別れ(2)

  • Zavids
    2010年08月06日 08:21 visibility52


 


最悪の初日が終わり、少しの空き時間で子供達のために海に行ってきました。


 


好奇心旺盛な娘は、初めて見る海だとゆうのに、写真のようにどんどん特攻していく。


(浮き輪を持って必死に歩く姿が何とも可愛らしい)


ほんの1~2時間だが、綺麗な海を堪能し、親父との最後のお別れのために病院へ。


 


病院へ着くなり、先ずは担当の先生から話しがあるとの事で、ナースステーションに伺う。


内容は、「今の状態では、病院としても(あの家族は)手に負えない」「転院も視野に入れている」との事。


パソコンを見ながら話すので、軽く覗いてみると、これまでの出来事が全て記録されている様子だった(恥かしい限りである・・・)


本人の希望が「この病院にいたい」とゆう事なので、何とかお願いし、もう少し様子を見ていただく事とした。


 


結局、前の日といい、なかなか親父との別れに浸る時間は無く、そんな気分にもならない状態で病室へ。


 


しかし、別れ際に親父に手を握られた瞬間、一気にこみ上げるものが・・・。


自分としては、今回は今まで一度も言った事が無い「感謝の言葉」を伝えるのが自分の使命だと思っていました。


正直、今まで色々とあって、家族に関しては嫌なことの方が多かったのだが、今は「感謝の気持ち」を伝えて、送り出してあげたい。


 


「今まで、育ててくれて有難う!」


初めて見る親父の泣き顔、手を握り合いながら、5~10分ぐらいの間、言葉にならない。


大人になってから、こんなに泣いた事は無いんじゃないかとゆうぐらい感情的になってしまった。


おそらくこれが本当に最後になるだろう。


 


そして帰路へ。


不思議なもので、何かの歌の歌詞のように、思いっきり泣いた後は、とても晴れやかな気持ちになった。


やはり、どんな形であれ、生きている間に「お別れの儀式」的なものを済ませることが出来たのは幸せだろうし、ちゃんと後悔の無いよう自分の気持ちも伝える事が出来た。


 


これで、気持ち的には満足して帰ったのだが・・・現実はそう甘いものじゃなかった。


 


帰宅後、色々とこの先のことを考えたり、調べたりして分かった。


 


これから先は綺麗ごとだけじゃ済まされない。


 


自分は、いったい何をしてあげられるのか??(続く)


 




































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