独白

私は生まれながらにして日ハムファンだった。

幼稚園のころお父ちゃんが初めて連れて行ってくれたのがファイターズの試合だったからだ。

お小遣いをためて、小2にして一人で上京、東京ドームで見た日ハムvs近鉄。

田中幸雄に憧れ、ひたすらショートの守備を磨いた中学時代。

「日ハムファンの割合は0.01%」という世論調査を見てガクゼンとした高校時代。

そして初めて味わった優勝。

私の人生は常にファイターズと共にあった。


しかし、ファイターズは私を愛してはくれなかった。
私の上京と共に、逃げるように北海道移転。

それと共に、応援席にやたら垢抜けたダルビッシュファンが急増。

ラッキーセブンに歌わされる耳慣れない球団歌。点が入るたびに叫ばされる、遠い北国の名前。

ヒーローインタビューでは、「北海道のファンは、なまらサイコーです!」

私の愛した球団、私の愛した応援スタンドは、急速に別のものへと変わってしまった。

私は報われぬ愛に苦しみ、それでも耐えてきた。

しかし、ついに限界は訪れた。09年GW、千葉マリンでのロッテ戦、私はレフトスタンドにいた。
ファイターズは勝った。

しかし無意識にマリーンズを応援してしまう自分がいた。

勝利の応援スタンドにいても、心の底から喜べなくなってしまった。

(続く)

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。