ジーコ時代の日本代表を振り返る(その3)

3.どうしても納得できなかった代表監督としてのジーコの心構え 

 メンバー選考や戦略、戦術の類は好みの問題もあるし、ジーコの考えにも理解できる部分は少しはあった。 

 しかし、ジーコの心得構えだけは理解も納得もできなかった。

 

 

「彼は本当にサッカーが好きなのか?」

 

「全身全霊を日本代表に注いでいたか?」

 

「日本サッカー界を舐めていなかったか?」 

 

 例を挙げよう。(書くだに腹立たしいが。)

 

(1)休養だらけ。

代表の試合が一区切り付くと翌日からすぐに休養。日本とブラジルを頻繁に行き来する。

 

 

(2)Jリーグの観戦はJ1のみ。しかも関東圏だけ。

関東にホームのないチームの選手は代表選考にあたりずっとハンディキャップを持たされていたに等しい。また、J2やJFL、大学、高校サッカーなど生で観たことなど4年間の中で皆無であったろう。(前任のトルシエも問題のある仁であったが、ことサッカーへの愛情はすごかった。本当に「好き」そうだった。) 

そしてこれが最も腹立たしかったのだが、

 

(3)Jリーグ開幕時に日本にいなかった。 

 ある会合でさる有名な新聞記者の方にこのことを指摘したところ、「そのころはリオのカーニバルもあるし、ジーコの誕生日もあるので仕方ない」との返。そんなことで納得する記者もいかがなものかと思うが、真相はその通りで、日本サッカーの最高峰たるJリーグの開幕時に代表監督が遊びでいないことには怒りを覚えた。個人的に発信しているメルマガで「代表監督がリーグ開幕時に休暇を取っているのは会社の社長が入社式の時に有給休暇を取って遊びほうけているのと同じ」と書いたことがあるが、今でもその通りと思う。 

 

 どうして身近にいる人間がこのような心構え、姿勢を叱責しなかったのだろうか?監督がこのような姿勢でW杯で勝ち抜こうなど、どだい無理な話であった。(つづく)

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