突然・・・。〜中編〜
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ミトトモ
2007年09月20日 17:29 visibility27
リビングに入る前に「今、何時だろう?」思い、時計を見ると17時くらいだった。“まぁ、遅くても19時には帰れるやろ!”と思いリビングへ。
リビングへ入ると彼女のお兄さん夫婦が出迎えてくれた。
お兄さん:「初めまして。いつも、お世話になってます。」
後輩:「いえいえ、僕の方こそご挨拶が遅れて申し訳ございません。」
お兄さん:「あっ!妻の○○です。」
後輩:「初めまして。」
奥さん:「初めまして。今日はゆっくりしていって下さいね(^−^)」
と、「何とええ家族なんやぁ〜」と思いつつ、俺の挨拶の番がきた。
俺:「初めまして、彼と同じ会社で働いています“見通”と申します。」←(俺の本名ね(^−^)v“みとおり”って読んで下さい。)
お兄さん:「初めまして。今日はすみません、母がどうしても“話したい”というもので・・・。」
俺:「いえいえ!大変、光栄です(^−^)」
お兄さん:「じぁ、今日は“面白い話”期待してますからね!」
俺:「は、はい・・・。ま、任して下さいよ!」
爽やかなプレッシャーにもほどがあるだろ!と俺は・・・いや、みんな感じてくれると思う。
“彼女の実家”に着いてから30分くらいが経ち結構、色んな話しをした。仕事やプライベートなどなど・・・。
そんな時だった・・・。
ガチャ!←リビングのドアを開ける音。
お父さんが帰ってきた!!一瞬、静まりかえる・・・。
ゴクッ!←後輩の“生唾”を飲み込む音。
お父さん:「ただいま!」
お母さん:「お帰りなさい!遅かったね!」←たぶん、20時くらい
お父さん:「うん。電車に乗り遅れな。おっ!君が彼氏か?!いらっしゃい!」
後輩:「は、はい。は、初めまして。○○と申します。」
お父さん:「はい。初めまして。で、君は?」
俺:「あ、初めまして。同じ・・・」←さっきと同じ挨拶をした。
お父さん:「君も娘の“彼氏”なのか?」←かなり、真面目な顔で言われた。
俺:「えっ?!違います!全然、違います!!今日は彼の付き添いで・・・」
お父さん:「冗談だよ!妻から話しは聞いているから。」
俺は“ホッ”としたのと“この野郎!!”と両方の気持ちの葛藤で若干、引きつった“笑顔”だったと思う。
俺:「はははッ。冗談がお上手ですね(^−^;」
お父さん:「君は“関西人”なのか?」
俺:「はい。そうです!」
お父さん:「そうか・・・。」
俺の心の中:「えっーーー!何、今のん?メッチャ気になるやん」
そのままお父さんは着替えの為にリビングから出ていった。後輩に「この空気、大丈夫か?」と小声で聞いてみたが、緊張しているのか全く質問に答えようとしない・・・。
お父さんが着替えてリビングに戻ってきて後輩が正座をしている。
俺は、さっきのお父さんの「そうか・・・。」が気になって全く見ていなかった。
そして・・・。
後輩:「お、お父さん!今日はお話があって伺わせて頂きました。じ、実は娘さんとけ、け、結婚“ちたいん”です。お願いします。娘さんと結婚させて下さい。」
若干、“噛んだ”とはいえ、その“気持ち”はお父さんに届いた。そして一言「よろしくな!」。
次に“娘”つまり、“彼女”にも「本当に“彼”と一緒になって幸せに出来るか?」と聞き、“彼女”も「はい。頑張ります。私も“彼”と結婚がしたいです。」と、はっきりとお父さんの“目”を見て言っていた。お父さんもその“決意”の強さを感じたのか一言「うん・・・。」と少し寂しいそうなそして、どことなく嬉しそうな“声”で答えた。
その、やり取りをで聞いていて、本当に「家族ってええなぁ〜。」と思ったし、「俺もいつかこんな“お父さん”になろう」と思った。
ん・・・?!待てよ!?
俺の心の中:「そ、そんな大事な話し(結婚)できたんかーーー?!」
周りのみんな(彼女の家族)は平然としている・・・。 俺だけが何故か“オロオロ”している。
そう!みなさん、お気づきの通り!
俺は全く聞かされていなかった!!
ここからは、俺が約30秒程度、黙っている間の“心の中”です。
「つまり、“会わせたい人”というのは“彼女”ではなく“彼女のご両親”だったという事か?しかし、何故に俺が“彼女のご両親”を会う必要がある?だって、普通やったら“自分の両親”を連れてくるやろ?そうでない場合でも例えば、上司とかもっと頼れる先輩とか・・・。なんでやろ?
アッ!!これは、ドッキリやな!絶対そうや!よーし!“騙されたフリ”をして逆に“騙したんねん”!!見とけよ!こんな手の込んだ事しやがって!返り討ちにしてやる!」
続く。
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- 事務局に通報しました。
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