2012年ファジアーノ岡山の夏場から来季に向けての移籍・補強戦略
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杉野雅昭
2012年07月08日 00:14 visibility167
そろそろ移籍・補強の時期が近付きつつありますね。
移籍ウインドが開く前から他チームの選手が何人か移籍報道が出てますね。
前線に関しては、残念ながら岡山は、ネクストとの入れ替えだけらしいです。
資金面で、かなり苦しんでいるので、仕方ないですけど、ネクストの存在意義のためにもその方が良いと私は思います。
では、そういったネクスの入れ替えにも触れつつ色々な角度から移籍・補強戦略を考えていきたいと思います。
その中で、皆さんの意見も是非聞いてみたい所です。
未熟な内容ですが、是非、お付き合いして頂ければと思います。
記事項目
(1)貢献度
(2)トップメンバー予想
(3)ネクストメンバー予想
(4)入れ替え理由
(5)移籍・補強(新人獲得)方針考察
(6)状況整理
(7)前半戦を終えて移籍する可能性ある選手
(8)まとめ
(1)貢献度
まずは、前半戦出場した選手の貢献度をA~Eで評価。
そこからネクストの入れ替え等を考察する。
Aランク
GK:1中林
DF:なし
MF:7キムミンキュン
FW:20川又
Bランク
GK:なし
DF:3後藤・5植田・18竹田
MF:2沢口・8千明・14仙石・25田所
FW:なし
Cランク
GK:なし
DF:なし
MF:13石原・17服部
FW:36関戸
Dランク
GK:なし
DF:4近藤(怪我)・30一柳
MF:なし
FW:10チアゴ・11桑田・19中野
Eランク
GK:21真子・41椎名
DF:22篠原・24坂本
MF:28岡崎・34田中(怪我)
FW:9アンデルソン(怪我)・35上條(怪我)
(2)トップメンバー予想
GK:1中林・21真子・41椎名
DF:3後藤・4近藤(怪我)・5植田・18竹田・22篠原・30一柳
MF:2沢口・8千明・13石原・14仙石・15大道・17服部・25田所・34田中(怪我)
FW:7キムミンキュン・9アンデルソン(怪我)・10チアゴ・11桑田・20川又・35上條(怪我)・36関戸・38三村・43ゴダイム
入れ替え予想
GK:なし
DF:24坂本(確定)→15大道
MF:28岡崎→43ゴダイム
FW:19中野→38三村
(3)ネクストメンバー予想
GK:42松原
DF:16金光・24坂本・26馬場・31西原
MF:23宮田・28岡崎・39福本・44飯田
FW:19中野・27新中・32竹内・33角島・37山本
(4)入れ替え理由
●トップからネクストへの降格予想選手
「24坂本(確定)」
怪我人や出場停止が多数出た状況で、CBとして試合に出れなかった。
それが、彼に対する現状の評価という事。
主に左CBと左WBしか出れないタイプなので、そこは足りているという判断と推測出来る。
ただ、開幕前の練習で見た際は、良い物持っているし、活躍して欲しいと思っていたのに残念。
年齢を考えるとそろそろ結果を残したい時期だっただけに痛い。
トップで、試合に出れないよりは、真剣勝負のネクストで、試合に出た方がためになるかもしれない。
そうプラスに考えて腐らず頑張って欲しい。
「28岡崎」
28岡崎に関しては、トップ定着には、明らかにアピール不足。
一番ネクストに落ちる可能性は、高いと思います。
基礎技術の高さは、感じたし、まだまだ若いし、自分の武器と言うのを見つけて欲しい。
現状だと、ネクスト降格の可能性は高いが、どうなるか。
「19中野」
明らかにJ2でさえ、厳しいレベル。
1トップとして収まらないし、何しろ得点の匂いがしない。
レンタル移籍で、キープ力やポストプレイは、良くなっているが、現状実力不足。
高さも十分に活かせてないし、プレイ判断が遅くパスをカットされる事が多い。
ネクストに降格させて、ネクストの有望な選手を試す方が、良いのではないか。
●ネクストからトップへの昇格予想選手
「15大道」
15大道のネクストは勿体ない。
DHとリベロの人材不足を一気に解決できるポテンシャルを持った選手だし、15大道は、個人的にトップでみたい。
視野の広さや攻撃意識の高さは、攻撃面ではかなり期待出来る選手だと思います。
一方でスタミナに課題があると思うので、ハードなネクストで、どれだけ解消出来たかですね。
それ次第では、8千明や14仙石の出場停止時に代役でのスタメンもあると思う。
厳しければ、リベロでの起用もありえるのではないかと。
「43ゴダイム」
WB、ST(OH)、FWができて、スピードとドリブルが武器の43ゴダイムをトップで見てみたい。
まだ、若い選手で、トップでは厳しいとみられた場合見送りもありえるだろう。
ただ、13石原の様に一年目から十分活躍出来るものを持っている。
13石原同様もしくは、それ以上に守備に課題があるかもしれないので、ST(OH)やFWでの起用して見て欲しい。
「38三村」
噂を聞く限りスピードが武器の選手みたいですね。
昨季いた岸田より決定力のある選手ならば十分活躍出来ると思います。
難病を抱えてますが、大卒での加入だし、即戦力の選手。
本来なら36関戸の様に一年目から活躍しないといけない。
昨季は、残念ながら難病となったためトッププレイ出来なかったが、一度トップで見てみたい。
今季も病気と闘いながらではあるが、十分な結果を残しているし、期待したい。
(5)移籍・補強(新人獲得)方針考察
●GKに関して
1中林という絶対守護神が居るので、即戦力獲得の必要性はない。
新人に関しても有望な選手がいるので、岡山入りを熱望し、代表を狙える選手がいる場合は、獲得しても良いだろう。
その場合、若い選手をレンタルもしくは、移籍先を探す必要がある。
問題は、セカンドGK。
レギュラーの中林と大きな差がある。
余裕があれば、獲得するのもあるが、現状は、資金に余裕が、無いので、獲得はないだろう。
1中林が、怪我した場合は、緊急補強の可能性もなしにしにあらずだが、昨季レギュラーの21真子が居るので、その可能性は低い。
総合的に考えて、補強優先度は低く、移籍斡旋可能性僅かにありといったと判断が、出来る。
●DFに関して
6番が、空番という事と絶対的CBが居ない事と左SBが出来る本職の選手が居ない事を考えると補強の可能性がある。
左SBに関しては、オプションの多様性という意味なので、今季優先的に獲得する必要はないが、新人で有望な選手がいる場合は、獲得しておきたい。
ただ、左WBは、揃っているので、判断が難しい。
CBに関しては、一人絶対的選手が欲しい。
5植田・18竹田・3後藤・4近藤の4選手は良い選手だが、まだまだ良い選手はいる。
槙野、森脇、闘利王といった得点の出来るCBが欲しい。
後は、過去在籍したストヤノフの様にフィードが上手い選手。
3バックシステムでは、CBの攻撃参加が求められるシステムなので、攻守で、活躍出来る選手が必要。
そういった意味で、一人CBに外国籍の選手の獲得も考えられる。
国内で、探すのは、資金力を考えるとレンタルでの若手の獲得も一つの手というか、一番現実的。
完全移籍の場合、移籍金が居る場合があるので、資金力を考えると難しいし、シーズン途中の場合は、リスキーなので、よっぽどの場合でない限り、レンタルで慎重にすべきである。
最近こそ増えて来たが、3バックシステムをメインシステムを採用しているためなかなか選手を探すのが難しいので、新人やユースで育てるのが、一番可能性が高そうである。
ただ、ユースに関しては、まだまだ歴史が浅く、十分な環境・指導者が揃っておらず、成果を上げるのは難しい。
そうすると新人一択で、住みやすい環境、観客動員数の多さ、練習施設が完成する事等を売りに良い選手を獲得したい。
他チームのユース選手等も狙い目。
岡山のDF陣は、基本的に若く試合で、起用する中で、成長してきた選手が多い。
新人も最初は戸惑うだろうが、良い選手を育てて、攻守でCBの質をあげていきたい。
総合的に考え、CB>左SB>右SBといった優先度で、獲得の可能性は、十分あるが、新人や外国籍選手の可能性が高い。
移籍斡旋度は、トップに関しては、低く、ネクストに関しては、大いにありそうであるという判断が出来る。
夏場での補強は、十分あると思うので、注目したい。
●MFに関して
DHに関しては、8千明・14仙石・36関戸と視野の広いパスセンスのある選手が揃っている。
ここは、サッカースタイルを継続するためにも粘り強く探す必要がある。
8千明も流経のシャビと言われ関東リーグMVPを獲得したぐらいセンスのある選手だし、14仙石も柏ユース時代、国際大会でMVPに輝いた選手。
36関戸も流経の10番を背負った選手と素晴らしい選手揃い。
15大道も十分センスのある選手だったが、その選手をネクストに追いやるぐらい良い選手が揃っている。
岡山の強さの秘密である事は間違いない。
即戦力の獲得の必要性よりは、新人獲得の必要性の方が強く感じる。
岡山の資金力の場合、高額なベテランの好選手より、安価な若手選手の方が良い選手が来る可能性が高い。
岡山のサッカーは、していて楽しいみたいだし、岡山に骨を埋めて貰う様な選手を増やしていきたい。
いつかは、J1定着を目指す上でも、DHは、パスセンスを第一に考えた補強路線を進めるべき。
WBに関しては、やはりタフが一番。
2沢口にしても25田所、17服部、13石原にしてもスタミナがある選手かつ丈夫な選手が多い。
それだけタフなポジション。
34田中が、その流れに反する選手で、どこまで出来るかによって、今後の補強方針も変わって来るだろう。
そういった意味では、34田中の獲得はチャレンジであったと言える。
私としては、ベテラン新人問わずタフな選手を第一に考えるスタンスで良いと思います。
34田中の活躍次第では、そういったテクニックとスピードのある選手の獲得も検討するのもありと思います。
総合的に考えて、補強は、厳選して行うべきだと思います。
そこそこの選手が揃っているし、長い期間を考えた長期的ビジョンでの選手補強が、現状にマッチしている。
そういった意味では、資金力を考えても緊急補強性の必要性は低く、夏場での補強を考え難く、新人や若手優先と判断出来る。
●FWに関して
STは、7キムミンキュンの代役探しを水面下で進めるべきです。
彼ほどの選手であれば、上を目指す意識も高いし、J1やKリーグ等のオファーがあれば、岡山を出る可能性は高そう。
一番は、彼の慰留だが、どうなるか。
J1昇格出来れば、また違うかもしれないが、難しそう。
彼以外の選手だと36関戸が良いが、まだまだ消えている時間も長いし、これから起用しつつ成長に期待したい。
終盤は、9アンデルソンの復帰で、一気に得点力不足が解消が見込めるので、ネクストとの入れ替えで、闘うという方針を支持したい。
前項で、述べた通り、有力な選手がいるので、その選手を試すだけで、十分。
7キムミンキュンと9アンデルソンを来季も継続出来る様にフロントには、努力して貰いたい。
FWも20川又の代役探しを進めるべきだろう。
新潟も20川又を戻す意向もあるだろうし、本人も新潟に戻る意識はありそうだ。
J1には、彼クラスの選手が眠っているだろうし、しっかりしたスカウトで、代役を探す事は、十分可能に思う。
出来れば、岡山愛を貫いてくれるような選手が欲しい。
広島の佐藤みたいなFWが居れば全然違う。
怪我で、出遅れた35上條がどれだけ出来るか楽しみ。
10チアゴに関しては、怪我が多く今季いっぱいだろう。
そういった意味で、裏では、既にピックアップを来季に向けて行っている事は、自然。
後は、ネクストの入れ替え選手がどれだけ出来るかですね。
それによっては、変わって来る。
総合的考え、今季の主力は、引き抜かれる可能性が高い程揃っているので、怪我人の代役をネクスから埋め合わせるという方針に間違いないだろう。
しかし、来季は、メンバーが大きく変わる可能性も秘めており、新人と即戦力選手の獲得を今から探すべき。
(6)状況整理
●GKに関して
夏場での補強:可能性は極めて低い。
新人獲得:可能性は低い。
ネクストの入れ替え:可能性は極めて低い。
●DFに関して
CB:夏場での補強:可能性あり。
CB:新人獲得:大いにあり。
CB:ネクストとの入れ替え:可能性あり。
SB:夏場での補強:可能性は低い。
SB:新人の獲得:可能性あり。
SB:ネクストとの入れ替え:可能性は極めて低い。
●MFに関して
DH:夏場での補強:可能性は低い。
DH:新人獲得:慎重な姿勢。
DH:ネクストとの入れ替え:可能性あり。
WB:夏場での補強:必要性は低い。
WB:新人獲得:状況次第。
WB:ネクストの入れ替え:極めて低い。
●FWに関して
ST:夏場での補強:無い事明言。
ST:新人獲得:大いにあり。
ST:ネクストの入れ替え:かなり高い。
FW:夏場での補強:無い事を明言。
FW:新人獲得:大いにあり。
FW:ネクストとの入れ替え:かなり高い。
(7)前半戦終了段階の移籍する可能性ある選手
GK1中林:J1からレギュラー確約の好条件ならありえる。
FW11桑田:このまま結果を残せなければ放出もありえる。
FW10チアゴ:怪我が多いので、今季いっぱいが濃厚。
FW20川又:新潟に戻る可能性が高い。
FW7キムミンキュン:引き抜かれる可能性が高い。
FW19中野:そろそろ危ない。
MF15大道:このままネクストなら今季いっぱいでの放出もありえる。
MF23宮田:怪我相次いだの厳しい。
DF野本(レンタル中):現状だと戻っても実力的に厳しい。
DF16金光:年齢的にそろそろ厳しい。
DF24坂本:年齢的にそろそろ厳しい。
FW37山本:年齢的にそろそろ厳しい。
FW33角島:即戦力の大学生だし、このままでは厳しい。
MF39福本:即戦力の大学生だし、このままでは厳しい。
(8)まとめ
怪我人が無ければ、やっとJ2で戦える戦力が整ったと言える。
決定力不足もセットプレイでのキッカーである9アンデルソンの離脱が大きかった。
彼が居れば、1試合平均0,3得点ぐらい違ったのではないだろうか。
守備は、予測以上の上出来。
全体的につまらないミスが減り、悪い形からの失点が減った。
その点に加えて、GK1中林の存在は大きかったと言える。
9アンデルソンを怪我で欠く中順位も大健闘。
ただ、それにより引き抜きの標的になる可能性が上がったという事で、ここから本当の意味でのJ2の戦いが始まるだろう。
毎年、移籍・補強もあらゆる事態を想定して、早く確実な決断を下さないと行けない。
そういった意味で、より、移籍・補強戦略の論議が、今後盛んに行われ岡山を取り巻くサッカー談議の質も向上していくだろう。
ただ、そうなっても初心者でも気軽に参加できる雰囲気が出来れば行ければと思います。
新規・常連さんが融合し、より多くのサポーターで、良い雰囲気を作っていきたい。
チームも新人・ベテランを上手く融合し、より強いチームになっていって欲しい。
100年続くDNAのスタンスの元茨の道を進むファジアーノ岡山。
岡山は、ここまで上昇しか経験していないが、いつか下降する時も来る。
そういった時も応援していきたい。
どういった選手が入って来るか。
より正確な評価を出来る材料を提供できるブログでありたいと思っています。
かなり長文でしたが、どうだったでしょうか?
長文だった分、作成に苦労しましたが、少しでも参考になれば嬉しいです。
ここまで読んで下さり有難うございました。
岡山から世界へ
To Be Continued
by杉野雅昭
まだまだ未熟なので、おかしい点があるかもしれないので、反対意見歓迎ですし、間違いなどありましたらご指摘などのコメント宜しくお願いします。
良いと思ったら評価して頂けると嬉しいです。
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