JFAこころのプロジェクト

  • Kan
    2007年06月14日 15:54 visibility29

JFAこころのプロジェクト』の打ち合わせで日本サッカー協

会へ出向きました。

『JFAこころのプロジェクト』とは、「サッカーを通じて子どもたちの心の成長に寄与したい」という主旨で、日本サッカー協会が2006年2月に立ち上げたプロジェクトです。同11月にはJFA内に「JFAこころのプロジェクト推進室」を設置し、この4月より本格スタートを切りました。

このプロジェクトは、元日本代表選手、現役のJリーガー、なでしこリーグの選手、そのOB/OGのほかサッカー関係者の協力を得て、彼らを「夢先生」として小学校に派遣し、「夢の教室」と呼ばれる授業を行います。授業では、フェアプレー精神や助け合うことの重要性を教えるとともに、夢を持つことの大切さを児童に伝え、それについてディスカッションをしながら子どもたちと交流を深める事が目的となります。

夢教室では、45分の実技と45分の講義というプログラムになっています。45分の講義では、最初の20分は自分の夢曲線(幼少時代→現在→未来)を説明しながら夢トークをします。次の15分で子供たちにも夢シートに夢曲線を描いてもらい、「僕は、私は○○○になって、○○○したい!」その夢を叶えるために努力することを考えて記入してもらいます。最後の10分では、夢先生以外にも夢を追い続ける先輩(小野伸二くん、澤穂希さんなど)のビデオレターを上映して終了となります。

プログラムを聞いて正直「すごくタイトだな・・・。」というのが印象でした。短い時間では伝えられることが限られますし、子供たちも「将来の夢やしたいことを書いてください。」って突然言われても、夢がない子や夢が決まっていない子は逆に困ってしまうと思うからです。

また、「夢を持つこと」も大切ですが、それ以上に私が大切だと伝えたいことは「困難な状況になった時、諦めなければならない時の態度」です。私たちはスポーツマンとして、試合で負けたときに素直に負けを認め、それでいて頭を垂れず、相手を称え、意気消沈せずにすぐに次に備えてきました。人生も同じです。全てが上手くいくことはあり得ません。夢を実現することの難しさや、夢を諦めなければならない時があります。Jリーガーも必ず引退する時が訪れます。私たちはそれを乗り越えて新たな道へチャレンジしてきました。

私は、引退後Jリーガーをサポートするキャリアサポートセンターに関わってますが、サッカーをプレイしている子供たちにいつも「キミたちはサッカー以外にも無限の可能性があるんだよ。サッカー以外のことにも興味を持ってチャレンジしよう。サッカー以外のその経験がいつかキミたちを助けることになるから。」と言い続けてきました。

次に備えるのは、ダメになってから、諦めてからでは遅いのです。子供の時に様々なことにチャレンジしその経験が大人になってから役に立つときが必ずきます。

だから・・・、私が夢先生として子供たちに夢シートに自分の夢を記入してもらう際は「夢は一つじゃなくても良いんだよ。夢って呼べなくても、楽しかったとき、うれしかった時、喜ばれたときのことを思い出して、こうしたい、こうなりたいって感じた事を出来るだけたくさん書いてみよう!」という時間にしたいですね。

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