1週間で3つの負け
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ラスタマン
2006年09月25日 22:57 visibility134
カップ戦を勝ち上がっているチームはつらい。
ナビスコカップを勝ち上がったのは4チーム:川崎F、千葉、横浜Fマリノス、鹿島。この内机上の数値は横に置いておいて、リーグで実質的に優勝の可能性を残しているのは川崎Fのみ。ここまで来たら川崎Fは当然二兎を追うことになるが、この1週間それが裏目に出た。
先週の土曜。ジュビロとの試合は水曜のナビスコもにらみ、中村憲剛を温存する。そして殴り合いとなり、3−4でホームゲームを落としてしまう。(野次馬には最高に面白い試合だったが。)
水曜。延長までもつれ込んだ試合は延長後半、微妙な判定のPKにより千葉に敗れる。
そしてこの土曜。ポイントはいくつかあったが−−−。 まずマギヌンの一発退場。あれは退場でも仕方がない。下手をすれば加地は全治何ヶ月というような大怪我をしていた恐れもある悪質な両足のタックルだった。追う方がアウェイの首位を伺う大事な試合の、しかも前半で1名退場というのはあまりにつらい。どうしてあそこであのようなファウルを犯したのか?このような軽率なプレイは時折見られるが、今回のマギヌンのタックルはシーズン全体を見返した場合、取り返しのつかないものになりかねないだろう。
マギヌン退場後の川崎Fがどう戦うか、ある意味非常に愉しみだった。特に我那覇のボールキープが非常に巧みで、ガンバに押し込まれながらも我那覇にボールを預け上手く時間を稼ぎ、後半20−25分くらいまで持ちこたえれば面白いか?と思ったが、DFの寄せが甘く、二川のミドルシュートをGKが弾いたところを絶好調の播戸に押し込まれる。
このDF(伊藤だったか?)の寄せの甘さは大きな転機だった。数的不利な方が前半で失点してしまうのは非常に痛かった。
そして話が前後するが、前半途中のジュニーニョの負傷退場。但し、これは「負傷」によるもので、ポイントに上げるべきではないかも知れないが。
結果川崎Fは0−4と大敗するが、以上挙げた点よりもさらにポイントだったのは 「DFでの厳しさのなさ」 と 「リズムを変えられなかった」 ことだろう。 それが顕著に現れたのがジュビロ戦の90分とガンバ戦の前半だった。たら・ればを言っても詮無いが、もう少しの厳しさとしたたかさがあれば、1週間で勝ち点0はなかったろう。 関塚監督のもと熟成したサッカーをするチームだけに、本当に惜しい1週間だった。(もっとも、まだリーグが終わった訳でないし、天皇杯もあるのだが。)
それにしてもガンバは強い。
昨年よりアラウージョが抜け、今フェルナンジーニョがケガ。それを感じさせない強さである。しっかりとした補強(マウノ・アグベス、播戸、加地、明神)に昨年優勝したという「自信」。それに以前よりいる選手の更なる成長。(代表選手をつかまえて今更「成長」というのもおこがましいが、遠藤の円熟味を帯びたプレイはなんなのだろうか?この日の試合の2点目、3点目、4点目のアシストはどうだ!)
しかも、サッカーは攻撃的。
今シーズン最終節でガンバとレッズが対戦するが、そこまで川崎Fにも踏ん張ってもらい、昨シーズンに負けないエキサイティングなシーズン終盤を見せて欲しい。
- 事務局に通報しました。
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