2012:U-23:親善試合:日本VSベラルーシ「勝つには勝ったが、課題の残った試合」
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杉野雅昭
2012年07月22日 15:09 visibility118
日本VSベラルーシ:1-0
得点者:9杉本
●日本スタメン
7大津・11永井
14宇佐美・17清武
3扇原・16山口
12酒井高徳・5吉田・13鈴木・4酒井宏樹
1権田
●リザーブ
GK:18安藤・22林
DF:2徳永・8山村・20大岩
MF:6村松・10東・21米本
FW:9杉本・15齋藤・19山崎
●途中交代
13鈴木→2徳永、3扇原→8山村、16山口→6村松、17清武→15齋藤、11永井→10東、7大津→9杉本、1権田→22林、5吉田→21米本、4酒井宏樹→20大岩、14宇佐美→19山崎
●ベラルーシ代表
8セルゲイ・コルニレンコ
15アルテム・ソロベイ、10レナン・バルディニブレッサン、16ミハイル・ゴルデイチェク
2スタニスラフ・ドラグン、5ドミトリー・バガ
7マクシム・ビトゥス、3イゴール・クズメノク、4セルゲイ・ポリテビッチ、18アレクセイ・コズロフ
1アレクサンドル・グトル
●リザーブ
GK:12アンドレイ・シユチェルバコフ、22フィリップ・ボイテホビッチ
DF:6アレクセイ・ガブリロビッチ、20オレグ・ベレティロ、21ビタリー・ガイドゥチク
MF:13イリヤ・アレクシエビッチ
FW:9ブラジミル・フバシェチンスキ、11アンドレイ・ボロンコフ、14エゴール・ズボビッチ、19マクシム・スカビシェ
●途中交代
8セルゲイ・コルニレンコ→11アンドレイ・ボロンコフ、15アルテム・ソロベイ→13イリヤ・アレクシエビッチ、10レナン・バルディニブレッサン→9ブラジミル・フバシェチンスキ、2スタニスラフ・ドラグン→14エゴール・ズボビッチ、18アレクセイ・コズロフ→6アレクセイ・ガブリロビッチ
●戦評
ベラルーシの組織的守備に対し日本は、ポゼッションで、主導権を握った。
しかし、ボールを回すもなかなか攻撃の形を作れず、ゴールを奪えなかった。
色々な選手を試す日本が、ハーフタイムでの6人交代。
それに対しベラルーシは、本番を想定し、ある程度の時間をプレイさせての選手交代を行った。
日本さらにその後にバックアップの選手まで交代させた。
結局、フレッシュな日本が、間延びしたベラルーシから得点を奪った。
そのまま日本が逃げ切った。
●レビュー(日本側)
選手をフルに試しましたね。
ここは、迷っていると考えるべきか。
それとも本番でも色んな選手を試すため最終調整と入っているべきか。
ただ、前半に関しては、正直なかなか良い形を作れませんでしたね。
得点力不足に苦しみそうな感じがします。
完成度の高さは、そこまで感じなかったので、山陽新聞では、手応えを感じたとあったが、そこまで言い切れるのか。
正直怪しい試合だったと思います。
ただ、本番にベストを持って行ければ良いので、残りの試合でベストへ持って行って欲しい。
●レビュー(ベラルーシ側)
前半は高い組織力を見せた。
ポゼッションをして、主導権を握るサッカーレベルまでは、まだ達していない様に感じた。
それでも、カウンターやシンプルな攻撃で、チャンスを何度か作った。
守備も最後の所で、しっかり守っていた。
終盤、あまり選手を代えなかったので、疲れが見え、運動量を活かした守備の前にボールを奪われ失点こそしたが、それなりの基準に達しているだろう。
ここからサッカーをどれだけ高めていけるか注目したい。
●得点シーン
☆1得点目(9杉本)
21米本が、相手選手に全力で、プレスをかける。
10東がスライディングタックルで、奪いにいくも2ドラグンがボールをキープする。
それでも、すぐさま6村松が、カットし、9杉本へパスを出す。
ボールを受けた9杉本が、ドリブルで、少し進んだ後に10東へパスを出す。
10東は、シュートも打てた様に見えたが、相手がコースを切りに動いた事もあり、9杉本へリターンパス。
9杉本は、そこから狙いすましたシュートを右隅に放ち、これが決まってゴール。
10東の所で、シュートという選択肢もあった様に思う。
結果的にゴールとなったが、あの判断はどうだったのか。
最初からリターンする様に決めている感じだった。
9杉本のシュートも素晴らしかった。
日本のなかなかシュートに行かずにパスを出す事の多い事を象徴する様なシーンだったが、それが良い方向に出た。
これがどうでるか本番が楽しみ。
●要点整理
(1)色々な選手を試す事の出来た試合。
(2)(1)に関しては、時期的に賛否両論がありそうである。
(3)両SBのレベルの高さを感じた。
(4)(3)よりCBは、OAで行くのかな?
(5)前線は、組み合わせ次第では、得点力不足になりそう。
(6)(5)は、ストライカーが、9杉本しかいないから。
(7)(6)に加えて、最後の工夫やスピードもまだまだ満足行かない。
(8)(7)に加えて、もっと強気に攻めても良い時もあると思う。
(9)5吉田がCBに加わるだけで、大分安定してきた気がする。
(10)ただ、DHの所で、ゲームメーカーのOAがやっぱり欲しかった。
(11)(10)は、今言っても遅いので、今居るメンバーで、本番で、ピークに成る様に仕上げて欲しい。
●評点
日本側
GK1権田:6,0:的確なポジショニングで、無失点に抑えた。
CB5吉田:6,5:守備では無失点に貢献し、攻撃では、セットプレイからシュートを狙った。
CB3鈴木:6,0:球際でしっかりと守った。
SB12酒井高徳:6,5:グラウンダーの効果的パスを出し、チャンスを作った。
SB4酒井宏樹:6,0:精度の高いアリークロスを入れた。
DH3扇原:5,5:無難にパスを回した。
DH16山口:5,5:攻守で、上手くバランスを取った。
SH11永井:5,5:スピードをあまり活かせなかった。
SH17清武:6,0:ドリブル、パス、シュート等持ち味を発揮した。
OH14宇佐美:5,5:高い個人技を見せるもトップ下としては、物足りない。
FW7大津:5,5:なかなかシュートまで行けなかった。
途中交代
2徳永:6,0:CBとして安定したプレイを見せた。
8山村:5,5:DHとCB両方こなした。
6村松:5,5:DHながら攻撃参加を見せた。
15齋藤:6,0:ドリブルで、存在感を見せた。
10東:6,0:惜しいチャンスを作るも決めれず。
9杉本:7,0:決勝ゴールを決めた。
22林・21米本・20大岩・19山崎:評価不可。
関塚監督:5,5:バックアップの選手まで起用する必要はあったのか?
ベラルーシ側
GK1アレクサンドル・グトル:6,5:再三のファインセーブで、1失点に抑えた。
CB3イゴール・クズメノク、4セルゲイ・ポリテビッチ:6,0:ビルトアップもこなし、守備でも安定感があった。
SB7マクシム・ビトゥス:6,0:積極的にオーバーラップを見せた。
SB18アレクセイ・コズロフ:5,5:SBとして攻守のバランスを取った。
DH2スタニスラフ・ドラグン:5,5:無難にさばいた。
DH5ドミトリー・バガ:6,0:DHながら惜しいシュートを放った。
SH15アルテム・ソロベイ、16ミハイル・ゴルデイチェック:5,5:サイド攻撃に絡むだけでなく、中央にも絡んだ。
OH10レナン・バルディニブレッサン:6,5:上手くポストプレイをし、チャンスを演出した。
FW8セルゲイ・コルニレンコ:5,5:なかなかボールに絡めなかった。
途中交代
11アンドレイ・ボロンコフ:5,5:ゴールを奪えなかった。
13イリヤ・アレクシエビッチ:5,5:流れを変えれず。
9ブランジミル・フバシェチンスキ:5,5:10レナンよりパフォーマンスが落ちた。
14エゴール・ズボビッチ、18アレクセイ・コズロフ:評価不可
コンドラチエフ監督:6,0:本番を想定した采配を見せた。
審判:6,5:フェアで、上手く流し、ゲームを作った。
●MOM
「9杉本」
途中出場ながら決勝ゴールを決めたので、文句なしかと。
●満足度
6点(10点満点)
勝ちには勝ったが、本番に期待出来る内容では無かったし、盛り上がるシーンも少なかった。
もっと内容と結果を向上させて欲しい。
日本から世界へ
To Be Continued
by杉野雅昭
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