○○的にはどうなの？

１番が出塁して２番が送る。野球にはこんなセオリーがありますが、はたしてこれってどうなんでしょう。
今期、巨人は１番・高橋由伸、２番・谷佳知という１、２番でスタートしました。１番は走れるという定義からすると由伸は違いますし、谷は谷で従来の２番とは違います。それでも彼らが１、２番を打てるということはそれだけのメンツが揃っているということなので、個人的には満足しています。
昨年、巨人の１、２番を打った選手は１０人を軽く超えました。打率も２割そこそこ。出塁率にいたっては２割５分。１番多く打席に回ってくる打順がこれでは勝てるものも勝てません。
原辰徳は由伸と谷に今までどおりでいいと言ったそうです。僕もそれがいい。個人的には『もう少しわがままになれ』とも考えています。
従来通りの１、２番の仕事を求める人に言いたいこと。

「それって由伸的にどうなの？谷的にどうなの？」

彼らは１０００試合以上も出ているスターなわけです。彼らがやりたいこと。それをやらせることが観ている人を喜ばすことにも繋がるし、何より彼らの幸せにも繋がります。

打順というのはあくまでも打つ順番です。盗塁やエンドラン、バントなどはそれを出来る選手がいた場合に用いればいいのです。どう見てもできそうもない選手にやらせるのはマイナスでしかないと思います。
どんな料理を作るにも食材が無きゃできないのです。無い物ねだりをするより、ある中で考えられることのほうが、大事なことではないでしょうか。