2012:J2:33節:A:ヴァンフォーレ甲府VSファジアーノ岡山「決定機逸機が響きプレーオフが絶望的に」

甲府VS岡山:1-0
得点者:11ダヴィ
観客数:9045人
主審:今村 亮一
副審:青山 健太、竹田
和雄

1、A:岡山情報

影山 雅永監督

スタメン

20川又
堅碁
7キム・ミンキュン、13石原 崇兆
25田所 諒、8千明 聖典、14仙石 廉、2沢口 雅彦
22篠原 弘次郎、18竹田 忠嗣、3後藤
圭太
1中林 洋次

リザーブ

GK:21真子 秀徳
DF:なし
MF:29大屋 翼、17服部
公太
FW:36関戸 健二・38三村 真・35上條 宏晃・10チアゴ

途中交代

2沢口 雅彦→36関戸 健二、25田所
諒→17服部 公太、14仙石 廉→38三村 真

 

2、H:甲府情報

城福 浩監督

11ダヴィ
14永里
源気、20ファルナンジーニョ、18柏 好文
4山本 英臣、27伊東 輝悦
6佐々木 翔、19盛田 剛平、17津田 琢磨、2福田 健介
1萩
晃太

リザーブ

GK:22岡 大生
DF:3冨田 大介
MF:7石原 克哉、10井澤 惇、24堀米 勇輝、28畑田
真輝
FW:15青木 孝太

途中交代

14永里 源気→10井澤 惇、27伊東 輝悦→7石原
克哉、20ファルナンジーニョ→15青木
孝太

3、戦評

立ち上がりは、甲府が実力を発揮し、11ダヴィを中心とした攻撃で、シュートの嵐とCKで、チャンスを作るも決め切れず。
岡山は、甲府のプレスに苦しんでいたが、徐々に慣れて来るとそれをかわし、細かいパスワークで、甲府守備陣に迫る様になる。
岡山は、質の高い攻撃で、シュート数こそ少ないが、GKとの1対1を何度か作るが決め切れず。
甲府は、シュートまで行くも岡山の数をかけた守備をなかなか崩せなかった。
結局前半は、0-0で終了。
後半の立ち上がり岡山が、決定機を作るも決めれず。
すると徐々に岡山は、流れを失っていく。
その結果、甲府が、一瞬の隙を突いて、11ダヴィのゴールで先制。
その後、岡山は、反撃を試みるもゴールが遠かった。
流れが悪くなっていくのになかなか交代カードを切らなかった岡山は、攻撃の形すら作れなくなった。
甲府が、終わってみれば、順当に実力を発揮し、逃げ切り1-0で、甲府の勝利。
甲府は、優勝に向けて大きく前進し、岡山は、プレーオフ圏が遠くなった。

4、得点分析

H:甲府:1得点目:11ダヴィ

20フェルナンジーニョが、パスを受けて、11ダヴィへパスを出す。
11ダヴィは、囲まれていたが、ドリブルで、キープして、突破しようとするが、18竹田がクリアする。
そのクリアボールを甲府の選手が、ダイレクトで、フリーの6佐々木に出す。
岡山のDFは、寄せに行けず、6佐々木は、狙い澄ました浮き球のパスを出す。
11ダヴィには、DFが付いていたが、DFより先に動き出す。
そして、GKとDFの間の絶妙なコースで、1中林も飛び出し、かつDFも寄るが、11ダヴィが足を伸ばして先に触れる。
そのボールは、無人のゴールに吸い込まれて、得点。

随所に高い甲府の選手の能力の高さが光った。
岡山のDFは、選手の数が足りていたが、11ダヴィに先に動かれる等、危険察知能力と得点の嗅覚の対決で、敗れた。
また、リトリートし過ぎて、6佐々木に寄せにいけなかった。
その結果、失点に繋がってしまった。
そう言った意味では、岡山としては、反省すべき失点。

5、レビュー(A:岡山側)

立ち上がり甲府のプレスに苦しみパスミスが目立った。
それでも徐々に慣れて来ると、パス成功率とボールの流動性が上がり、面白い攻撃を何度も見せた。
完全に甲府の守備を崩したが、最後のシュートを決めれなかったという試合。
特に7キムミンキュンと20川又、3後藤、14仙石と決定機を多くの選手が作ったのに誰も決め切れないという試合だった。
逆に誰か決めていれば、勝ち点1以上は、取れた訳で悔やまれる。
リードされてから交代カードを思い切って切って欲しかった。
最後の辺は、運動量も低下して、ほとんど、見せ場を作れてなかったし、この辺り、完全に影山監督の失策。
内容的には、攻撃120点、守備80点。
結果的には、攻撃20点、守備60点。
この試合は、何度も言うが、後は決めるだけだった。
それを決めれる様になるかで、来季が決まって来る。
この試合で、感じた事は、ここまでやって来たサッカーは、間違ってないし、来季は、この戦力に上乗せした選手を獲得していければ、確実にJ1が近くなると言う事。
それだけのサッカーが出来ている。
ここまで、9アンデルソンという攻撃の核を失った状態で、ここまで良く頑張って来たが、6位以上は、絶望的になってしまった。
今季通して見れば、得点力不足に苦しんだシーズンで、今季を象徴する試合結果となってしまった。
シーズン前のプレーシーズンマッチでの活躍を考えれば9アンデルソンという甲府で言えば、11ダヴィを欠いたシーズン。
来季9アンデルソンを延長するかどうかを含めて、早く復帰して貰い、来季に希望を持てる試合を残りの試合見せて欲しい。
勿論、まだ可能性はあるので、奇跡を信じて応援したいので、若手育成ではなく、ベストメンバーで、試合に臨んで欲しい。

6、レビュー(H:甲府側)

数の多い攻撃。
それが、今季の甲府の強さなんだと感じた。
強引でもシュートに持って行く力強さ。
全体の選手の攻撃意識は、非常に高いものがあった。
その結果CKも多くなるし、岡山のDFの様に下げさせる事が出来る。
ゴールが生まれたシーンみたいにプレスが後ろの選手に遅れる事が多くなるという良い効果を生んでいた。
風林火山という言葉が、ぴったりで、守る時は守り、攻める時は攻める。
そういった意識が高い様に感じた。
その攻撃を牽引するのは、11ダヴィで、高い個人技で、岡山の守備陣を苦しめ、難しいシュートをしっかり決めた。
やはり、こういったストライカーが居るチームは、強い。
ただ、全体を通して見ると岡山の方が、主導権を握っており、最後の所の高い個人技で、シュートまで持っていたと言う印象が強い。
そう考えると、首位として、内容でも岡山を圧倒させるべく、城福監督の元、ムービングサッカーというのを定着させ、J1で、見せた魅力的サッカーというのを目指したい。
守備に関しては、全体で、ボールを持った選手にしっかりプレスをかけるという事が出来ており、失点の少なさを感じる連動性を感じた。
総合的に考えるとJ2首位のチームに相応しいチーム力だった。
11ダヴィのイエローカードの累積が、気になるが、順調に行けば、J2優勝も十分可能。

7、評点

A:岡山側

影山
雅永監督:5.5:交代カードを切るのが遅かった。

GK1中林
洋次:5.5:ファインセーブもあったが、危なっかしい場面があった。
CB22篠原
弘次郎:6.0:球際での守備や効果的なパスを通すという攻守両面で、良いプレイがあった。
CB18竹田
忠嗣:6.0:11ダヴィの対応に苦しんだが、オーバーラップからチャンスを作った。
CB3後藤
圭太:6.0:DFながら裏へ抜け出して、決定機を作った。
DH8千明
聖典:6.0:高いパス成功率と、高いボール奪取能力で、好守で、チームを引っ張った。
DF14仙石
廉:6.0:DHながら裏へ抜け出して、GKと1対1となるが、決め切れなかった。
WB25田所
諒:5.0:連携が噛み合わず仕事出来なかった。
WB2沢口
雅彦:5.5:中に切り込んだり、パスワークで、右サイドから仕掛けた。
ST7キムミンキュン:6.5:決定機逸機が目立ったが、攻撃で、存在感を見せた。
ST13石原
崇兆:5.5:スピードを活かした仕掛けが少なかった。
FW20川又
堅碁:5.5:ストライカーとして決定機を決めれなかった。

途中交代

36関戸 健二:5.5:見せ場作れず。
17服部
公太、38三村 真:評価不可

A:甲府側

城福 浩監督:6.5:難しい試合だったが、しっかり勝利に導いた。

GK1萩
晃太:7.5:再三のファインセーブで、勝利に導いた。
CB19盛田 剛平、17津田
琢磨:5.5:ビルトアップで、苦しみ裏を再三狙われた。
SB6佐々木 翔:6.5:決勝ゴールに繋がる絶妙なループパスを入れた。
SB2福田
健介:6.0:守備に重点を置いていたが、攻撃でも強烈なシュートを放った。
DH4山本
英臣:7.0:中盤の底としての守備と強烈なミドルシュートやパスから攻撃で、存在感を見せた。
DH27伊東
輝悦:5.5:DHとしてパスをもっと繋ぎたい。
SH14永里 源気:5.5:積極的に仕掛けてシュートを狙うも決めれず。
SH18柏
好文:5.5:ポジションチェンジを繰り返す等、フリーランでの運動量が光った。
OH20フェルナンジーニョ:6.5:制度の高いプレースキックやドリブル、シュートで、ゴールに迫った。
FWダヴィ:7.5:決勝ゴールを決める等、攻撃で格の違いを見せた。

途中交代

10井澤
惇:6.0:強烈なシュートやパスで、存在感。
7石原 克哉:5.5:見せ場を作れず。
15青木 孝太:評価不可

主審:今村
亮一:5.0:20川又のハンドを見逃した。
副審:青山 健太、竹田
和雄:6.0:上手くジャッジし、試合進行を円滑に行った。

8、MOM&MIP

MOM:「1萩
晃太」

3度のビックセーブで、チームを勝利に導いた。
まさに守護神という素晴らしい働きだった。

MIP:「7キムミンキュン」

絶妙なパスで、チャンスを演出。
アシストに繋がる様な素晴らしいスルーパスもあったが、パスを受けた選手が、決め切れなかった。
7キムミンキュン自身もチャンスがあったが、決め切れなかった。
ただ、そういったチャンスを作れるという点は、評価したい。

9、満足度

6点(10点満点)

決定機を活かせず敗戦したものの内容は良かった様に思う。
この敗戦を受けて、プレーオフは、絶望的になったが、最後まで諦めずに頑張って欲しい。

10、岡山の次節希望スタメン&リザーブ

スタメン

20川又
堅碁
7キムミンキュン、13石原 崇兆
25田所 諒、9千明 聖典、14仙石 廉、2沢口 雅彦
5植田 龍仁朗、18竹田 忠嗣、3後藤
圭太
1中林 洋次

リザーブ

GK:21真子 秀徳
DF:22篠原 弘次郎
MF:29大屋 翼、17服部
公太
FW:36関戸 健二、38三村
真、10チアゴ

35上條は、ポストプレイが出来ないので、恐らく今季いっぱいの10チアゴで。
後は、WBの控えに不安があるので、17服部か34田中をベンチメンバーに入れて欲しい。

岡山から世界へ

To Be Continued

by杉野雅昭


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