悔しい。

  • えつこ
    2012年03月08日 06:12 visibility78

敗戦、悔しいです。自分たちで星を落としてしまった、そんな試合とも言えますから。
ただ、それでも修正して追い上げたことは賞賛ものだと思います。



出だしはあまりにも状況が悪かった。ドイツが素早い攻撃を仕掛けたこともあり、ディフェンスのやりたいこと、やるべきことが曖昧なまま攻められ続け、それが連続した失点に繋がった。
最初の失点はサイドの裏を完全に利用され、フリーでクロスを上げられた。エムバミには宇津木さんがついていたが、一人では彼女を止めきれるわけがない。容易く破られた。
2失点目のCKは人がその場にいるだけで、あれではマークともゾーンとも言えない。クロスの精度も高かったが、競り合うことすら出来ないのでは、決めてくれと言っているようなもの。

それでも攻撃への強い姿勢が形になってくると、日本も攻める時間が増える。ロングボールを受けた永里さんの強さは見事。ドイツのディフェンスをものともせず、のシュートは相手GKシュルトの見事なセービングで止められたものの素晴らしかった。
そして1点返したのは前半の内、川澄さんのゴール。簡単にボールを上げるのではなく初めからシュートを狙っていたのだろう。ドイツはクロスを警戒したディフェンス配置になっていたが、その裏をかいた巻き上げるようなシュートは的確にネットを揺らした。



そして後半開始早々、同点弾を決めることが出来たのは、日本に地力がついてきた証拠だろうか。その得点者が明日菜ちゃんだったのも興味深い。

それでもドイツのペースは落ちず、日本は難しい時間帯を懸命に乗り越えようとしていたが、後半終了近くになってPKを与えてしまう。それを冷静に決められビハインドを負った。
しかしすぐに取り返す。シュルトがキャッチングミスをしたのを逃さず永里さんが押し込んだ。

まだ可能性がある、そう思った矢先…いや、それゆえ一番注意と集中をするべき時だった。一発のロングパスが自陣内に飛び込んでくる。その先にはエムバミがフリーの状態で抜け出していた。海堀さんは、ほんの一瞬迷いを見せながら飛び出してパンチングでボールを弾き出そうとしたがそのボールはエムバミの足下に落ち、それを叩き込まれた。


ほんの一瞬。そう、刹那。それが勝敗を簡単に左右する。それを証明する試合だった。



この大会で収穫も課題も多く見つかったのは、将来に向けて重要なこと。
全体を観て思ったのは前から変わらない課題、試合への精神的部分の入り方と試合の締め方。方向性が定まらず曖昧なままでいることがまだ多い。

収穫は今回出場した選手のほとんどが持ち味を各々発揮し、試合に絡めたこと。
勝利を目指しながら戦力の底上げをし、戦術などにバリエーションを増やす…それが全て実行できたこと、それが一番の収穫だ。



オリンピックは近づいている。
今回得た様々なものを刻み込んでチームを進化させてほしいと思います。

お疲れ様でした!
興奮をありがとうございます。

「サッカー」を観たと言える素晴らしい大会でした。

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