ロンドン五輪サッカー日本代表総括：貢献度

●まえがき

選手・監督の貢献度をA～Eで評価。
選手は良く頑張ってくれましたけど、それと評価別です。
客観的評価を心がけて評価したいと思います。
こういった大会を通じて、選手を正しく評価し、今後に繋げて欲しいと思います。
まだ、若い選手ですからこれから楽しみですね。

●選手・監督貢献度

1権田：C

エジプト戦までは、完封というミスが無かったのですが、メキシコ、韓国戦とミスが目立ちました。
色々と判断面で課題があると思います。
GKとしての能力の高さは、感じるので、勿体ないですね。
今後の成長に期待したいです。

2徳永：B

OAとして十分仕事をしてくれたと思います。
急造という面で、バックパスが多くなってしまいましたけど、守備では持ち味を発揮したのではないかと。
ただ、抜かれる場面が何度かあったので、B評価としました。

3扇原：C

良いプレイもありましたが、DHとしてはミスが目立ちました。
やはり、ここで、ボールを失ってしまうと、リズムが悪くなります。
だからこそ極端に言えば1回も失わないぐらいで無いといけないと思います。
今後そのレベルに達せる様に精進して欲しいです。

4酒井宏樹：D

正直今大会全く良い所がありませんでしたね。
守備ぐらいでしょうか…
彼の持ち味は、高精度のクロスだけにそういったシーンが見たかった。
残念でなりません。

5吉田：A

彼が最終ラインに居ない場面に失点が多かった。
セットプレイは、別としても前で競り合いで、負けた時に後ろに彼が居ない。
それだけで守備力が落ちるという事です。
そういった意味では、十分存在感を見せてくれたと思いますし、4試合目まで、守備が無失点だったのは彼の存在が大きいでしょう。

6村松：E

1試合慣れないポジションで出場。
引き分けに持ち込み1位通過に貢献した。
ただ、全体的にパフォーマンスは良くなかった。

7大津：B

メキシコ戦のゴールに象徴する通り今大会持っていた選手。
シュート意識も高く、ドリブルやパスで存在感を見せていた。
MFという認識だが、FWの様な選手だった。

8山村：E

出場機会を貰った時は、しっかりと仕事をした。
スタメンの選手とは差があったが、韓国戦では良いプレイを見せた。
まだまだ判断スピードや攻撃等に課題があるが、これからの成長に期待したい。

9杉本：D

高さを活かしたプレイを見せたが、ゴールという結果が欲しかった。
動き自体は良かったが、スタメンした時は、周りの選手も本職で無かったので、仕事する事は難しかったので、仕方ないだろう。
韓国戦の時は、もっと早い段階で、投入して欲しかった。

10東：C

豊富な運動量で、守備で大きな貢献を見せた。
フリーランの質の高さも大きかった。
攻撃面ももう少し良ければいい選手。

11永井：A

スピードを活かしたプレイで、大活躍。
怪我して以降は、持ち味を発揮できていなかったので、評価は、そのまま。
11永井のための戦い方であり、その通り4位という結果を残す事に成功した。
彼の貢献は大きい。

12酒井高徳：D

4酒井宏樹の代役としての出場だったが、代役以上の活躍を見せた。
ビルトアップや、パスセンスは、4酒井宏樹以上だった。
攻撃関与とかを考えても12酒井高徳を起用すべきだった様に思う。
それだけにもっと見たかった選手。
A代表でのポジション争いでどうなっていくか気になる。

13鈴木：C

5吉田と上手く連携してなんとか守っていた。
ただ、もう少し厳しく行っても良かったと思う。
海外の選手とやる上で、Jリーグと同じ感覚ではいけない。
そういった意味で、5吉田と大きな差があった。
韓国戦でも相手選手を倒すぐらい厳しくいっても良かった。
今大会の経験を糧にして成長して欲しい。

14宇佐美：E

大会前の期待値を考えると物足りなかった。
強引にゴールに迫るプレイが彼の持ち味だが、あまり発揮できなかった。
守備も手を抜く傾向にあり、運動量が少ない。
そういった意味で、起用し辛い選手だった。
今後活躍するためにフリーランの質や運動量を増やしていって欲しい。

15齋藤：D

途中出場ながら、しっかり仕事した。
エジプト戦では、相手選手を退場を誘うプレイを見せた。
もう少し持ち味のドリブルというシーンが見たかった。
スタメンの選手と比べるとパフォーマンスに少し不満だった。
シュート力が、もう少しあればなと思った。
これからフィジカルを強化して、難しい体制からでも強いシュートを打てるようにしたり、当たり負けない強さを身につければ良い選手になると思います。

16山口：B

今大会DHとして、豊富な運動量が光った。
好守でその輝きは素晴らしかった。
長い距離を走って、裏へ抜け出してシュートというシーンもあった様に攻撃意識も高い。
それを結果に繋げれる様に技術を磨いて欲しい。
そして、ミスパスも減らしてDHとして、さらなる高見を目指して欲しい。

17清武：A

ノーゴールに終わったが、ゴールに迫るプレイは異次元だった。
11永井のゴールのアシストに象徴される通り、広い視野、パス精度は高い物がある。
今大会は、持って居なくて、残念ながらシュートは惜しい留まりだった。
もし、彼が持っている選手だったら結果は違ったかもしれない。
それだけ、ボールに触っていたし、組み立ての段階で、大きな役割を担った。
今後はA代表で、期待したい。

18安藤：E

出場機会が無かった。
事前の親善試合で、何故18安藤でなく、林が起用されるのが不思議でならない。

関塚監督：B

結果として4位という結果に導いた事は、評価したい。
一方で、11永井に依存したチーム作りは、残念としか言いようがない。
そうならざる得なかった選手選考や選手起用には、疑問を抱かずにはいられない。
ただ、OAに5吉田、2徳永を招集出来た事は大きかった。
もし、彼らがいなければ予選突破は、厳しかっただろう。
そういった見極めは、評価したい。
しかし、メキシコ戦、韓国戦で不甲斐ない試合という事を厳しく評価せざる得ない。
上記で、挙げた事を加味し、B評価という所が、妥当な評価ではないだろうか。

●まとめ

全体をみると、持ち味を発揮できたという選手が少ない。
もう少し、選手の良い所を引き出せる采配。
そういった所が見てみたかった。
メンバーを固定せざる得なかった選手層の薄さも痛い。
この大会を糧にA評価を出せる選手が多くなる様なチームを今後の大会で、作ってくれることを期待したい。

日本から世界へ
To Be
Continued

by杉野雅昭

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