返す人、返る人

野球の攻撃にはこんな2種類の役割があります。1、2番が出て、3、4番が走者を返す。基本的にはこのパターンですね。
多くの人は1番が出て、2番で進めて、3、4番で返すイメージを描くと思うんですけど、1番が倒れたら、2番が倒れたらってあんまりイメージしないんですよね。それと同時に、1番や2番が走者を返すこと、4、5番が返ることも。
野球には得点・打点というのが存在します。1、2番は得点が高くて、3、4番は両方、5、6番が打点でしょうか。相対的にそんなバランスになりますけど、僕の個人的な印象としては、得点への意識が低いんじゃないかなっていうのがあります。「横浜の村田は106打点だった」という会話はしても、得点はどうのというのはしません。これは打率にも言えるんですけど、昨年の首位打者は誰かというのは言えても、出塁率王や得点王は知りませんよね。これはなぜなんでしょう。おそらく1番はこう、4番はこうというイメージにとらわれるがゆえ、その得点パターンが染み付いてるからなんでしょう。打席に入る側もその空気を感じ取ってしまって、「打者とは少しでも多く出塁し、一つでも多く塁を稼ぐ」というのを見失ってしまうのです。
本塁打や四球というのは点を取るという目的への手段です。盗塁や犠打もそう。でも盗塁や犠打は、相手にアウトを献上する確率の高いものであることを忘れてはいけません。目的や理想が先に立ちすぎて、中身が見えてない。そんなことが少なくありませんね、日常においても。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。