消極的ポジショニング

  • にこ
    2006年04月14日 01:36 visibility84


千葉新潟戦。 前半の千葉は酷かった。
ストヤノフが再三怒るのも無理は無い。
ボールを持った選手に対してフォローが無さすぎる。
一見するとパスコースはあることはあるが、
パスを出すとすぐに新潟選手がプレッシャーをかけてくるので
下表の両サイドの選手が”こっちには出すなよ”
というオーラを発してキーパーを指差すのみで
ストヤノフを助ける動き無し。
                  
 ○
     ●    ○
● 
     ○    ●
     ★
     ●

【●千葉、○新潟、★ボール】

「ボール持ってる選手がすぐに球離れできるよう動くぞ」
という意識よりも
「俺に出されると相手が寄ってくるからパスを出さないで」
という意識が勝ってるためか、静観したまま腕を挙げて
バックにいるプレッシャーの無い選手やGKをしきりに指差す。

新潟の早いプレスが良かったため、
そこは致し方が無い部分ももちろんあるが
それ以上にそのプレスから逃げようとしていた。
ボールを持ってる相手選手を追いかけるランは出来るのに
どうして攻める時になると急に仁王立ちになるのか。
「家を建てることは難しいが崩すのは簡単」
という言葉が痛い。

走るオシムサッカーと良く呼ばれるが、確かに走ってはいた。
ただそれは、ひたすら前や裏のスペースへ走る、
ボールを持ってる選手を追いかける
ことでしか生かされていなく、
折角鍛えた体力を持ち余しているように感じた。
戦術的にランが生きていたのは、
どのチームでもスグに実践できるサイドのオーバーラップくらいで
それも前半は右サイドしか機能していなかった。

後半は新潟は体力が落ちたのか、動きが急に鈍る。
前半の内容はコレ狙ったものなのかどうかは定かではないが
前半の出来を憂いているようではまだまだ手のひらの上だなと
オシムが嘲笑っているかのような完全千葉ペース。
いやはや恐れ入りました。

とまあ、エラソーなこと並べてみたけど、
常に俯瞰でピッチを眺めてる立場だから言えることで、
実際フットサルでピッチの上に立ってると
そのことになかなか気付けないのだけれど・・・

難しいのは、一人がそれに気付いていても意味がなく
皆がこの意識を持っていないと相手守備を掻い潜れないところだ。





















































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