逃げ切ったアーセナル(2)

  • tommy
    2006年04月29日 18:25 visibility127


だいぶ遅くなったけど続き&試合後のコメントも含めて更新。

 

 

後半になっても同じような展開。

ボールポジッションは高いビジャレアル。

最終ラインを高くして、コンパクトに守るアーセナル。

 

前半と違うのは、ビジャレアルが決定的な場面を作るようになった。

後半開始直後、53分位と2度も同じような場面。浅い位置からのクロスに

ブランコが飛び込むも、ヘッドはゴールの枠から外れる。

アーセナル、簡単にクロスを上げれすぎ。決められてもおかしくなかった。

 

63分、ビジャレアル。

ホセ・マリを投入し、アタッカーを増やす。

 

64分、ビジャレアル。

高めの位置でパスカット。それをフォルランが受け、

ペナルティエリアのリケルメへふわりとパスを出す。

リケルメは、頭と足でうまくボールをコントロールし、

DFが詰めてきたところで、後ろのフォルランへ戻す。

フォルランは、フリーでシュートを打つも外してしまう。 

 

飛び込んできたレーマンの影響? 

これも外してしまうなんて、今日はビジャレアルの日ではないみたい。

 

守るアーセナルがうまいのか、ビジャレアルが決定機をつくるも、

試合自体は、徐々にだらけた雰囲気になっていく。

 

決定機を作られても、落ち着き、むしろ堂々としている。

今日はキャンベルがスタメンだが、まだまだ若いDF陣。

ここまでにレアル、ユベントスなどの強豪を抑えてきた自信か。

 

しかし、今日の試合はビジャレアルのホーム。

後半88分にこの試合一番の見所が訪れる。

 

浅い位置からのクロス。

そのこぼれ球を、けして大柄ではないDFクイシーと

ホセマリが競り合い、ホセマリが簡単に倒れた。

審判の笛がなる。 

 

『ホセマリのシュミレーション』

解説もそう話してしまうような状況であったが、

なんとクイシーのファアル。PKとなる。

 

だれもがその後の延長を考えていたPK。

しかし、PKは最大のチャンスであるが、ゴールではない。

 

そこにドイツ代表1stGKが立ちはだかった。

リケルメのPKをレーマンが見事防いだのだ。

 

ロスタイムを含め残り数分、リケルメは放心状態だった。

試合終了。

 

アーセナル、初の決勝進出。

アルセーヌ・ベンゲル監督、ティエリ・アンリ、ローベル・ピレス。

アーセナルを支えてきたフランス人監督、選手がパリへ戻る。

 

 

堅守アーセナル。

数年前なら全く考えられなかった。

アーセナルの美しいサッカー は、どこへ。

初の決勝進出はうれしいが、イタリア的サッカー。

 

そんなことを一番考えているのは、アーセナルの指揮官かも。

『若い選手たちの頑張りはとてもうれしいし、誇らしく思っている。

正直に言うと、試合内容には少々失望した。相手に押し込まれてしまった』

 

試合後のコメントから、フランス人指揮官は、かけ離れたしまった

理想と現実の間で思い悩んでいるのかもしれない。

 

今もっとも美しいサッカーをするバルセロナ。

その決勝戦で、アーセナルに何かを思い出して欲しい。

リーグ戦無敗優勝したあなたたちのサッカーは美しかった。

 

美しいチーム同士の対戦。こんなに心躍ることはないし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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