2012:天皇杯:2回戦:H:ファジアーノ岡山VSカターレ富山「原石と宝石」

岡山VS富山:2-0
得点者:10チアゴ、3後藤
観客数:3277人
主審:池内
副審:山際・岩田

1、H:岡山情報

影山監督

スタメン

10チアゴ
38三村・36関戸
17服部・8千明・29大屋・34田中
5植田・3後藤・22篠原
21真子

リザーブ

GK:1中林
DF:なし
MF:2沢口・25田所・28岡崎
FW:13石原・35上條・20川又

途中交代

10チアゴ→20川又、38三村→13石原、3後藤→28岡崎

2、A:富山情報

安間監督

スタメン

17木本
28西川・30木村
33舘野・8大西・25森・32国吉
27吉川・3福田・19池端
41守田

リザーブ

GK:1飯田
DF:4吉井
MF:6西野・7朝日・16谷田・20関原
FW:10苔口

途中交代

33舘野→10苔口、17木本→7朝日、3福田→4吉井

3、戦評

立ち上がり岡山は、連携の悪さからチャンスを作れなかった。
富山も深い所まで行き形を作って攻めるもなかなかシュートまで行けなかった。
前半は、結局0-0で、折り返す。
後半は、岡山も徐々に攻撃が形になって来る。
すると、セットプレイの流れから34田中が倒されてPKを得ると10チアゴが、冷静に決めた。
富山もカウンター決定機を作るが、シュートを吹かし決め切れなかった。
岡山は、さらに36関戸のFKをファーサイドに流れた3後藤が決めて追加点を決める。
試合後のコメントを聞いてもそこがスカウティング通りの弱点を突いての得点だった事が分かる。
岡山は、主力選手が投入されると主導権を完全に握り、決定機を何度か作るもゴールまでは至らなかった。
富山は、最後まで攻めようとするが、1点が遠く、力及ばず敗れた。
岡山は、層の厚さを感じさせる勝利となった。

4、レビュー(H:岡山側)

攻撃:6点(10点満点)

やはり、出場機会の少ない選手だけあって、連携はあまり良くなかった。
それでも随所に高い個人技を見せた。
後ろから21真子は、精度の高いフィードから攻撃のリズムを作った。
22篠原は、効果的パスを入れて、チャンスを何度も作った。
29大屋は、パスで、リズムを作った。
17服部は、精度の高いクロスを入れてチャンスを作った。
34田中は、切れ味鋭いドリブルやスピードを見せた。
38三村は、スピードと高いシュート意識。
36関戸は、精度の高いプレースキックやボールキープ力。
28岡崎は、高い個人技。
J2のリーグ戦でのスタメンを迷うぐらいの出来であったと思います。
ただ、20川又や13石原は、別格でした。
まぁ、ゴールを決めている20川又と違って13石原は、見た目だけですけどね。
それでも、13石原は、まだ、若くこれからが楽しみです。

正直な所、この試合は、結果よりは、内容で、選手がアピールする試合だったと思います。
内容は、いつもより低調ではあったが、実りのあった試合と言える。

守備:6点(10点満点)

危ない場面を作られたりしていたので、富山の決定力不足に助けられたと言える。
22篠原は、もう少しがっつりいく激しい守備が出来ないとJリーグレベルだと厳しい。
中国リーグでは、そうしなくても防げるのかもしれないが、Jリーグでは、そういう訳にはいかない。
早くネクストには、JFLに上がって貰って、もっと育成環境を整えたい。

また、21真子は、ハイボール処理や的確なコーチングで、安定感のある守備を見せていた。

29大屋は、前線まで、ボール取りに行って、取れないと分かるとプレスをかけずにすぐ戻ると言う事を何度も繰り返していた。
判断の悪さが目立つ守備だった。
体力も消耗するし、ちょっとその回数が多かったのが気になった。

WBの選手は、ほぼ攻撃に専念してたし、この試合は、岡山の守備が良かったと言うよりは、富山の攻撃が甘かった。
そういった意味では、守備では、課題が多い。
相手に助けられた要素が強いので、6点という評価とした。

総評:6点(10点満点)

両チームベストメンバーには程遠いメンバーだったので、内容は、イマイチだった。
特に前半戦は、J2のチーム同士とは思えない低調な試合で、凡戦だった。
そういった試合なので、この試合では、特徴が分かりJ2のリーグ戦でも起用したくなる選手が出て来たが、スタメンで、使いたいと思えるまでは、至らなかった。
サッカーは、一人でするものでないので、大活躍するのは、難しいとはいえ、もっと良い所を出すぐらいで、ないといけなかったと思う。
そういった意味では、ポテンシャルの感じる選手は多かったが、まだまだこれからもっと1ランクも2ランクも上にいかないといけないと感じました。
余談ながら試合後の21真子の笑顔が、印象的でした。

5、レビュー(A:富山側)

ベストメンバーで、無かったので、非常に低調な内容だった。
この試合の結果、内容で、富山が弱いというよりは、リーグ戦に専念するという意識が高かった。
そして、この試合にかける士気、精神面といったメンタルの部分で、試合に専念する状況で、無い事も感じ取れた。
メンバーを落としていたと言えJリーグ昇格元年のパスワークも影を潜め、カウンターサッカーで、厳しい富山の現状を感じた。
今後のチームの事を考える部分で、色々と変えていかないと、J2に残るのは、難しい様に感じた。
この2回戦では、多くのJ1・J2のチームが、消えた様に日本サッカー界全体のレベルが上がってきているのは、間違いない。
そういった状況だからこそジャイアントキリングも起き易いし、最後まで、残留を信じて富山には、頑張って貰いたい。

6、評点

H:岡山側

GK21真子:6.0:好守で、安定感あるプレイを見せた。
CB5植田:5.5:空中戦に強さを見せたが、危ないバックパスがあった。
CB3後藤:6.0:潰す守備で、無失点に貢献。
CB22篠原:6.5:視野の広さと正確なパスで、多くのチャンスを作った。
DH8千明:5.5:危険な位置で、奪われて危ない場面を作られた。
DH29大屋:6.0:守備では、貢献出来なかったが、攻撃は、パスでリズムを作った。
WB17服部:6.5:正確なクロスで、チャンスを何度か作った。
WB34田中:6.5:PKを獲得した他1対1で高い個人技とスピードを見せた。
ST38三村:6.0:積極的にシュートを狙ったが、GKとの1対1の場面で、シュートすら打てなかった。
ST36関戸:6.5:正確なFKで、アシストする等、チャンスを作った。
FW10チアゴ:6.5:PKで1点とった他、良いポストプレイがあった。

途中交代

20川又:6.5:高い個人技で、GKとの1対1を作るが、決め切れなかった。
13石原:6.5:スピードで、再三チャンスを作った。
28岡崎:6.0:ドリブル突破から決定機を作った。

影山監督:7.0:選手を試し、勝利も得た。

A:富山側

GK41守田:5.5:1対1を防いだが、2失点した。
CB27吉川:5.5:左サイドからの攻撃を抑えた。
CB3福田:5.5:ビルトアップをしっかりこなしたが、途中交代した。
CB19池端:5.0:右サイドからの攻撃を抑えきれなかった。
DH8大西:5.5:パスで、リズムを作った。
DH25森:5.5:豊富な運動量を見せた。
WB33舘野:5.0:あまり顔を出せず。
WB32國吉:5.5:守備に追われた。
ST28西川:5.5:高さを活かしたプレイを見せた。
ST30木村:5.5:ポストプレイで、起点になろうとした。
FW17木本:5.0:FWの仕事が出来なかった。

途中交代

10苔口:5.5:スピードを活かしたプレイを見せた。
7朝日:5.5:連動した動きをしようとする意図を感じた。
4吉井:5.5:途中から入ったが、決定機を防げず。

安間監督:5.0:流れを変えれず。

主審:池内、副審:山際・岩田:6.0:難しいジャッジもあったが、上手くゲームを作った。

7、MOM

「影山監督」

この試合の捉え方という部分で、非常に秀逸だった。
富山のチーム状況を考え、メンバーを落として普段起用しない選手を起用した事。
リーグ戦で、プレーオフを目指す上で、控え選手の見極めに利用し、選手に休養する機会をもたらした。
ベンチに何人か主力選手を控えさせ、保険をかけておきその選手達が活躍した。
この辺り、この試合に臨むに当たって、影山監督の狙い通りだったという試合であった。
選手もずば抜けて良かったという選手が不在で、影山監督を初めてMOMに選考した。

8、満足度

7点(10点満点)

前半の出来は、イマイチだったけど、普段見れない選手を見れたので良かった。
試合も2-0で、勝利という点も良かった。

9、岡山の33節希望スタメン&リザーブ

スタメン

20川又
7キムミンキュン・13石原
25田所・8千明・14仙石・2沢口
3後藤・18竹田・22篠原
1中林

リザーブ

GK:21真子
DF:なし
MF:29大屋・17服部・34田中
FW:36関戸・38三村・35上條

34田中と10チアゴは、正直迷う。

岡山から世界へ

To Be Continued

by杉野雅昭


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