2015:A代表:親善試合:H:vsイラク「若手が日本をリードしなければ世界へは追いつけない」その4

4-2:日本をリードする存在へ(7柴崎 岳)

代表のチーム方針という事もあるが、素晴らしいスルーパスを通し、4本田 圭佑のゴールをアシストした。
高いテクニック、攻撃的センスは光るものがある。
しかし、こういった試合の様にラインの高さで、裏にスペースのあるチーム相手では、本当の意味で、信頼のおける内容とは言えない。
日本のゴールに迫られる程の攻撃力を持った相手に真価を問われる。
例えば7柴崎 岳の鹿島を見た時にどうだろうか?
守備への貢献度が違えば、鹿島の成績も良くなかった可能性もある。
特にボランチというポジションを考えれば、その面は大きい。
例外で、ユベントスのピルロを活かす戦術の様にチームでどういったカバーをしていくというアプローチもある。
実は日本でも、水本 裕貴のアンカーでの起用の様にそういった強い攻撃力のあるチームに対する術もしっかり考えている。
現状では、イラク相手では、それは採用されなかったが、どの試合でも最善を目指すという意図も感じる。
攻撃に関しては、高いものがあるが、今後中心選手になっていくためには、多くの経験を積んでいき、さらなるレベルアップが、必要不可欠である。

4-3:日本をリードする存在へ(代表定着へ)

後半途中から出た2谷口 彰悟、16山口 蛍、8原口 元気、14武藤 嘉紀、26永井 謙佑、18大迫 勇也。
14武藤 嘉紀以外は、まだ定着に至っていない。
しかし、14武藤 嘉紀の今までのパフォーマンスを考えると絶対的とは言えない。
16山口 蛍の守備力と縦への意識と、8原口 元気のドリブルが印象に残った。
2谷口 彰悟は、初召集初出場という事もあり、持ち味を全く出すことが出来なかった。
26永井 謙佑もスピードをどう活かすか、スピードを活かした後にどうするか。
そういった部分で改善の余地はありそうだ。
18大迫 勇也総合力こそ高そうという感じはしたが、定着に向けては、パンチ力不足。
しかし、前任のアギーレとは違って色んな選手にチャンスを与えようという方針であり、代表に呼ばれるには、結果を出し続けるしかない。
そういった意味で、海外組と国内組双方にとって、これからが非常に大切である。

4-4:世界に追いつくために(選手層の薄さ)

日本サッカーの成長は、著しい。
いくら日本のホームとはいえ、イラク相手にこれだけのサッカーが、出来た。
勿論、アギーレジャパンの時でもアジアカップで、UAEに負けた時も多くのシュートを打ったように高いレベルにあった。
そういった凄さというのをこの試合で、出来た。
しかし、運動量が落ちた時や交代選手が入った時のパフォーマンス低下も顕著だった。
その前半のパフォーマンスを支えた選手に11宇佐美 貴史や7柴崎 岳といった選手が、加わった事は大きかったが、総合力で考えればまだまだ厳しい。
10香川 真司ももっともっと活躍を期待したい選手であり、4本田 圭佑や9岡崎 慎司の活躍を考えると物足りない。
後ろのメンバーも5長友 佑都を中心としたSBの選手層の厚みがあるが、現状3バックが流行しており、SBの底上げが少ない。
近い将来代表でも3バックを導入する事も考えられそうだ。
CBも22吉田 麻也を中心に実績のある選手が多いが、やや薄さも気になる。
そして、一番の弱点はGK。
ワールドクラスのGK達と比べると物足りない。
アジアレベルでは、凄いシュートも少なく、伸び辛いという現状と身体的特徴というのもあるが、今後日本が抱え続けるところだろう。
そういった面を比べるとスコアとは反して課題も多い。

その5に続く。

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