U-23:ロンドン五輪最終予選第4戦:シリアVS日本「中盤でボールが落ち着かなかった結果、主導権を握れず、敗れる」

シリアVS日本:2-1
得点者:オウンゴール(シリア)永井、アルサリフ

●日本スタメン

11永井
7山崎・15山田・10東
8山村・16山口

5比嘉・12濱田・13鈴木大・4酒井宏

1権田

●リザーブ

GK:18安藤
DF:14大岩
MF:2高橋・3扇原・6山本・17齋藤
FW:9大迫

●途中交代

7山崎→9大迫、8山村→3扇原

 

●シリアスタメン

GK: 1 アルマ
DF: 2 アルサリフ(cap)
  12 アルオマリ
  15 ハサン

MF: 3 シャヒン
  4 ズビダ
  7 ファレス
  17 ソライマン
  8 アルマウス
FW: 10
アルスマ
  11 マルドキアン

●リザーブ

サブ: 16 マダニア
  5 ダース
  9 ナックダリ

  6 アルレファイ
  14 クロウマ
  18 アルドウニ
  13 カービン


●途中交代

11マルドキアン→ 9
ナックダリ、7ファレス→6アルレファイ、17ソライマン→14クロウマ

●試合の流れ

開始してしばらくは、シリアのロングボールに苦しむ。
再三裏を狙った攻撃に日本のDFラインが不安定な対応が目立った。
時間が経つごとに少しずつ良くなってきたが、それでまだまだ悪い。
そうこうしている内に山崎が怪我して浮ついたところを代わった大迫がオンゴール。
権田もボールの予測を少し誤った事もこのオンゴールの原因。
大迫が入った事で、攻撃に少し変化が出る。
それでも、なかなか中盤でボールが収まらない。
その中でも一瞬の隙をついて大迫と永井の良い連携で同点ゴールを決める。
そこで、前半終了。
不安な内容なので、後半どこまで修正できるか。

後半もシリアペースで進む。
日本はなかなかボールが収まらない。
ロングボールの単調な攻撃となる。
扇原投入後は、良いパスが出る様になった。
この時間に得点までいけなかったのが痛かった。
終了間際にミドルシュートを決められた失点。
結局このまま負けて予選突破が厳しくなった。

●失点シーンと得点シーン

★1失点目

セットプレイで、大迫の頭に当たって権田が触るも弾ききれずオンゴールで失点。

☆1得点目

日本のDFラインからのロングボールに大迫と競った相手選手が倒れて、大迫がフリーになる。
そこで、2対2になって大迫からのスルーパスに永井が反応して、ゴール左隅に決めてゴール。

★2失点目

不規則に変化したアルサリフのミドルシュートが決まる。

●シリアの印象

ロングボールを多用した事で、発展途上のサッカーという印象を感じた。
それでもそこそこの精度のロングボールだったし、実際日本に効果的だったので、それが勝因と言える。
そういった意味では、日本のDFラインがしっかり対応していれば、こういった結果にならなかった。
パスを繋いだり、ガチガチに引くと言うサッカーでは無かった様に思う。
だから隙があったわけだし、完全な実力負けと言ってもいいかもしれない。

●気になった選手

扇原が良かった。
良いパスを何度か通し視野の広さを感じた。
彼を最初から出していれば試合展開も違ったじゃないかな。
それともやっぱり相手が疲れていたというのも大きかったのかな。
これからが楽しみな私好みの選手。
守備を観るのが私苦手なので、守備が軽いかもしれませんが、その部分でどうなのか気になるところではあります。

シリアの選手のスマ選手良かった。
日本でも十分通用するポテンシャルはあると思います。
身長があるのに足下がしっかりしていてキープ力もある。
オーバーヘッドというアクロバティックなプレイもあったし、面白い選手だった。

●中盤でポゼッション出来なかった事に関して

山口と山村のコンビが悪いとは言わないが、やはりDHから良いパスを通したり、パス成功率の高い選手が欲しい。
中盤から苦し紛れのバックパスこそ少なかったもののロングパスで、ボールを失う事が多かった。
そのため日本は、試合を通して落ち着く事ができなかった。
ポゼッションが高い事が勝利に直結する訳ではないが、右SBに酒井というクロス精度の高い選手が居る。
そういった事を考えてもそういった選手が上がれるサッカーをすべきではないだろうか。
山口と山村の何れかの一方の代わりに扇原をスタメンで起用すべきだった様に思う。
ただ、やっぱり清武の負傷が痛かったのだと思う。
山田を前で使わざるえず、扇原をスタメンで使ってしまうと流れを変えるパスを出せる選手がベンチにいなくなってしまう。
そういう事情を考えると、自分達のサッカーができなかった苦しい試合だったと言える。

●シーズンオフが響いた

Jリーグがシーズンオフという事もあって、試合勘が少し鈍っている様に感じた。
少し体も重かった。
大学生なんかは、練習できていたので、まだ良かったかもしれないが、Jリーグ組のパフォーマンスはベストとは言えなかった。
特にCBの二人は酷かった。
ただ、これが原因で負けたとは言えず、シリアも良いサッカーをしていた。
今までは、こういった状況でも勝てたが、実力差が縮んで来たと言える。

●DFラインが不安定

ロングボールに対して危ないシーンを何度も作られた。
なかなか上手く対応できていなかった様に思う。
組織力の部分で、酷かった。
オフサイドをなかなか取れないラインコントロール。
代表ではなかなかそういったサッカーをするのは、難しいとはいえ、この試合は酷かったのではないだろうか。
関塚監督の指導力を疑ってしまう。

●攻守共にばらばら

この試合だけ酷かったのか分かりませんが、連動した守備、攻撃というのが少なかった様に感じた。
少ないながらそういったプレイが見えたもののそういったシーンが少なくほぼ劣勢だった。
このままでは、大量得点というのはかなり厳しい。
どちらかといえば、大量得点の望めるマレーシア戦が後というのが痛い。
かなり厳しい状況で、この試合の様な完成度という事を考えれば、予選突破はかなり難しい。
ただ、可能性は0でないので、残りの試合で、組織力をしっかり整備して、別のチームと言えるぐらいの状態にして欲しい。

●評点

GK1権田:4,5
ファインセーブも一度あったが、どちらの失点も防げた失点だと思う。

CB13鈴木・12濱田:4,5
試合を通して不安定。
ロングボールの対応に苦しんだ。

SB4酒井・5比嘉:4,5
なかなかオーバーラップを出来ず、攻撃であまり目立たなかった。
守備では二人ともイエローカードを貰った。

DH8山村・16山口:4,5
ボールが収まらず、チームを落ち着かせる事ができなかった。
守備でもあまり目立たなかった。

SH7山崎:評価不可

SH10東:4,0
ほぼ消えていた。

OH15山田:4,5
扇原が出て来るまで消えていた。

FW11永井:6,0
決定機をしっかりものにした。

途中交代

9大迫:5,5
永井のゴールをアシストした。

3扇原:5,5
途中出場ながらパスセンスを見せて、リズムを作った。

関塚監督:4,5
勝利を導けず。
完成度低い酷いサッカーだった。

審判:5,0
大きな誤審も無かった様に思う。
しかし、最後相手GKがクロスを取った際、ゴールラインを割ったんじゃないかという疑惑や比嘉への怪しいイエローカードなど。
といった感じに微妙な判定があった。

日本から世界へ
To Be
Continued

by杉野雅昭

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