
別れ(1)
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Zavids
2010年08月04日 08:20 visibility52
昨日、関西から帰って参りました。
末期の父親と孫との想い出作りのために、外出許可をもらい、海の見える旅館で数時間過ごしました。
写真を載せてしまいますが、親父は20㎏も痩せて、別人のような状態でした・・・。
田舎到着後、病院が仲介のもと、家族との話し合いに臨んだが、全く話しにならず、最終的にはこちらにまで矛先を向けて、突っかかって来る始末。
こちらも人目もはばからず、興奮して怒鳴りまくりました(何をやっているんだか・・・疲れる)
何故、病院が仲介に入ったのかと言うと、病院側が家族の行動(患者を労わらなかったり、病院に八つ当たりしたり)にお手上げ状態らしく、強引に話し合いの場をセッティングし、自分を利用して、何とか説得してもらおうとしたのである。
結局、話しは何も進展せず、せっかくの外出の時間が迫って来たので、病院側も「お父様がお孫さんとの外出を楽しみにされているので、今日はそっちを優先させましょう」との事で、話しは解決しないままとなった。
後から聞いた話しでは、自分がレンタカーの準備などをしている間も病院内では「父を外出させたくない!」と家族が泣き叫び、大騒ぎしていたらしい・・・。
(自分達が除け者にされるぐらいなら、親父も外出させない!とゆう理論らしい。どうして、自分の主張ばかりで、親父を第一に考えてあげられないのか)
色々とゴタゴタのあったまま、旅館に来た関係で、こちらの精神状態もイライラしたままで、とても親父との最後の時間を満喫出来る状態ではなかった。
親父の方も家族への不満ばかりで、多少被害妄想らしき部分はあるものの、このまま虐待まがいの事をされて逝くのが情けない(悔しい)との事。
そして、もう完全に自分の死期を悟っているようで、自分が亡くなった後も向こうの家族は絶対に何もしてくれないから、こちらで引き取って祀って欲しいとのこと。
(ちなみに、この先もし婆さんが亡くなっても同じ所には絶対に入りたくないと)
正直、普通の一般家庭ではなく、元々修羅場の連続で最悪の家庭だったにせよ、仮にも何十年も連れ添って来て、このような結末になるのは悲しい限りである。
最期ぐらいは美しく・・・と願っていたのだが。
そのような話しで、外出時間はあっとゆう間に過ぎ、病院に送っていきました。
病院に問い合わせをした所、家族はずっと病室で待っているとの事で、妻に車椅子を押してもらって、5階のナースステーションまで送り届けてもらう事にしました。
妻の帰りが遅いので、心配して迎えに行こうとした所、ちょうど妻が半泣き状態で帰って来ました。
どうやら、エレベーターの前で待ち伏せしていて、
「どうして孫に会わせてくれない!」「人でなし!」などと、矛先を妻に向けて、罵倒してきたようだ。
昔から分かっていた事だが、救いようの無い人だ。完全に病気である。
事の発端は、自分が「親父の事を第一に考えて、思い通りにやらせてあげる気が無いなら、そっちとは付き合えない!」と言ったのがキッカケなのだが、完全に逆効果に・・・。
親父のたった一つの望みは、「最後だけは(意識のあるうちは)、悔いの無いように好きな事をやらせて欲しい。協力して欲しい。そして、最期はカッコ良く感謝の言葉を告げて逝きたい」である。
何度も繰り返しになるが、たった数ヶ月いや数週間で良いから、嘘でもいいから「良妻」を演じる事は出来ないのだろうか??
情けない・・・(続く)
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