W杯開幕前に一言
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吉田大五郎
2010年06月03日 15:02 visibility126
シンデレラ伝説、というタイトルで取り上げたことがあるテーメがある。
wearecrazy.exblog.jp/5994698
日本のマスコミの、スポーツメディアの、良くない部分という意味においてだ。
シンデレラストーリー、みたいなものを、余りに露骨に過剰に脚色まがいに拡大して、
ニューヒロー誕生、ヒロイン誕生、救世主現る、スター誕生と、
とにかくやたらに、エポックメイキングに、センセーショナルに、
飾り立てるがごとくに紙面のトップを飾らせるような報道の仕方のことだ。
(かなり激しく表現させてもらって申し訳ないけど)
アイドル然と取り上げる選手もある。
もちろん、取り上げる側は別として選手の側では、
取り上げてもらうことがマイナースポーツであるその種目の認知につながったり、
興味関心を持ってもらうために敢えて露出を果たしたりと、そういう場合もあるにしろ、だ。
日記にしちゃ長くなるんで、長々書くことはしないが、
メディアにしろなんにしろ功罪両面あるし、
見てもらって読んでもらって、売れてナンボ視聴率でナンボなのも現実だろうけれど、
スポーツの競技力向上には阻害要因ともなるし、
普及発展についても誤った知識を植え付けかねないことも、ままある。
メディアの誇張と言う意味で言えば、
オリンピックで「さぁメダル」云々と、本来の実力位置からかけ離れた形で知らしめたり、
バレーボール中継(僕の一番嫌いなスポーツ中継だが)は、
芸能アイドルが試合をやってるかの、不要な絶叫が蔓延している。
世界との距離感を勘違いさせ、実力を肥大化して見せることで、
結局は競技力だって上がらない、そういう報道は、本質じゃない。
五輪だって、一過性として取り上げるのみで、
当初と違う選手がメダルでも獲ればソチラに群がるような、
それは実際、メディア自身の眼力だって自己否定しているようなもんだ。
ニューヒーロー誕生、シンデレラガールと、そればかりが能ではない。
やっぱり、見る側が目を肥やして、
メディアの側はそのための報道を提供することで、
スポーツの底辺裾野が広がってもいくし、
その中で論じたり語ったりしていくことで、
競技力も伸びていくということが、大切なことではないかと思う。
堅苦しい話だけども、まぁなんちゅうか、
ブラジルの全国民セレソン総監督状態みたいに、
好きだからより詳しく知りたいし、代表チームに強くなって欲しいし、
そういう単純な、「好きこそものの上手なれ」を、もっと純粋に欲したいなと、メディアにはとりわけ。
盛り上らないニッポン代表を少しでも盛り上げなきゃならないから、
(こういうこと言わせないでくれ、ニッポン代表!)
一面に何持ってくればいいのか苦労しているのもわかるけど、
なんでこんな堅苦しい話題になったかと言えば、
俊輔スタメン落ちか!?のスポーツ紙一面に、
結局これも、悲劇の側のヒーロー作りに他ならない、何も変わらないじゃないか、
ということを、ふと思ったから。
岡崎を急にエースに仕立て上げたのも、本田を救世主に持ち上げたのも、
同じことだと思うのだ。
結果、日本は強くなったのだろうか?
辛口セルジオでも、温かいオシムメッセージでも、どちらでも構わないけれど、
プロパガンダ的スポーツ報道は、やっぱり大会前に一言、物申しておかねばなと♪
そんなワケで、今日のブログは【WCTOマガジン Vol.3 グループB】です。
よろしかったら、どぞ♪
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『Road to PK BAR(仮名)』
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- 事務局に通報しました。
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