イタリア!イタリア!!イタリア!!!
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ラスタマン
2006年07月05日 21:45 visibility56
アルゼンチンが消え、ブラジルが消え、日本など当の昔に消え去った今、小員はイタリアを応援している。特にキャプテンのファビオ・カンナバーロは10年来のお気に入りの選手である。
この試合、どちらが勝つにしてもスコアは1−0と予想していた。イタリアはドイツ相手の延長・PKは避けたいだろうから、名将・リッピがどこかで攻めの選手交替を必ずして来る、とも予想した。また。ドイツはディフェンスの強い強豪とは今大会初めて当たるから、早い時間に点を取れないとイタリアのペースとなり、おそらく0点のまま終わるであろうとも思っていた。
そして予想はほぼ当たった。
イタリア・リッピ監督の思い描いた通りの展開での勝利だった。前半。豊富な運動量と明確な戦術、役割分担によりイタリアが試合を支配する。その最大の要員はドイツがイタリアのボランチのピルロをフリーにしすぎたためだった。また、トニが前線に張り、ペロッタがドイツの不安定なDFラインのウラ、ウラをねらう。得点は取れなかったが、リッピの思い描く通りの攻撃だったろう。
後半。イタリアに疲れが出て来るとホームの大歓声をバックにドイツが攻勢に出る。しかし、中盤のガットゥーゾ、最終ラインのカンナバーロ、マテラッティ、GKブッフォンが踏ん張り付け入るすきを与えない。
予想通りの接線になった。
ホームのドイツ相手に延長戦に入ると分が悪いだろうからリッピは3人の交替枠を90分以内に使って来ると思いながら見ていたが、前線のトニをジラルディーノに交替しただけで後は動かない。NHK解説の井原氏が「中盤のバランスを崩したくないからでしょう」。その通りである。よほどの劣勢に立っていない限り、フォーメーションを試合中に滅多やたらに変えるものでない。(豪州戦の日本。FW柳沢に変えて中盤の小野を投入。バランスを崩した日本は惨敗を喫する。リッピとジーコ、大人と子供である。)
リッピはこの時点で延長戦を睨んでいたに違いない。
で、延長。
延長頭。イタリアは右サイドのカモラネージに代えて、イアクィンタ。彼を起点にイタリアが攻め、延長前半立ち上がり、トニとザンブロッタのシュートがポストとバーを叩く。
そして、延長前半13分。デル・ピエーロ投入。トッティの代わりでなく、ベロッタを下げてデル・ピエーロ。これでリッピが試合を決めに行くという姿勢が明確になる。
・・・あとはご存知の通り、伏兵・グロッソ と デル・ピエーロが試合終了間際連続してビューティフル・ゴール!!イタリアがドイツを惨殺した。(グロッソの得点の伏線はその前のCKになったピルロのミドル・シュートにあった。その残像の残っていたドイツDFはCKのクリアがピルロに渡った瞬間、3人が一気にピルロのマークに行ってしまい、グロッソをペナルティ・エリア内でフリーにしてしまった。シュートは見事であったが。)
繰り返し書く。 イタリア・リッピ監督の思い描いた通りの展開での勝利だった。そしてその展開を100%具現化してしまう11人の選手たち。W杯準決勝という大舞台、しかも相手はホームで勢いに乗るドイツ。その相手に対し120分間ゲームプラン通りに進めてしまうイタリアというチームに、乾杯。
日本がこのレベルに達するには単純に年月では100年はかかろう。「サッカーの本質の理解とその実践」 それにはそれなりの時間がかかる。アッパレ、イタリアであった。決勝では2000年ユーロの決勝の借りを返すために、フランスを血祭りにあげような!
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