合格点

午後8時過ぎで気温35度・湿度70%。ハノイに匹敵する不快さの中でキックオフ。アジアの予選は「無駄な」厳しさがある。この厳しさがオリンピック、W杯で役に立てばいいのだが、殆ど役に立たない。ただ、ただ、つらいだけなのである。

結果0−0。勝ち点1。グループC最大のライバルとアウェイで勝ち点1は合格点と言っていい。

A代表と比較するとさすがにビルドアップなどできる実力のないサウジは攻撃はFWの単騎攻め。しかしこちらにはCBに青山、水本という大駒がいるため決定的なピンチはさほどなかった。
攻撃は戦術的にも気候的にも数はかけられないが、森島、家長、水野、本田で何回かいいチャンスを作れていた。協会長、監督、強化方法などに問題を抱えるU22だが、個々人の能力はやはり相当高く、これなら無様な戦いをせずに済みそうである。

何点か雑感を:
�A代表の田中達矢もそうだが、この日の水野もあのドフリーを決められないのはプロとして失格だ。(ダイアモンドサッカーの金子さんの「ヘディングはゴールの中の地面を狙え」という金言を思い出してしまった。) こういう試合で勝ち点3をもぎ取れるかどうか。日本の次へのステップはこういうところにあるのだろう。
�水野のポジションはあそこでいいのか?反町氏はいまだにベストの布陣を作れないでいる。昨年から水野は長期間に渡り調子がいい。それは「右サイド」で、だ。3トップで水野の進むスペースを埋めたり、トップ下で起用したり、反町氏の選手起用はこのチームの不安要素の一つだ。
�試合への入り方とミスパス。前半初め、日本から見て左サイドからロングシュートを2本喰らった。あれは打たせてはいけないもの。オリンピック本戦ではあそこで失点してしまう可能性もある。ビッグゲームでの試合の入り方にはくれぐれも気をつけたい。あと、後半家長のイエローにつながった内田のミスパス。右コーナー深い位置からあのミスパスはありえない。猛省して欲しい。
�U20世代の頼もしさ。森島も内田も柏木もそこそこやれたのではないか?先輩達よりも直近の国際経験は彼らの方が豊か。この点反町氏の決断は評価できる。

さて、勝ち点4で次はホームで難敵カタール。この年代のカタールは強いが、ホームでもあり何とか勝ち点3を得て欲しい。小生も国立に友人10名と参戦する予定である。
キーとなる選手は家長と平山と予想しておこう。「点が取れるか」。ここがポイントだろう。

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