【御礼】FCバルセロナ キッズキャンプ全日程終了

  • Kan
    2007年08月23日 12:56 visibility68
7月30日からスタートしたFCバルセロナキッズキャンプは、8月17日で無事に終了しました。

※8月7日 ラポルタ会長がキッズキャンプに訪問。写真中央のラポルタ会長のとなりが私。

約200名の子供たちがキッズキャンプに参加し、子供たちがバルサコーチ達と一緒にサッカーを楽しむことが出来たのは、アシスタントコーチ、通訳、学生ボランティア、横浜サッカー協会、横浜みなとみらいスポーツパークのスタッフのご協力のおかげです。心より感謝申し上げます。

「来年も是非開催して下さい!」

保護者の皆様から激励を頂き、主催者として感無量でした。

さて、横浜みなとみらいスポーツパークでキッズキャンプを開催した為、横浜F・マリノスとFCバルセロナとのマッチメイクの一環としてキッズキャンプが開催されたと思われている参加者の保護者の方が多くいらっしゃいましたので、少しご説明したいと思います。

「日本の子供たちはテクニックはある。でも、サッカーは上手くない・・・。」

ジュニアの指導者や保護者の方からお叱りを受けるかもしれませんが、世界のサッカーから見ると残念ながら現実は厳しいです。しかし、日本の子供たちのポテンシャルは高いと私は信じています。子供たちのポテンシャルをどう引き出せば良いのか?その糸口が見つけられず解決方法を求めていた中でバルセロナで活動していた村松氏と出会ったのがちょうど3年前でした。すぐに意気投合し「バルサの10番を日本から」が2人の目標となりました。

その後、村松氏はFCバルセロナ・スクールコーチとなり、またFCバルセロナ・マーチャダイジングとコネクションがある浜田氏との出会いもあり、2007年3月にキッズキャンプ開催の為ののライセンス契約を結び、横浜サッカー協会に後援して頂き横浜みなとみらいスポーツパークでFCバルセロナキッズキャンプを開催することが出来ました。

FCバルセロナキッズキャンプは、日本の子供たちのポテンシャルを引き上げ「バルサの10番を日本から!」「日本サッカーのグラスルーツを変える!」という信念で私達が企画したイベントでした。このキッズキャンプが単なる興行であったならば成功しなかったと思っています。

「ゲーム(試合)を楽しむためには、戦術が必要!」

キッズキャンプの目的の一つである「サッカー本来の楽しさを伝える」という部分では、キッズキャンプに参加した約200人の子供たちは初めて体験するバルサの戦術トレーニングやお昼休みを利用して開催したバルサコーチによる戦術講義で「賢いプレイとは何か?」を理解することが出来ました。特にオフ・ザ・ボールの動きでは初日と最終日を比べるとまるで別人のようでした。

「ゴールデンエイジまでにテクニックを身に付けさる事が重要で、戦術は13歳から・・・。」

日本のジュニアサッカーの指導方針として13歳まではテクニックを重視して戦術はテクニックを身につけてから・・・という暗黙の指導方針が存在しています。

しかし、Jリーガーになれるのは統計的に言えば1000人中1人しかなれません。1000人中999人の子供たちはJリーガーになれないのです。それなのに、999人のサッカーを楽しみたいだけの子供たちが指導方針に縛られて13歳までサッカーの楽しみ方を教われない日本の環境には疑問を感じます。

「コーチの指導方針が合わなかったり、そのクラブで試合に出れなかったら、そのクラブを変えるだけでいいんじゃないの?」

バルサコーチ達のシンプルな疑問にすごく共感します。バルサスクールに移籍してくる子供やバルサスクールを去る子供たちは日常的ですが、日本は制度上でバルセロナのように「簡単に移籍が出来ない。移籍後すぐに試合に出れない。」複雑な事情があります。

「リーグ戦が日常、トーナメントは非日常」

バルセロナでは毎週末に公式リーグ戦が行われています。リーグ戦であれば負けても翌週の試合に向けてトレーニングが行えますが、日本では未だに「トーナメントが日常で、リーグ戦が非日常」です。

週末のトーナメントで勝ち続ける事や多い子供で週5日のトレーニングに燃え尽きてしまい、中学進学時にサッカーを止めてしまう日本の子供たちが多いのは残念でしかたありません。

「サッカーを支えている人たち」

サッカーを競技として諦めても楽しむことは続けられます。そのサッカーの楽しみ方として、バルセロナでは、サッカーをする、見るだけではなく、サッカーを支える人たちが「お金のため」だけではなく、「子供たちのため」に活動しています。

バルサのスクールやカンテラ(下部組織)でいわゆるサッカーの指導だけで生計を立てているプロの指導者は少ないそうです。バルサだけではなく多くのクラブが下部組織で「プロの指導者」の存在は少ないそうです。

「プロの指導者」ではないから質が落ちるのか?と言えば、「NO」とはっきり言い切れます。

お金のためだけではない、サッカーを支えている人たちの質の高さがその国のサッカーの質の高さであることは、間違いありません。

「サッカーへの恩返し」

今の私があるのは、サッカーのおかげです。私はサッカーに恩返しをするために、これからもグラスルーツやJリーガーのセカンドキャリアをサポートし続けようと思っています。

来年もFCバルセロナキッズキャンプは開催予定ですが、FCバルセロナ サッカースクール日本校や指導者養成コースなども予定しています。詳細が決まり次第お伝えしますので、皆さん楽しみにお待ち下さい!

 

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