柏クラシックの理念


※写真と本文は関係有りません。

柏クラシックの存在意義(理念)は「野球の楽しさを真剣に追求する。あわせてクラブ会員、並びに周囲の関係者の時間価値向上に貢献する」

たいそうなことを宣うチームだなーと端からみると感じるのかもしれない。

平たく考えれば当たり前のことを当たり前にするだけのことである。

しかし、様々な価値観を持っている大人が集う以上、一筋縄にはいかない。

そこで我々のチームには行動の基本ルールがある。

1、時間を大切にする

2、他者が成長することに悦びを見い出す


3、野球が出来る環境に感謝の気持ちを持つ

行動のルールは自分視点ではなく、むしろ相手に良い影響を与えること重点をおいている。


私が監督として心がけていたことは、チーム理念と行動のルールに著しく外れていないかだ。

勿論人間なので判断に迷う事もある。

そのような時は主将や副将の意見聴き、さらに試合後ミーティングでは選手からの考えを聴こうと努めている。

監督の役割は後進に継承していくが、自身の考えを書き残していこうと思う。


采配視点
・来た人は全員使う。

・選手間の打席数にバラツキを極力縮める

・選手にはやりたいポジションを経験させる。(複数のポジション)

こんなことやって勝てるんですか?
と不思議に思われるかもしれない。


私は「こんなことをやっているから勝てるんです。」と自信を持って言える。


経験の蓄積と緊張感の持続が有るからだ。

たとえ素人であっても試合中の独特の緊張から何らかの野球センスを得るのである。

例えば、相手の打者が高校、大学でバリバリやっていたとしよう。
守備にたつとその打者のオーラを感じるものだ。

その打者は全ての投球を百発百中で仕留めるような気がしてしまう。

この状況下では、思考が働かない。当然体も動かず守備では良い結果を得られない。

しかし、場数を踏んでいくと百発百中のジャストミートは、それほど多くない事に気付く。

相手のスイングの状況などで打球の特性が見えてくる。

そのように、気持ちの余裕を持って打球を処理すると、本人にとって大いに自信になる。
それは100本のノックを受けるより効果があるかもしれない。

勿論、沢山のボール受ける事は重要だが、実戦を想定して一球一球を大切にすることのほうが技術は飛躍的に向上する。

実戦を経験することにより、どのような打球が自分のところに飛んでくるのかを感覚的につかめてくる。

頭で分かっていると体は反応しやすい。

この経験の積み重ねは経験の浅い選手の能力開発に大いに役立つ。


ある程度高いレベルで野球経験がある選手は週1〜2回の草野球の活動では自身の技術や能力について飛躍的に向上することは稀だ。

むしろそのレベルの維持と低下を防ぐ事に主眼を置いた方が自身のモチベーションのためにも望ましい取り組み方だ。


素人や初心者を伸ばす方がその伸びしろは大きく、チーム全体のレベル向上につながる。

では、高い経験を積んだ上級者は何をするのか?

それは自分の経験、技術やちょっとしたコツをチームのメンバーに教授する事だ。

自身では簡単に出来るプレーが初心者や未経験者は上手く出来ない。

伝える事の難しさを痛感するだろう。しかし、教えた選手が成長したときのよろこびは何事にも代えがたいはずだ。
チームや他人が成長するこてに悦びを見い出してほしい。



野球の楽しさは、様々な打順やポジションを経験することだとおもう。
何故ならより野球に対する視野の拡がりや奥の深さを理解するからだ。


慣れない打順やポジション故にミスは多くなる。

ここで大事な事は、その立場になってみないと、相手の状況は分かないということだ。


例えば外野手と内野手の立場で物の見方は違ってくる。

ランナーがいるケースで外野にヒットが行った。

内野手は外野手に対して「早くボールを内野に返せ!」と思っている。

一方外野手は「複数の内野手が視界に入り、誰に返せばいいんだ?」と戸惑っているかもしれない。

野手同士でも、「もう一歩前で捕れよ!置きにいってよいからストライク入れろよ!」と勝手に思っているかもしれない。

しかし、そのポジションを経験する事により、難しさや相手の状況を理解する。

先の例では、外野手は「内野手は早くボールを返して欲しいはずだ」と考える。外野手は投げる所が分からなければ内野にボールを持って走ってくるであろう。

内野手は「外野手から内野の状況は見えづらい」と配慮があれば、大きなゼッスチャでボールを呼び込む。


一歩前で打球をさばくために上手い人から教えを乞うたり、ストライクを取る為の練習を投手以外の野手がする。

草野球では送球のエラーが大半をしめるので、正しい投球動作を身に付けることはおおいに意味がある。

様々な立場を知ることで沢山の発想と行動がみにつくのだ。


監督の仕事はチーム全体でミスを許容する雰囲気を作る事だ。


ミスをした選手を責めてはいけない。

何故なら個人の反省だけで終わってしまい、チームの糧にならないからだ。


一つのミスをチーム全体の課題と捉えれば前向きな気持ちで練習にも取り組める。

すなわち、選手各人がどうしたら次に上手くいくかをチームの視点で考え行動する習慣が重要だ。


偉そうなことを書いているが私は以上の理想をもって監督を全うしていた。

但し、有りたい姿と現実は常にギャップが有るものだ。

この差を埋める活動こそチーム運営なのだろう。
勿論チームメンバーの協力あって成し得ることだ。


次回はマネジメントの視点で書き下ろしてみようと思います。
















































































































































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