熟成されたカテナチオ
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2006年07月05日 22:34 visibility62
ドイツはアルゼンチン戦の試合終了時に選手が揉めていた件
でフリングスが出場停止に。このシーンの映像ををFIFAにタ
レ込んだのがイタリアのメディアという噂を受けて、ドイツ
のメディアは一斉にイタリア批判。それでまたイタリアが憤
慨と、試合前から妙な因縁ができてしまった。
試合もそれを受けて、ということはなく、激しくもクリーン
な試合展開になった。前節2ゴールで気をよくしてるトニか、
ここまで好調を維持しているクローゼか。そしてそのFWを
DF陣がどう抑えるか。
序盤から一進一退の攻防が続く。が、チャンスになりかける
ものの、決定機にまではなかなか到達しない。前半途中から
ポゼッションを多く取り出したのはドイツ。バラックを中心
に攻撃を組み立てるが、イタリアの堅い守備を突破できない。
対するイタリアは堅い守備から速い攻撃を仕掛けるが、トニ
と周りの動きがなかなか噛み合わない。
膠着した状態のまま後半も時間が過ぎていく。60分を過ぎた
あたりから、両チームの運動量も減り始め、延長戦を予感さ
せる。両監督も延長を意識したのかカードを切るタイミング
が遅い。結局両チーム共1枚ずつカードを残して延長に入る。
延長に入って勢いを見せたのはイタリア。PK戦にはいい思
い出がないからか、序盤からチャンスを作る。しかしジラル
ディーノの見事な切り返しからのシュートはポストに弾かれ
(ホントよくポストに当てる)CKからのこぼれ球を狙った
ザンブロッタのシュートはクロスバーに弾かれる。ドイツは
ペナルティエリア付近までボールを運ぶが、クロスの精度が
低かったりしてフィニッシュに繋げることができない。
誰もがPK戦突入を意識した延長戦終了間際。イタリアのC
KをドイツDFが弾くが、こぼれ球を拾ったピルロが中に残
っていたグロッソへ。これをダイレクトで蹴り込み、ついに
イタリアが先制する。最後のロスタイムに僅かな望みをかけ、
攻撃しようとしたドイツのボールをカンナバーロが奪い、前
線のジラルディーノへ。これをワンタッチで落とすと、そこ
へ走り込んできたのはデルピエロ。レーマンが素早く前へ出
て対応するが、得意のゾーンから落ち着いて右隅へ浮かせて
決めてドイツに引導を渡す。と同時に試合終了の笛。
最後に大仕事をやってのけたデルピエロも素晴らしいが、こ
の試合で一番頑張ってたのはカンナバーロだろう。前の試合
後から腰にダメージを抱えながらも、ドイツの攻撃を封じた
原動力だった。そしてブッフォン。やっぱり素晴らしいGK
だ。GLからここまで許した得点はOGの1点のみ。堅守と
素晴らしいGKとで1994年以来の決勝進出。そして1982年
以来の優勝を狙えるかもしれない。
- 事務局に通報しました。
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