一日でも早く、長く、彼のプレイを見たい。

今シーズンよりビジャレアルに移籍したロベール・ピレス。

１８日に行われたプレシーズントーナメントで負傷。

精密検査の結果、左ヒザ靱帯損傷で全治６ヶ月が確実。

ピレスの大怪我はこれが初めてではない。

０２年３月、ＦＡカップ準々決勝再試合、ニューキャッスル戦。

記憶が正しければ、右サイド深い位置でＤＦを飛んでかわし、

着地した瞬間、苦悶の表情を浮かべるピレスが倒れこんだ。

彼はそのまま担架で運び出され、ピッチを後にした。

精密検査の結果、右ヒザ靱帯断裂。

『いずれはジダン以上の存在になる』とヴェンゲル監督が

絶賛していたピレスは、 日韓Ｗ杯も絶望となった。

あれから４年。

今年３３歳になるピレスは、不動のレギュラーとはいえなくなった

アーセナルを去り、ビジャレアルへ移籍した。

ビジャレアルとの契約期間は２年間。

恐らく契約期間終了後に引退する可能性は高い。

ピレスは、高いキープ力、巧みなドリブル、さらに得点感覚にも

優れたサイドアタッカー。中盤左サイドを仕事場としているが、

中央、右もできるユーティリティー性まで持ち合わせている。

その彼の勇姿が見られないのは本当に寂しい。

一日でも早く、そして一日でも長く、観たい、見たい。