の洸一。普段の飄々とした彼からは信じられないほど、ピリピリした感が漂っていた。とにかくキレないことだ。

よいサッカーをしたからといって点は取れない。
でも、よいサッカーをしなければ点は取れない。
相手よりも努力し続けることで、よい結果が生まれるのだと信じるしかない。



スタンドから一言『……。洸一〜〜〜!』

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