ファイナル

  • r-7
    2006年05月19日 12:19 visibility53

ついにやってきたファイナル。楽しみな反面、これで終わり
なのが残念。ま、すぐに次のシーズンが始まるけどw
両チームともコンディションはよさそうで、バルサの前日練
習にはメッシも参加してたみたい。できれば大舞台での活躍
を見たかったけど、大事をとってベンチ入りしなかった。

アーセナルのほうはベルカンプ大先生がユーロスターで3日
前に現地入り。これが公式戦ラストマッチでCLファイナル
ともなれば、飛べないオランダ人も駆けつけるってもんだw
短い時間でもいいから、最後の勇姿が見たいところ。

試合開始前のセレモニーで宙づりになったり、なんやかんや
とやってたけど、あれは現地にいないと雰囲気もナニもない
な。一瞬眠気が襲ってきたw ま、それはいいとして。

キックオフ。最初から全開できたのはアーセナル。開始早々
アンリが見事なトラップからシュートを放つもバルデスが体
に当てて防ぐ。その後のCKから、またしてもアンリが中央
に切れ込んでシュート。これもバルデスは弾くのがやっと。

アンリが相当キレてるし、気合いが入ってるのが伝わってく
る。それに対して、いつも通りな試合の入り方をしたはずの
バルサDFは最初の攻勢を受けて後手に回ってしまう。特に
マルケスが気持ちでアンリに負けてしまったんじゃないかな。

それでも最初の10分を凌いだバルサも落ち着いてきて、徐々
に攻め出した。この日はロナウジーニョがセンターでエトー
が左と、いつもと逆の配置。リーグなんかで終盤にこの配置
にすることはあったけど、最初からやってきた。左のエトー
と右のジュリを張らせて、アーセナルのサイドバックを上が
らせないようにするためだろうか。

しかし、ここまで10試合無失点で自信をつけたのか、アーセ
ナルの守備陣が堅い。中央のロナウジーニョへのチェックが
速く厳しく、仕事をほとんどさせない。

が、それでもやってのけるのがロナウジーニョ。激しい当た
りをかわした一瞬のタイミングでエトーへスルーパスを通す。
抜け出たエトーがレーマンをかわす。たまらず手で足をかけ
てしまう。エトーは倒れるがこぼれたボールをジュリがゴー
ルへ押し込んだ。けど、これは認められずレーマンに赤紙。

やってくれちゃったよ、レーマン。ここでのジャッジに対し
ては見てる人それぞれ意見はあるだろうけど、ゴール認めて
黄紙で済ませて欲しかった。ってのが正直な感想。やっぱり
最後まで11人対11人でやる試合を見たかった。しかしレー
マン。そういうのはドイツ代表でやってくれw ほんとに。

残り70分近くを10人で戦わないといけなくなったアーセナル。
前回のビジャレアル戦みたいな引きこもりサッカーになって
しまうんじゃないかと心配したけど、そんなことなかった。

アンリがキレてるのもあって、奪ってからのカウンターがと
にかく速い。1人少ない訳だからリスクを冒して攻めないと
ダメだけど、それがきっちりできていた。エブエが攻め上が
り、エリア付近でファールを受ける。アンリが丁寧で絶妙な
FKを中央へ入れると、キャンベルがドンピシャでヘディン
グを決める。アーセナルが先制。オレゲルは簡単にキャンベ
ルを離してしまったな。バルサDFはまだ乗り切れてないの
か。それとも試合開始時のショックを引きずっているのか。

その後も完璧な守備と効果的なカウンターで実質の主導権を
掴んでたアーセナル。ポゼッションこそ取るものの、決定的
なフィニッシュまでなかなか持っていけないバルサ。この展
開を打ち破れるかどうか。

後半開始から動いてきたのはバルサ。リーガで調子を上げて
いるイニエスタを投入。これでまた一層バルサのポゼッショ
ンが上がり、ワイドに、中央にとボールが動く。アーセナル
はこの猛攻を10人で凌ぎ切れるか?ってくらい一方的になり
かけた時にラーションが入る。3トップ+ロナウジーニョて
超攻撃的布陣で仕掛けてきた。

それでもアーセナルもいくつか決定機を作り出す。アンリが
左サイドでプジョル、オレゲルをかわしてゴール前まで行っ
たシーンなんか圧巻だった。ユングベリもオレゲルからボー
ルを奪ってシュートまで行くシーンもあった。そんな不安定
に見える?オレゲルに替えてベレッチを投入。右サイドから
も攻撃の起点を作ろうと、早くも3枚のカードを使い切った。

このカード全てが見事にはまった。ジオの入れた速い縦パス
をラーションがワンタッチで流す。このタッチが絶妙すぎる。
パスの勢いを後ろから走り込んでくるエトーへ渡すためだけ
のほんの少しのワンタッチ。これが完璧にエトーへつながり
同点ゴールが生まれた。決めたエトーも凄いけど、俺的には
ラーションのこのパスに痺れた。

同点ゴールのわずか5分後。ベレッチから、また縦へのパス。
少し足元から離れ気味だったけど、何とかラーションが抑え
て、中央へ丁寧に折り返す。そこへ走り込んできたのはパス
を出したベレッチ。角度がないところから振り抜いたシュー
トはGKの股間を抜けてゴールへ。ついにバルサが逆転する。

この時に映し出されたベンゲルとアンリの表情が何とも印象
的だった、ガックリうなだれるベンゲル。首を振りダメかと
言うような表情のアンリ。ここまで10人で耐えてきたけども
この時間で逆転されたのは痛い。ずっと守備に翻弄されて疲
れもピークにきてるだろう。どうにか前で仕事ができるヤツ
を。ということで最後にベンゲルが切ったカードがレジェス。
ベルカンプがここで出なかったことだけが心残りです。

残り10分。この時間でアーセナルが反撃する力は残ってませ
んでした。バルサが一方的にボールを回して時間を使い切り、
タイムアップ。ビッグイヤーはバルセロナのものに。

劇的な試合展開になった決勝でした。良くも悪くもこの雰囲
気を作ったのはレーマン。あの退場がなかったら……とかい
ろいろ思ったりもしますが、これがサッカーなんだなーと。
これがチャンピオンズリーグなんだなと。まさにファイナル
にふさわしい、好ゲームでした。これで今シーズンは終わり
だけど、ワールドカップが終わると、すぐにまた新シーズン
が始まるわけで、新たな戦いを楽しみにしたいと思います。

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