2012:A代表:親善試合:H:日本VSUAE「本番にやや不安な内容」
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杉野雅昭
2012年09月08日 17:42 visibility90
日本VSUAE:1-0
得点者:11ハーフナーマイク
1、H:日本情報
ザッケローニ監督
スタメン
11ハーフナーマイク
10香川・4本田・8清武
7遠藤・17長谷部
3駒野・2伊野波・22吉田・21酒井宏樹
1川島
リザーブ
GK:12西川・23権田
DF:15水本・16岩政・5長友・6酒井高徳
MF:13細貝・20高橋・14中村
FW:9岡崎・19原口・18前田
途中交代
10香川→9岡崎、2伊野波→15水本、17長谷部→13細貝、4本田→14中村、21酒井宏樹→6酒井高徳、7遠藤→20高橋
2、A:UAE情報
マフディ・アリ監督
スタメン
11アハメド・アハリ、7アリ・アハメド・マブフート
16ラシャド・エイサ、21アメル・アブドゥルラフマン、10オマル・アブドゥルラフマン
9ハミス・イスマイール
3ワリド・アッバス、8ハムダン・アルカマリ、23モハメド・アハマド、26アブドゥルアジル・フサイン
1アリ・ハセイフ
リザーブ
GK:12アハメド・マハムード、22ダウード・スライマン
DF:13アブデルアジズ・サンクール、17ユーセフ・ジャベル、20サイード・アルカシーリ
MF:4ハビブ・ファルダン・アブドゥラ、15イスマイル・アルハマディ、18モハメド・ファウジ
FW:なし
途中交代
21アメル・アブドゥルラフマン→4ハビブ・ファルダン・アブドゥラ、16ラジャド・エイサ→15イスマイル・アルハマディ、11アハメド・アハリ→20サイード・アルカシーリ、3ワリド・アッバス→17ユーセフ・ジャベル
3、戦評
立ち上がりは、日本が良い入りを見せる。
次第にUAEも地力を出し始め、五分五分の展開に持って行く。
両チーム決定機を活かせず、0-0で折り返す。
後半は、日本が積極的に選手を交代したのに対し、UAEは、メンバーを固定気味で、戦った。
先に試合を動かしたのは、日本で、ハーフナーマイクのゴールで先制。
その後は、危なげなく日本が逃げ切った。
4、レビュー(H:日本側)
攻撃
4点(10点満点)
高い連動性というのが、ほとんど出なかった。
前線が停滞気味で、個人技に頼る場面が多かった。
解説者が言っていたが、3人目の動きというのに不満。
いつもとメンバーが違うとはいえ、連携は、お世辞に良いとは言えなかった。
17長谷部に関しては、ハーフタイムでの交代と状態が、心配される。
中盤を超えた辺りで、どういった攻撃を仕掛けるかが、今後の課題。
守備
5点(10点満点)
22吉田は良かったが、2伊野波が、酷い。
大差がないが、個人的には15水本を見てみたい。
2伊野波は、判断の悪い守備が多く簡単にかわされるケースがあまりに多い様に感じる。
それにしても22吉田の成長は、驚くべきもので、今や22吉田無しのDFは、考えられない。
高さもあり、足下もあり、1対1に強い。
スピードこそ特に優れていないが、まだまだ若いですし、これからが楽しみな選手。
プレスに関しては、かわされる事も多く奪いどころという点で、課題が残った。
総合
5点(10点満点)
CBとSBの人選を焦点に当てられた試合だったが、不発に終わった。
CBの方は、2伊野波も15水本もアピール不足で、不安に感じる。
SBも最初先発だった21酒井宏樹が怪我するというアクシデントもあった。
個人的にドイツで、活躍する6酒井高徳が見れた事は収穫。
シュートまで行くシーンが、あったし、バランスが良さそうな選手で、これから活躍次第では、十分代表のSBを担える選手ではないかという可能性を感じたが、時間が短いので、評価が難しい。
21酒井宏樹が、クロス精度の高さを多いにアピールしていただけに怪我で、交代とSBに関しても不安をぬぐえなかった。
5、レビュー(A:UAE側)
個人技の高いチームという印象を持った。
非常に若い選手が多く、ピークが、来るのは先になりそう。
組織力は、平均的レベルに達しており、個人技に頼るという事は無かったのも好感を持てる。
レベル的な所で言えば、ボールを受けて1トラップ目に奪われる事が多く、この辺りをどう改善していくかがポイント。
ただ、決してレベルの低い訳ではなく、日本のプレスをかわす事が出来る。
ラストパスも良い物を出しており、決定機も何度か作った。
そう考えると将来的に日本の前に立ち塞がりそうな好敵手と言える。
6、得点分析
H:日本1得点目:11ハーフナーマイク
中央で、繋いで、サイドの3駒野へ。
3駒野は、フリーで、クロスを入れる。
クロスはGKの頭上を越えて、11ハーフナーマイクが、頭で合わせてゴール。
3駒野の素晴らしいクロスと11ハーフナーマイクの高さが活きたゴール。
こういった高さを活かしたゴールというのは、増やしていきたい。
同時にこのパターンは、大きな武器になると感じた。
7、評点
GK1川島:6.5:安定感のあるプレイで、無失点に貢献。
CB2伊野波:5.0:簡単にかわされる等、軽さが目立った。
CB22吉田:6.5:抜群の安定感で、無失点に貢献
SB3駒野:7.0:ピンポイントクロスで、先制ゴールをアシスト。
SB21酒井宏樹:5.5:素晴らしいクロスから決定機を作った。
DH7遠藤:6.0:パスで、ゲームを作った。
DH17長谷部:5.5:見せ場無く、前半で交代した。
SH10香川:5.5:もう少しボールに絡まないといけない。
SH8清武:6.0:惜しいミドルシュートとパスで、チャンスを作った。
ST4本田:6.0:強さを見せた。
FW11ハーフナーマイク:7.0:決勝ゴールを決める等、高さを存分に活かした。
途中交代
9岡崎:6.0:冷静なドリブルで、崩し、シュートまで行くも決めれなかった。
15水本:5.5:代役確保までのプレイは、見えなかった。
13細貝:5.5:ボールの奪取能力の高さを感じた。
14中村:5.5:持ち味のパスを見せた。
6酒井高徳:5.5:シュートまで行く等、動きの良さを見せた。
20高橋:評価不可
ザッケローニ監督:5.5:本番に不安を残す内容にしてしまった。
GK1アリ・ハセイフ:6.5:ファインセーブで、1失点に抑えた。
CB8ハムダン・アルカマリ:6.0:攻撃では、ビルトアップ、守備では、安定感を見せた。
CB23モハメド・アハマド:5.5:1失点に抑えた。
SB3ワリド・アッバス:6.0:積極的にオーバーラップを見せた。
SB26アブドゥルアジル・フサイン:5.5:何度か攻撃参加を見せた。
DH9ハミス・イスマイ―ル:6.0:中盤の底として最終ラインでビルトアップ、中盤で、前を越す動き等を見せた。
SH16ラシャド・エイサ:5.5:サイドから仕掛けた。
SH10オマル・アブドゥルラフマン:6.0:ドリブルとかで攻撃を見せた。
OH21アメル・アブドゥルラフマン:6.5:高い個人技を見せた。
FW11アハメド・アハリ、7アリ・アハメド・マブフート:5.5:得点を奪えず。
途中交代
4ハビブ・ファルダン:5.5:前線を活性化出来ず。
15イスマイル・アルハマディ:サイドの起点となれず。
20サイード・アルカシーリ、17ユーセフ・ジャベル:評価不可
マフディ・アリ監督:6.0:育成に強い信念を感じた。
審判:6.0:上手くゲームを作った。
8、MOM
「11ハーフナーマイク」
高さを存分に発揮して決勝ゴールを決めた。
この他のプレイでもポストプレイや惜しいシュート等持ち味を十分発揮した。
是非、本番でもしっかり決めて欲しい。
9、満足度
4点(10点満点)
勝つには勝ったが、厳しい内容。
やはり、本番に向けて自信の持てる試合が見たかったが、親善試合と言う事は。
本番では、満足のいく結果がみたい。
10、日本の最終予選希望スタメン
18前田
10香川・4本田・9岡崎
7遠藤・17長谷部
5長友(6酒井高徳)・15水本・22吉田・3駒野
1川島
やはり、メンバーを弄る必要はないだろう。
後ろのバックアップは、15水本と3駒野推し。
5長友が、厳しいなら6酒井高徳が適任だろう。
9岡崎の所に8清武の可能性もありそうだが、決定力を考えると9岡崎が堅い。
仮にこのメンバーで、行ければ守備は、不安かもしれないが、十分勝機ある。
良い結果を残してくれると期待したい。
日本から世界へ
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Continued
by杉野雅昭
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