M1に沸き返るチームと秋風が気になる男

いよいよ王手ですね。

今年は終盤鞭を入れることもなく、終始馬なりでここまで来ることができました。

この3連戦も、小山→笠原→ゴンザレスの三本立て

阪神を意識してローテをいじった結果、中日に足元をすくわれた2010を教訓にしたのか

徹底して戦力の保全を第一に考え、中日戦に固執せずに戦ったのが勝因だと思います。

試合の方は長野選手、坂本選手が出塁し、阿部選手が放り込んで3点取るという、ある意味今季を象徴したような内容でした。

この3人が打てば3点は取れる、それ以外も運よく打てば大量得点、というのが今年の打線

ラビット時代と単純比較はできませんが、2009の打線と比べれば、守備は固いけど打線は穴が多いでしょう。

そういう確率の悪さを代打率.452、代打出塁率.526の石井義人選手、代打率.310、代打出塁率.394の矢野選手を中心とする代打成功率の高さ、鈴木選手に代表される代走選手の脚力の高さで補ってきました。

とはいえ、オガラミ時代からの脱却を図った今シーズン、生え抜き三人を中心に完全に世代交代ができたのですから、今年得たものは大きいと言えるでしょう。

今後の展望としては、できれば長野選手をクリーンアップに入れたいところですが

それには出塁率の高い代わりの1番打者が必要になります。

個人的には橋本選手がその責を担ってくれれば・・・と考えています。

 

さて、昨日はゴンザレス投手が登板しました。

内容は・・・まあいいとこ先発6番手かな、というところでしょうか。

初回の満塁のピンチは、ボール球を2球振って押し出しの四球を取り損ねた挙句、真ん中のスライダーを見逃して三振した野本選手に助けられました。

5回の無死1塁では、大島選手のヒット性の当たりを好捕して併殺を取り、ピンチの芽を摘みました・・・これは芸は身を助けるといいますか、自身の守備能力の高さが生きたものです。

結局5安打5四球を出す不安定な投球ながら、リリーフの救援を仰ぎ4勝目をゲット。

スライダーのキレ自体は良かったと思いますが

ストレートが引っ掛かり右打者の内角、左打者の外角にコントロールしきれないことと

ツーシームの曲りが早く、シュートのような変化になってしまっていたのが問題点だと思います。

まあぶっつけ本番みたいなものだったので、良く投げた方でしょう。

来年の契約を取れるか微妙なラインなので、突貫工事で仕上げてきたに違いありません。

原監督の口ぶりを聞いた限りでは、残留に向けて第一関門は突破したとは言えるでしょう。

しかしこれからさらに調子を上げてアピールする必要があります。

今季の数字を見ても、

防御率3.57

QS率22.2%

WHIP1.83

K/BB1.05

FIP4.41

被打率.329(対右.328/対左.330)

と悲惨な数字が並びます。

今年34歳という年齢を考えますと、解雇されても文句は言えません。

ただし、今年の春先の状態は良いものでした・・・コンディションの整った時の彼の投球を見ると、手放すには惜しいものがあることも事実です。

9月18日の短信でゴンザレスはこうコメントしています。

「存在感を出したいと思う。まだまだ俺はやれるんだ、2年後も、3年後も野球を続けたいんだという思いをマウンドで出したい」

後悔先に立たず・・・ということわざの通り、正直な話、やや遅きに失した感のある決意表明です。

もっと早くこのような思いになっていれば・・・毎年オフにしっかりトレーニングしていれば、度重なる下半身の故障は避けられたに違いありません。

今朝の記事を読むと、ファームでは下半身の強化に重点を置いたとのこと

来年またチャンスがもらえれば・・・その上でオフにウエートオーバーせず、下半身のトレーニングをやり遂げることができれば・・・もう一花咲かせることも可能かもしれません。

さて首脳陣ならびにフロントはどのような断を下すでしょうか。

個人的にはもう一年だけ、与えてあげても良いかな、と思っています。

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